怪獣自衛隊

テレビゲーム『怒首領蜂』や『デススマイルズ』などを手掛けたデザイナー、井上淳哉の代表作の一つ。のちに「怪獣」と呼ばれる巨大生物の手により、各地に被害が及んだ令和時代の日本を舞台にしている。4年前に発生した津波によって家族を失い、それから間もなく現れた怪獣と遭遇した砲雷長の大和令和と、高校時代に津波の被害に遭いつつも生還し、新たに海上自衛隊に配属となった女性、防人このえ。それぞれの視点から、海上自衛隊をはじめとした人類と怪獣の熾烈(しれつ)な戦いを描いたサスペンス作品。怪獣の攻撃によって人々が命を落としていく様子を目の当たりにするなど、追い詰められながらも、親しい人々の応援によって奮起する令和やこのえの活躍のほか、日本やアメリカ、中国、ロシアによる怪獣の被害を巡る、駆け引きや政治的要素なども緻密に描かれている。新潮社「月刊コミックバンチ」2020年6月号から連載。

正式名称
怪獣自衛隊
ふりがな
かいじゅうじえいたい
作者
ジャンル
サスペンス
レーベル
バンチコミックス(新潮社)
巻数
既刊11巻
関連商品
Amazon 楽天

概要・あらすじ

登場人物・キャラクター

大和 令和 (やまと よしかず)

海上自衛隊に所属している青年。階級は二等海佐。名前の読みが平成の次の年号である「令和」と同じことから「れいわ」のあだ名で呼ばれることもある。かつて発生した津波で父親と弟を失っており、令和自身はその時に謎の声らしき音を聞いたことから、当時から津波は何者かに引き起こされたものではないかと疑っていた。海上自衛隊に所属してからは、ろくに休みも取らずに訓練と津波の調査などに明け暮れており、上官の八雲一からはそのことを危険視されている。やがてあさひ型護衛艦「くれづき」の砲雷長に就任するが、沖ノ鳥島の近海で怪獣と遭遇。そして、反撃すらままならないまま退艦を余儀なくされたうえ、そこで戦友であった小池を失い、自らの無力さを嘆く。その4年後、くれづきの姉妹艦である「あけづき」に引き続き砲雷長として乗り込み、怪獣の攻撃により危機にさらされた防人このえたちが乗っている客船「富岳」の危機を救うために駆け付ける。

防人 このえ (さきもり このえ)

海上自衛隊に配属が決まった女性。年齢は22歳。以前は祖父、祖母と暮らしており、すでに他界した祖父からはかつて軍に所属していたことを誇らしげに聞かされており、このことから軍という存在に強い興味を抱いていた。一方で、祖母からは危険な仕事である自衛官に従事することを反対されている。怪獣が引き起こしたとされる津波の被害に遭い、家の中に閉じ込められた際に自衛官に助けられ、これをきっかけに本格的に自衛隊への道を志すようになる。そして、士官学校を優秀な成績で卒業し、それを祝うために祖母が企画した海上ツアーに出かける。しかし、その際に乗り込んだ客船「富岳」が、かつてあさひ型護衛艦「くれづき」を撃沈させた怪獣に襲われる。乗客が次々と殺害されていく惨事を目の当たりにして心が折れそうになるが、津波から助けられたことを思い出し、今度は自分が助ける番だと奮起する。そんな中、海上幕僚幹部である弘原海に指示され、自衛隊の応援部隊が到着するまでの時間稼ぎを引き受け、「マスターキー」と呼ばれる武器を手に怪獣への反撃を試みる。

クレジット

企画協力

白土 晴一

書誌情報

怪獣自衛隊 11巻 新潮社〈バンチコミックス〉

第1巻

(2020-11-09発行、 978-4107723314)

第2巻

(2020-12-09発行、 978-4107723444)

第3巻

(2021-03-09発行、 978-4107723673)

第8巻

(2022-06-09発行、 978-4107725073)

第9巻

(2022-09-08発行、 978-4107725325)

第10巻

(2022-12-08発行、 978-4107725509)

第11巻

(2023-03-09発行、 978-4107725837)

SHARE
EC
Amazon
無料で読む
マンガリスト
logo