代わり映えがしない日々が大きく動き出す
生真面目な性格のかのは、失敗を重ねながらも一生懸命に日々を過ごしている。そんなかのの前に、中学時代からの有名人で、極度の面倒くさがり屋である玲次が現れる。つねに気だるげな雰囲気を漂わせている玲次だが、かのは彼の心の奥に秘めた優しさに気づき、勇気を出してアプローチを開始する。最初は恋愛を面倒だと感じていた玲次も、かのの不器用ながらも一途な姿勢に少しずつ心を惹かれていく。そして、かのに対して無気力な態度を見せていた玲次も、次第に彼女と積極的に接するようになり、独占欲を示すようになる。
けだる気なイケメン×健気なポンコツ女子
かのは、努力すればするほど空回りしてしまい、失敗ばかりの不器用な女の子。要領も悪く、クラスの中でも目立たない存在。一方の玲次は、何事も器用にこなす抜群の要領のよさに加えて頭脳明晰なイケメン男子。しかし、玲次は極端な面倒くさがりで、彼の友人である斉川夏目や荒木時央と共に校内では「残念王子衆」と呼ばれている。正反対の性格を持つかのと玲次だが、入学早々にゲームをきっかけに会話を交わすようになる。
かのの恋模様を支える友情物語
かのの親友である梓は、彼女の一生懸命な姿に愛おしさを感じており、学校生活の中でつねに彼女をサポートしている。かのが玲次と親しくなると、玲次から無理やりゲームに付き合わされているのではないかと心配し、彼に対して反発心を抱く。しかし、かのが玲次に片思いをしていることを知ると、全力で彼女を応援する立場に回る。梓は純粋なかのにアドバイスを送り、彼女の恋の進展への後押しをする。一方、同じクラスの如月壱は、創立祭の準備を通じてかのと親しくなる。クールで何を考えているのかわからない如月は、周囲から距離を置かれているものの、かのの明るさによって少しずつ心を開いていく。如月はかのに興味を持ちながらも彼女が玲次に好意を抱いていることを知っているため、優しく二人を見守る姿勢を示しており、そんな周囲の登場人物たちの動向にも目が離せない。
登場人物・キャラクター
桃沢 かの (ももざわ かの)
とある高校に通う1年生の女子。生真面目な性格で、どんなことにも一生懸命に取り組んでいるものの、要領が悪いために失敗を繰り返してばかりいるが、決して屈しない強い心を持つ。趣味はゲームで、地道にコツコツとプレイすることを得意としている。そんなある日、「イケメン三人衆」の一人で、頭脳明晰ながら努力することを嫌う玲次に目をつけられ、交流が始まる。最初はなんでも完璧にこなす玲次に対して引け目を感じていたが、距離が縮まるにつれて彼の隠れた優しさに触れ、次第に玲次に好意を抱くようになる。帰宅途中に当たり付きのソーダアイスを買うことを日課にしているが、これまで当たりを引いたことが一度もない。
宮野 玲次 (みやの れいじ)
かのと同じ高校に通う1年生の男子。眉目秀麗で頭脳明晰、文武両道の完璧王子として校内でも有名だが、究極の面倒くさがり屋でつねにけだるい雰囲気を漂わせている。そのため、イケメンの夏目や時央と共に「残念王子衆」と呼ばれている。入学式以来、初めて登校した日に授業をサボり、夏目と時央といっしょにゲームをしている最中にかのと出会う。努力を重ねることが苦手で、自分とは正反対の性格を持つかのに興味を抱くようになる。それ以来、ゲームを通じてかのと接する中で、少しずつ彼女に心を開いていく。かのが毎日買っているソーダアイスの当たりをよく引くものの、交換するのが面倒だからと捨ててしまうことが多い。
書誌情報
恋するレイジー 6巻 小学館〈フラワーコミックス〉
第1巻
(2018-03-26発行、 978-4098700059)
第2巻
(2018-06-26発行、 978-4098700905)
第3巻
(2018-09-26発行、 978-4098702206)
第4巻
(2018-11-26発行、 978-4098702923)
第5巻
(2019-03-26発行、 978-4098703814)
第6巻
(2019-07-26発行、 978-4098705719)