幸運児

幸運児

生まれた時から幸運に恵まれ続ける子供を描いた短編作品。子供の生まれ持った幸運の理由に隠された、奇抜な発想が本作の特徴である。「SFマガジン」1976年4月号に掲載された作品で、『藤子・F・不二雄異色短編集2 気楽に殺ろうよ』に収録されている。

正式名称
幸運児
ふりがな
こううんじ
作者
ジャンル
その他SF・ファンタジー
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概要・あらすじ

友人のよし子が入院し、出産したことを聞きつけたヨーコは、よし子の入院する病院を訪れる。ヨーコはよし子を祝福するが、未婚の母となったよし子は生まれてきた子供を育てていく自信がない。しかし、思わぬ幸運の連続によって事態は打開されていく。

登場人物・キャラクター

よし子 (よしこ)

若い女性。恋人のタケ坊との間に子供ができたが、タケ坊に捨てられてしまい、絶望して河川敷で自殺しようとしていた。しかし結局死にきれず、運び込まれた病院で赤ん坊を出産する。生まれた我が子を見て自殺しようという気持ちはなくなったものの、赤ん坊の将来については悲観的に捉えている。

ヨーコ

よし子の友人の若い女性。よし子が入院したとの知らせを聞いて、お見舞いに訪れた。後ろ向きなよし子を叱咤激励したり、よし子を捨てて行方知れずになったタケ坊に対し怒りをあらわにするなど、気が強く物怖じしない性格。

タケ坊 (たけぼう)

よし子の恋人。気弱で頼りない若者で、定職にも就いていない。よし子が妊娠したと知って動揺し、行方知れずになってしまった。しかし、よし子が出産したという噂を聞きつけ、父親になる覚悟を決めてよし子の入院先へと駆けつける。

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