あらすじ
第1巻
17歳の高校生、理瀬は、幼なじみで26歳の弁護士、中条博臣の恋人として、大人になるために今すぐ一線を越えたい思いでいっぱいだった。身も心も博臣のものになり、恋人なった証がほしいと、艶っぽく迫ってみるが、大人の余裕なのか博臣はのらりくらりと理瀬からの甘い誘惑をかわす。弁護士として培った法律の知識を盾に、理瀬が18歳になるまではプラトニックな関係でいることを宣言。幼い頃から博臣に思いを寄せていた理瀬は、博臣が弁護士になるために努力を続けてきたことを知っていた。自分がしつこくすることで、邪魔な存在になりたくないと思う気持ちと、博臣と一つになりたい気持ちの板挟み状態になってしまう。それでも博臣が好きすぎて、18歳になるまで待っていられないと、理瀬は友達からのアドバイスを実行したり、時には入念なリサーチのうえ、博臣の好みの姿になったりしていた。理瀬はクールに振る舞う博臣に負けじと、あの手この手で色仕掛けを繰り返し、彼を翻弄する。しかし、結局いつも翻弄されているのは理瀬で、博臣の予期せぬ行動にドキドキさせられ、骨抜きにされてしまうのだった。
登場人物・キャラクター
理瀬 (りせ)
女子高校生。年齢は17歳。中条博臣の自宅のとなりに住んでおり、博臣は幼い頃からあこがれの存在だった。博臣には何度も告白をしては断られ続けてきたが、あきらめずにチャレンジし続けた結果、交際することになった。ただし交際していることは、まだ誰にも秘密にしている。理瀬が博臣に思いを寄せていることを知っているお兄ちゃんも、この事実は知らされていない。やっとの思いで手に入れた恋人の座を証明するものがほしいと、今すぐ一線を越えたいと考えている。しかし、理瀬がまだ未成年であることから、理瀬が18歳になるまでプラトニックな関係でいることを、博臣から宣言されてしまう。弁護士である博臣が、何かと法律を盾にして拒絶するため、その理性を突き崩そうと躍起になり、あの手この手で博臣を誘惑し、今すぐに身も心も博臣のものになりたいと奔走している。一方で、思い余って行き過ぎた行動に発展してしまうこともあり、そんなわがままな自分が、博臣にとっては邪魔な存在なのかと思い悩むこともある。
中条 博臣 (なかじょう ひろおみ)
弁護士を生業とするイケメン男性。年齢は26歳。理瀬の自宅のとなりに住んでおり、お兄ちゃんとは幼なじみで、理瀬も幼い頃からの知り合い。高校生だった頃は、小学生の男子にもやられてしまうほどケンカが弱く、理瀬を助けてあげられなかった反省から体を鍛え、そこそこ戦えるようになった。大学の法学部を首席で卒業し、司法試験にストレートで合格した。現在は弁護士となって1年目ながら堂々たる仕事ぶりが噂となり、「法曹界のプリンス」と評され、期待されている。理瀬から何度も告白を受けては断り続けていたが、あきらめずに頑張る彼女の姿に惹かれ、交際することになった。交際については秘密にしており、法的な観点からも未成年者である理瀬とは18歳になるまでプラトニックな関係でいることを宣言。早々に一線を越えたがっている理瀬からの甘い誘惑に耐え、クールに振る舞っている。しかし、実は理瀬を思う気持ちは強く、かわいくて仕方ない。まだ若い理瀬が、自分以外の男性を選ぶかもしれない不安を抱えている。
お兄ちゃん (おにいちゃん)
理瀬の兄。中条博臣の自宅のとなりに住んでおり、博臣とは高校も同じだった。理瀬が昔から博臣に思いを寄せていることを知っているが、交際していることは知らない。理瀬から博臣の好みの女性について聞かれた際には、ただの猫好きという情報をこじらせて猫のコスプレをさせたり、博臣が苦手なギャルの格好を勧めたりと、理瀬を右往左往させることになる。大人になった今でも実家で暮らしていることから、理瀬には「子供部屋おじさん」と揶揄されている。
ゆな
女子高校生。理瀬とあかりのクラスメート。ショートボブヘアで、はっきり物を言う辛辣な性格をしている。理瀬からは、中条博臣の恋愛相談を受けることが多いが、そもそも自分に彼氏がいないため、有用なアドバイスができないでいる。女子高校生にしてイケメン高給取りとの将来が約束されていることを引き合いに出し、もったいない悩みだといつも理瀬を軽く突き放している。今すぐに一線を越えたがっている理瀬に、乳を放り出してみればと適当なアドバイスをするが、もうやったとの返答に絶句した。
あかり
女子高校生。理瀬とゆなのクラスメート。他校の彼氏と交際中で、ラブラブな日々を送っている。いつも編み込みを後ろでまとめたかわいらしいヘアスタイルにしている。どんな困難にも笑顔を浮かべ、健気で女子力も高い。理瀬からは、中条博臣の恋愛相談を受けることが多いが、どうやって純潔を散らしたのかとか、彼氏と会えないあいだの心や体はどうやって慰めているのかと、答えに躊躇するような内容の質問ばかりで、困惑することも少なくない。しかし、押してダメなら引いてみることを提案したり、会えない時間を乗り越えてこそ二人の愛は深まるなど、自分なりの答えを用意していた。
書誌情報
弁護士と17歳 10巻 講談社〈講談社コミックス別冊フレンド〉
第1巻
(2019-12-13発行、 978-4065179772)
第2巻
(2020-05-13発行、 978-4065195086)
第3巻
(2021-02-12発行、 978-4065222218)
第4巻
(2021-10-13発行、 978-4065250051)
第5巻
(2022-03-11発行、 978-4065270189)
第6巻
(2022-08-12発行、 978-4065287521)
第7巻
(2023-01-13発行、 978-4065304273)
第8巻
(2023-06-13発行、 978-4065319079)
第9巻
(2023-11-13発行、 978-4065336731)
第10巻
(2024-04-12発行、 978-4065352892)