概要・あらすじ
広告代理店でCMを制作している藤井ミナミは恋も仕事も一生懸命。仕事で徹夜や休日出勤を繰り返し、同棲していた彼氏にも逃げられてしまう。それでも失恋のダメージを仕事や会社の仲間に救われ、懸命に働き続ける。恋愛での浮き沈み、仕事の失敗や成功を繰り返しながら、次第に藤井は強くしなやかな女性に変わっていく。
登場人物・キャラクター
藤井 ミナミ (ふじい みなみ)
広告代理店に勤め、CMを制作している。ロングヘアのかわいい女性。恋も仕事も一生懸命だが、仕事のしすぎで、彼氏にフラれてしまう。女子同士の付き合いは苦手で、当初、女子の友人は少なかった。優等生タイプだが、そこを他人に利用されやすい。仕事でのダメージを恋愛に救われ、失恋のダメージを仕事に救われている。碑文谷のマンションに1人暮らしをしているが、両親は用賀で妹と暮らしている。
柚木 曜子 (ゆぎ ようこ)
藤井ミナミの働く会社に出入りするフリーのコピーライター。ショートカットで男勝りな性格。酒にも強い。仕事にこだわりがありすぎて、使いづらいと敬遠されることも。高田悦郎とつきあっているが、周囲には「不倫」と言い、詳しく語らない。失恋でフラフラしていた藤井を飲みに誘い、友人になった。
田中 ミズホ (たなか みずほ)
藤井ミナミと同じ会社の営業部で働く。いつも髪をキレイに巻き、服装もゴージャスな女子力の高い美人。既婚者。旧姓は川村。学生時代からつきあっていた荻原智を、結婚後も振り回しつづけている。当初藤井と荻原を取り合っていたが、男性ばかりの会社で仕事をこなしていくうちに、次第に友人になっていく。
渡辺 ユキ (わたなべ ゆき)
藤井ミナミと同じ会社の管理部の事務。ショートカットのかわいい女性。会社は腰掛けだと自らそう思っているが、周囲からのそういう視線に日々耐えながら働いている。結婚願望が強い。石田とつきあっていたが、将来のことを考え、見合いで他の人と結婚した。
石田 (いしだ)
藤井ミナミの同僚で後輩。ロン毛をゴムで結わえている。藤井に告白するがフラれる。その後渡辺ユキとつきあっていたが、結婚には至らなかった。休日は海でサーフィンして過ごしている。いつも藤井のことを心配している。
荻原 智 (おぎわら さとし)
藤井ミナミと同じ会社の営業部で働く。藤井の同期。育ちの良さそうなイケメン。大阪支社で「荻さま」と呼ばれていた。やさしいが、優柔不断。田中ミズホと学生時代からつきあっていたが、田中が結婚した後も振り回され続ける。東京本社に来てからは藤井と仲良くなるが、転勤で渡米した。
高田 悦郎 (こうだ えつろう)
藤井ミナミの働く会社に出入りする若手演出家。業界では一目置かれている。カメラマンの佐原徹と組んで仕事をしている。少年のような見た目の青年。妻に先立たれ、子供の面倒を見ながら仕事をしている。柚木曜子とつきあっている。
佐原 徹 (さはら とおる)
高田悦郎の信頼するカメラマン。眼鏡をかけたガッチリした体格のイケメン。広告業界で稼ぎながら自分の好きな風景写真を撮り続けている。藤井ミナミは彼の写真に心を救われた経験をもつ。海外の仕事もしていて、常に忙しい。荻原智と別れ、ダメージを受けていた藤井に惹かれ始める。
水原 (みずはら)
藤井ミナミの働く会社のグラフィックデザイナー。美容師志望の彼と同棲していたが、突然彼が行方をくらます。彼を探すうち、彼の語っていたことは全てウソだったと知り、会社にも出勤できなくなる。藤井はそんな彼女をできるかぎり励ますが、最後には自殺してしまう。
平野 淑子 (ひらの よしこ)
藤井ミナミの同僚で大先輩。40代後半で独身。CM大賞を取った経験があり、藤井は尊敬しているが、彼女のようになりたくはないとも思っていた。忙しくても、外見に気を使うことができる優秀な女性。バリバリ働いていたが、突然閑職に異動させられる。藤井を見守り、様々なアドバイスをしている。
斎藤 (さいとう)
藤井ミナミの尊敬する売れっ子スタイリスト。髪はソバージュでロングヘア。仕事には手を抜かない。佐原とつきあっていた過去がある。
宮内 ナオ (みやうち なお)
斎藤のアシスタント。髪をお団子にしているかわいい女子。斎藤を尊敬している。斎藤の元彼だった佐原徹に興味を持ち、彼の家に転がり込んだ。藤井ミナミの部下の天野とは学生時代からの友達。
天野 かのん (あまの かのん)
藤井ミナミの部下。セミロングのオシャレな女子。新人なので、決まった仕事を与えられず、ヒマを持て余している。友人の宮内ナオの彼氏が藤井と付き合っていることを知り、宮内、佐原徹、藤井を呼び出し、直接の話し合いをさせようとした。
片桐 常生 (かたぎり つねお)
藤井ミナミの上司。メガネをかけた男性。数々の賞をとっていて、社内で一目置かれている。女性を仕事上で対等な存在と認めていない。もともとモメていた仕事を、何も知らない藤井に任せ、尻拭いさせようとした。