概要・あらすじ
全国に一万人はいるとされる過激な金沢明子ファン。金沢塾塾長いしかわじゅんは、そうした過激な金沢明子ファンを動員して日本に革命を起こそうとしていた。夢野率いる公安警察はこれを阻止すべく暗躍し、金沢明子の歌を聴くことを禁じる金沢法案を国会で可決させる。しかし、金沢明子の歌を求める民衆は暴徒と化し、多くの人々の血が流れる。
登場人物・キャラクター
いしかわ じゅん
金沢明子を信奉する極右団体金沢塾塾長。金沢明子主義者たちを動員して維新を起こすことを目論む国士。金沢明子の歌を聴くことを禁止する金沢法案が立法されたことで地下に潜った。しかし、高取の裏切りにあい、公安警察の虜となる。作者いしかわじゅんをモデルとした人物。
高取 英 (たかとり えい)
過激な金沢明子ファン一万人を裏で統率する、理論的指導者。「闇の金沢」と呼ばれている。公安警察の罠にはまり、囚われの身となった。フェティストで女物の下着を好んで身につける性癖があり、この弱点をつかれ、金沢塾塾長いしかわじゅんを裏切ってしまう。劇作家・演出家・マンガ評論家の高取英がモデルのキャラクター。
夢野先生
金沢明子主義者を弾圧する公安警察の大物。夢野性病科医院の院長という表の顔を持つ。高取英を罠にはめ逮捕した。
本間 龍円 (ほんま りゅうえん)
日蓮宗金沢派僧侶。信徒1千人を引き連れ、いしかわじゅん率いる金沢塾に合流した。劇画家ほんまりうを原型とするキャラクター。
鈴木 真 (すずき まこと)
金沢左派・金青同(金沢主義者青年同盟)委員長。革命を起こすため、金沢右派金沢塾と手を結んだ。街で暴動が起こった際、暴徒に拡声器で呼びかけ、共闘をはかろうとしたが果たせず、暴徒の襲撃を受けた。
渡辺 生協 (わたなべ せいきょう)
宗教マガジン編集者で金沢塾塾長いしかわじゅんの協力者。マスコミを使って金沢明子ブームをしかけた。金沢革命に乗じてマスコミ界の帝王になることを目論んでいる。