彼女、お借りします

彼女、お借りします

童貞大学生男子とレンタル彼女として出会った女子大生との、おかしな恋愛を描くラブ・コメディ。講談社「週刊少年マガジン」2017年32号より連載の作品。2020年7月に第1期、2022年7月に第2期、2023年7月に第3期テレビアニメ化。2022年7月に実写ドラマ化。

正式名称
彼女、お借りします
ふりがな
かのじょ おかりします
作者
ジャンル
ラブコメ
レーベル
講談社コミックス(講談社)
巻数
既刊38巻
関連商品
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概要・あらすじ

大学生の木ノ下和也は練馬のアパートで一人暮らし。20歳にして七海マミという彼女ができたが、わずか1か月でフラれてしまう。しかもマミとはエッチもできず、童貞のままであった。寂しさのあまり、レンタル彼女サービス「Diamond」に申し込んでしまう和也。翌日、待ち合わせ場所に現れた水原千鶴は、健気で可憐な雰囲気の、まさに理想の彼女。

和也の組んだデートプランに沿って水族館でデートしたふたりだが、千鶴は最高の応対でデートを終了させる。千鶴に惹かれる和也であったが、マミにフラれたショックもあり、彼女に対して最低の満足度1をつける腹いせをしてしまう。その上、さらに千鶴を指名して、アレコレ八つ当たりをしてしまう和也。

最初は穏便にすまそうとする千鶴だったが、度を超えた和也の言動にブチ切れて、態度を豹変させ、彼に怒りをぶちまけた。だが、そのタイミングで、和也のもとに祖母・木ノ下和が倒れたとの一報が入ってしまう。慌てて病院に駆け付けた和也だったが、千鶴もなりゆきで病室までついてきてしまう。幸い、和は大事なかったが、千鶴の存在をいぶかしむ家族たちに、和也はつい「自分の彼女だ」と噓をついてしまう。

一方、千鶴はプロの「レンタル彼女」としてのプライドから、和也の彼女として完璧なふるまいを見せる。そんな彼女に和也は感謝の気持ちを伝え、「後日、噓を訂正する」ことを約束して別れた。今後、千鶴とは2度と会うことはないだろうと思う和也。だが、彼女は同じ大学に通う同級生であった。

偶然、ふたりはキャンパスで出会ってしまう。「レンタル彼女」のバイトを秘密にしている千鶴は、和也と距離を置こうとするが、和也の祖母・和が千鶴との再会を希望したため、和也は再び千鶴をレンタルすることになってしまう。千鶴と会えたことを大喜びする和。たが、実はこの病院には、千鶴の祖母も入院しており、和と知り合いであった。

そして和と和也のため、千鶴は自分の祖母の前でも和也の恋人としてふるまうことを選択する。自分と祖母のために無茶をしてくれた千鶴に、素直な気持ちで礼を述べた和也は、彼女とは金輪際関わり合いにならないことを心に誓い、レンタル彼女サービス「Diamond」のアプリもスマホ上から消去する。だが、その翌朝、学校に行こうとした和也は、アパートの隣の住人が千鶴であることを知ってしまう。

結局、ふたりは、その奇妙な関係を更に深めていくことになってしまう。

登場人物・キャラクター

木ノ下 和也 (きのした かずや)

練馬大学経営学科1年生の男子。20歳の童貞。大学には一浪して入学している。練馬のアパートで一人暮らしをしているが、バイトはしていない。入学時に親から「その後の仕送りは一切ナシ」という条件で貰った100万円を食いつぶして生活している。大学入学後、20歳になって初めて七海マミという彼女ができたが、エッチもできないまま、わずか1か月でふられてしまう。 その寂しさから、レンタル彼女サービス「Diamond」に申し込み、水原千鶴こと市原千鶴と出会う。レンタル彼女である千鶴に理不尽な八つ当たりをして彼女にキレられるが、最初から千鶴には惹かれていた。千鶴をレンタルしている最中に、祖母・木ノ下和が倒れたため、千鶴を「彼女だ」と家族に見栄を張って紹介してしまう。 優柔不断な性格で、女性にもてたことはないが、男性の友達はそれなりにいる。実家はコンビニを経営しており、家族は両親と祖母。「おばーちゃん子」を自認し、祖母・和のことを非常に大切にしている。

市原 千鶴 (いちはら ちづる)

レンタル彼女サービス「Diamond」に所属する女子大生。レンタル彼女の登録名は水原千鶴。黒髪ロングヘアの清楚な印象の女の子として、人気抜群のレンタル彼女であり、ネットの掲示板サイトに専用スレッドも存在する。木ノ下和也とはレンタル彼女として出会ったが、後に練馬大学の同期生であることが判明する。 現役入学の文学部1年生で、年齢は1浪で入学した和也の1つ下。さらにその後、和也とは同じアパートの隣人であることも判明する。大学では、地味な女子大生として目立たぬように過ごしており、レンタル彼女サービスでバイトしていることは伏せている。レンタル彼女としてのプロ意識が高く、祖母や両親の前で千鶴を「彼女」と言ってしまった和也に合わせて、巧妙に彼女としてふるまって見せた。 それ以来、和也とは「くされ縁」的な関係となり、何かと関わりあうようになる。

