概要・あらすじ
片田舎で平穏な暮らしをしていた桃太郎。しかし友人の坂田金時(金太郎)が都の源頼光にスカウトされたことで、鬼退治のために都へと行くことに。桃太郎も金太郎に無理やり連れられて鬼退治に行くことになってしまうが、道中で桃太郎は金太郎とはぐれてしまう。その一瞬を狙ったかのように、桃太郎の前には物の怪が立ちはだかる。危うく命を落としかけた桃太郎を救ったのは、過去に桃太郎が助けた犬、雉、猿の3匹だった。
都を覆う奇妙な気配を払拭するため、桃太郎は立ち上がる。
登場人物・キャラクター
桃太郎 (ももたろう)
片田舎に住む男の子。源頼光にスカウトされた坂田金時と共に鬼を退治するために都へと旅立つ。臆病だが心優しい性格で、子供の頃に犬、雉、猿を助けたことがある。その優しい性格からか、交友関係が広い。
坂田 金時 (さかた きんとき)
片田舎に住む男の子。源頼光にスカウトされ、鬼退治をするために都を訪れる。足柄山で熊を投げて遊んでいた怪童。勇敢な性格だが、少しお調子者で、無鉄砲に突っこんでは敵にやられてしまうことが多い。
安倍 晴明 (あべの せいめい)
都で陰陽道を嗜んでいる男性。その正体は桃太郎の友人で、行方不明になったとされていた浦島太郎。竜宮城で八大竜王と出会い、陰陽師としての経験を積まされるために50年前へと飛ばされていた。飄々とした態度で、何を考えているのかわからない性格。陰陽道という胡散臭さや彼自身の立居振舞いから、源頼光からはひどく嫌われている。
一寸法師 (いっすんぼうし)
片田舎で寝たきりになっていた青年。「三年寝太郎」と陰口を叩かれ、村の役に立ってもらうために人柱にしようという動きがある。しかし村人たちが一寸法師を襲おうとしたちょうどその日に、なぜか身体が一寸まで縮んでしまった。かぐや姫の危機に直面した時は身を挺して守るなど、やる時はやる男。