概要・あらすじ
恋人に振られ、予約していたカップル限定温泉旅館「恋花温泉」を独り身で訪れる羽目になった秋山和裕は、そこで働く野々原野乃花と恋に落ち、その後、恋花温泉で働くようになる。他の従業員たちや女性客からは何故かモテモテで、誘惑の絶えない日々ではあったが、和裕は一途に野乃花への愛だけを貫いていく。
登場人物・キャラクター
秋山 和裕 (あきやま かずひろ)
真面目だけが取り柄という普通の青年。客として温泉旅館「恋花温泉」を訪れ、のちに住み込み従業員となった。野々原野乃花を口説き落として恋人同士になる。やたらとモテるので、女性に迫られる場面が多い。野々原萌花からは、「お兄ちゃん」と呼ばれて慕われている。
野々原 野乃花 (ののはら ののか)
温泉旅館「恋花温泉」を切り盛りする野々原三姉妹の次女。秋山和裕と同い年。一度来た客の顔は絶対に忘れないなど、真心を込めた接客を心掛けている真面目な仲居。和裕の猛アプローチを受け、恋人同士となる。ひそかな趣味は下着のコレクション。
野乃原 楓花 (ののはら ふうか)
温泉旅館「恋花温泉」を切り盛りする野々原三姉妹の長女。野々原野乃花より4つ年上。かつて両親が亡くなって閉鎖された恋花温泉を、営業再開させた立役者である。性的に奔放な性格で、秋山和裕をはじめ、色々な相手に割と見境なく迫っていく。
野々原 萌花 (ののはら もえか)
温泉旅館「恋花温泉」を切り盛りする野々原三姉妹の三女。野々原野乃花より4つ年下で、当初は高校生だったが、のちに大学に通い始める。姉の恋人である秋山和裕に恋愛感情を抱いていたが、のちに幼なじみの山本銀太と恋人同士になる。銀太からは「萌姉」、親友の相沢真帆からは「モエモエ」と呼ばれている。かなりのドジっ子で、よく旅館の皿を割っている。
瑠梨香 (るりか)
野々原三姉妹の従姉妹にあたる若い女性。野々原萌花が大学受験のために仕事を休んだ時、代理として温泉旅館「恋花温泉」で働き始め、そのまま居着くようになった。当初は男性が苦手であったが、のちに冬川柊平という恋人ができる。
冬川 柊平 (ふゆかわ しゅうへい)
中性的な外見をした青年。当初は客として温泉旅館「恋花温泉」を訪れ、のちに住み込み従業員となった。瑠梨香を口説き落として恋人同士になる。大学生となった萌花と同じ大学に通っており、女性と間違われるような外見から大学の女性たちにモテモテで、「王子」とあだ名されている。
山本 銀太 (やまもと ぎんた)
温泉旅館「恋花温泉」に酒類を納めている酒屋「山本酒店」の跡取り息子。野々原萌花とは年が近く、幼なじみで、互いを「萌姉」「銀ちゃん」と呼び合う仲。性的なことに免疫がなく、「恋花温泉」に出入りするのに支障があるという理由で、野々原楓花の計らいで萌花と男女交際をすることになり、結局そのまま恋人同士となった。
宇佐美 果歩 (うさみ かほ)
フリーライターの若い女性。野々原楓花の昔なじみ。たまに温泉旅館「恋花温泉」に関する記事を書いたりもしている。客として恋花温泉にやって来ることもあるが、どちらかといえば裏方的な役割を担っている。男と別れるたびに憂さ晴らしで「恋花温泉」を訪れては、従業員たちを巻き込んで、おかしなイベントを企画している。楓花は宇佐美果歩に対してまったく頭が上がらず、「先輩」と呼んでいる。
相沢 真帆 (あいざわ まほ)
野々原萌花の高校時代のクラスメイトの女性。萌花とは高校から親友として付き合いが続いている。萌花を「モエモエ」と呼び、萌花からは「アイマホ」と呼ばれている。前田先輩という彼氏がいて、初体験のために温泉旅館「恋花温泉」にやって来た。その後は恋の先輩として、萌花に猥談を吹き込んだりしている。
場所
恋花温泉 (こいばなおんせん)
カップル限定の温泉旅館。露天風呂は時間制で貸し切りとなっている。のちには部屋風呂付きの特別室も作られた。ラブラブカップルの来客が多く、誰かしらがそこかしこで人目もはばからず情事に及んでいる。そんな光景が日常茶飯事で、従業員たちは慣れっこになっている。