木ノ下 和 (きのした なごみ)

木ノ下和也の祖母。76歳。夫とともに和酒店を創業し、夫の死後は借金と息子を背負いながら1人で店を守ってきた。その後、店は和也の父母に引き継がれたが、孫である和也にいい人ができることを願ってやまない。倒れて入院した際、和也に市原千鶴を彼女と紹介される。それ以来、彼女のことを「千鶴姫」と呼ぶようになり、孫の彼女として過度な愛着を持つようになった。 市原千鶴の祖母とは病院で知り合った友達。

七海 マミ (ななみ まみ)

木ノ下和也の元カノ。練馬大学1年生。和也が初めてつきあった女性だが、初エッチにたどり着く前に、わずか1か月で彼はフラれてしまった。和也をフった理由は、表向きは「他に好きな人ができたから」であった。和也をフった当初は、SNSでブロックするなどつれない態度をとっていた。市原千鶴が和也の新しい彼女と知らされるや、一転して彼のことを気にかけるようになった。

市原千鶴の祖母 (いちはらちづるのそぼ)

市原千鶴の祖母。木ノ下和也の祖母・木ノ下和と同じ病院に入院しており、彼女と親しくなった。千鶴がレンタル彼女のバイトをしていることを知らず、和也と千鶴が本当に付き合っていると思っている。

木ノ下 和男 (きのした かずお)

木ノ下和也の父親。55歳。母・木ノ下和から和酒店を受け継ぎ、今はコンビニとして店を営業している。息子・和也が大学に合格した際、「その後の仕送りは一切なし」という条件で100万円を渡して、一人暮らしをさせた。

集団・組織

Diamond (だいやもんど)

日本最大を自称するレンタル彼女サイト。市原千鶴は、このサイトに水原千鶴名で登録し、アルバイトしている。木ノ下和也は、このサイトを通じてサービスを申し込み、レンタル彼女として千鶴に出会った。料金は1時間5000円から。密室で会うことはNGで、ボディタッチも原則禁止。

その他キーワード

レンタル彼女 (れんたるかのじょ)

特定の料金を支払って女性と契約し、彼女として疑似恋愛を楽しむことができるシステム。市原千鶴は日本最大のレンタル彼女サイト「Diamond」に水原千鶴名義で所属して、レンタル彼女として木ノ下和也と出会った。

関連

彼女、人見知ります (かのじょ ひとみしります)

人気ラブ・コメディ『彼女、お借りします』の公式スピンオフ。本編同様、宮島礼吏自らが描く。現代日本のごく普通の日常が舞台。極度の人見知りでありながら、レンタル彼女を生業とする、桜沢墨が主人公。コミュ障の... 関連ページ:彼女、人見知ります

書誌情報

彼女、お借りします 38巻 講談社〈講談社コミックス〉

第1巻

(2017-10-17発行、 978-4065102213)

第2巻

(2017-12-15発行、 978-4065105801)

第3巻

(2018-02-16発行、 978-4065109700)

第4巻

(2018-04-17発行、 978-4065112076)

第5巻

(2018-06-15発行、 978-4065116210)

第6巻

(2018-09-14発行、 978-4065122396)

第7巻

(2018-11-16発行、 978-4065129944)

第8巻

(2019-01-17発行、 978-4065139370)

第9巻

(2019-03-15発行、 978-4065144466)

第10巻

(2019-05-17発行、 978-4065151396)

第11巻

(2019-08-16発行、 978-4065157275)

第12巻

(2019-10-17発行、 978-4065171622)

第13巻

(2019-12-17発行、 978-4065175460)

第14巻

(2020-03-17発行、 978-4065185568)

第15巻

(2020-06-17発行、 978-4065191781)

第16巻

(2020-08-17発行、 978-4065203323)

第17巻

(2020-09-17発行、 978-4065206003)

第18巻

(2020-11-17発行、 978-4065212530)

第19巻

(2021-02-17発行、 978-4065216415)

第20巻

(2021-04-16発行、 978-4065229781)

第21巻

(2021-06-17発行、 978-4065235829)

第22巻

(2021-08-17発行、 978-4065244876)

第23巻

(2021-10-15発行、 978-4065251409)

第24巻

(2021-12-17発行、 978-4065262856)

第25巻

(2022-02-17発行、 978-4065268940)

第26巻

(2022-05-17発行、 978-4065279236)

第27巻

(2022-07-15発行、 978-4065284971)

第28巻

(2022-09-16発行、 978-4065291283)

第29巻

(2022-12-16発行、 978-4065299364)

第30巻

(2023-02-17発行、 978-4065306437)

第31巻

(2023-05-17発行、 978-4065315736)

第32巻

(2023-07-14発行、 978-4065321843)

第33巻

(2023-09-14発行、 978-4065328934)

第34巻

(2023-11-16発行、 978-4065335536)

第35巻

(2024-02-16発行、 978-4065345689)

第36巻

(2024-04-17発行、 978-4065351369)

第37巻

(2024-07-17発行、 978-4065361610)

第38巻

(2024-10-17発行、 978-4065371336)

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