あらすじ
第1巻
望月ショコラは、小学校の頃から7歳年上の椿木和奈に恋をしていた。和奈に大人っぽく見られたいという気持ちから、ショコラは小学校の頃からおしゃれに気を遣っていたが、ある日和奈は家庭の事情から突然引っ越してしまう。和奈のことを思い続けながら高校生になったショコラは、教師となった和奈と再会する。ショコラの担任となった和奈は、学校では彼女に対してそっけない態度を取り続けるが、ショコラはあらためて和奈にアプローチを繰り返す。そんな中、ショコラの幼なじみである未央は、教師と生徒の恋愛は成就しないと忠告し、ショコラには自分の方がふさわしいと告白する。和奈一筋のショコラは未央の気持ちには応えられないと返すが、それでも未央は、あきらめないと宣言する。
第2巻
保健の先生の愛菜は、未央の望月ショコラへの気持ちを聞かされる。未央が真剣にショコラに思いを寄せていることを知った愛菜は、未央に自分と付き合おうと持ちかけ、同時にショコラには未央は自分がもらうと宣言する。椿木和奈を一途に追いかけてきたショコラだったが、愛菜の言葉に動揺してしまう。一方の未央は、和奈と張り合って無理がたたって体調を崩してしまう。そんな中、ショコラは両親と離れて暮らすことになり、和奈と同じ家に住むことになった。当初こそショコラは和奈と同棲ができることを喜んでいたが、未央のことが頭から離れずに、複雑な思いを抱えることとなってしまう。
登場人物・キャラクター
望月 ショコラ (もちづき しょこら)
この春から高校生になった女子。小学生の頃から7歳年上の椿木和奈に恋心を抱いており、和奈の気を引くために当時からメイクやファッションにこだわっていた。和奈が引っ越してしまったため、一度は関係が途絶えたものの、進学した高校で担任教師となった和奈と再会する。その後は和奈と恋人同士になるため、積極的にアプローチを開始。しかし和奈には、教師と生徒という関係からあまり相手にされずに不満を抱いている。そんな中、幼なじみの未央に告白され、彼を異性として意識するようになる。
未央 (みお)
望月ショコラと同じ高校に通う男子。昔よくショコラと遊んでいた幼なじみで、かつてはショコラの背後に隠れるような内向的な性格だったが、美少年に成長して周囲の女子たちから非常に人気が高い。これまで告白されることも少なくなかったが、未央自身はショコラのことが好きなため、すべて断っている。運動が苦手で、ふだんはまったく体を動かしていないためにわずかな運動でも息切れしてしまう。ショコラが椿木和奈に思いを寄せていることは知っているが、それでもショコラのことを一途に思い続けている。
椿木 和奈 (つばき かずな)
望月ショコラの通う高校に勤める男性教師。ショコラとは住んでいた家が近かったため、七つも年が離れているにもかかわらず、幼い頃からよくいっしょに遊んでいた。その後、引っ越したためにショコラとの関係は一度は途絶えたが、彼女が進学した高校で、担任教師として再会を果たす。端正な顔立ちで女子生徒に人気があるが、椿木和奈自身はまじめな性格のため、教師と生徒の関係を崩すことはない。それはショコラに対しても例外ではなく、学校内外を問わず接触するのは極力避けている。それでも積極的にアプローチしてくるショコラに対して甘い顔をしてしまうこともあり、彼女との関係に悩んでいる。
愛菜 (まな)
望月ショコラの通う高校で養護教諭を務める女性。年齢は椿木和奈よりも二つ年上だが、ショコラや和奈とは昔からよくいっしょに遊んでいた。容姿端麗なためにこれまで多くの男性と付き合ってきたが、心から本気で好きになった男性はいない。基本的には自分よりも年上でなければ異性として意識してこなかったが、ショコラのことを一途に思い続ける未央に、これまで出会った男性とは違う何かを感じる。その後は何かと理由をつけては未央と行動を共にし、未央からも相談される機会が増えるようになる。