概要・あらすじ
登場人物・キャラクター
手塚 治虫 主人公
漫画の神様と言われた漫画家。また国産初のTVアニメシリーズ『鉄腕アトム』を制作し、後世に大きな影響を与えたアニメーション作家でもある。本名は手塚治。昭和3年11月3日、大阪府豊中市生まれ。幼い頃、宝塚... 関連ページ:手塚 治虫
伴 俊作
手塚治虫が生み出したキャラクターの一人。本作の語り部、解説者として全編にわたり登場する。
手塚 粲
手塚治虫の父。法律家の家庭に育った人物で、大企業のサラリーマン。俳句や写真など、豊かな趣味の持ち主。家庭用の映写機で、当時は珍しいディズニーや日本のアニメを見せたり、漫画本を買ってくるなど、手塚に大きな影響を与える。同名の実在人物がモデル。
手塚 文子
手塚治虫の母。厳格な軍人の家庭に育った女性。宝塚歌劇が好きで、手塚を連れてよく観劇していた。また、寝物語に、身振り手振りや声音を使ってお話を語って聞かせるやさしい母親。同名の実在人物がモデル。
稲井先生
手塚治虫の小学校3年生ときの担任。授業中に、手塚が描いた漫画を読む少年を厳しくしかり、その漫画を取り上げる。しかし、漫画の出来に感心し、手塚に漫画を返す際、「大いに漫画を描きなさい」と話す。生徒の個性を見極め、活かす方針の教師。同名の実在人物がモデル。
酒井 七馬
大阪在住のベテラン漫画家。昭和21年に結成された関西マンガクラブ顧問。手塚を誘い、約200ページの長編漫画『新宝島』を合作する。『新宝島』では、原作・構成を担当。同名の実在人物がモデル。
加藤 謙一
GHQの思想統制で、講談社を追い出され、学童社という出版社をおこす。漫画雑誌「漫画少年」を創刊し、手塚治虫の『ジャングル大帝』の連載を決める。手塚の作品を大いに評価し、在阪の手塚に、掲載原稿の詳細な分析を送り続けた。温かくも厳しい、手塚のよき指導者。 同名の実在人物がモデル。
福井 英一
漫画家。手塚治虫と同じく、「東京児童漫画会(児漫長屋)」の一員。熱血柔道漫画『イガグリくん』を大ヒットさせ、手塚と人気競争を繰り広げたライバル。手塚が自分への嫉妬から、『漫画教室』という漫画の中で、『イガグリくん』の作風を悪い例として挙げているのを見て断固抗議する。 同名の実在人物がモデル。
集団・組織
場所
トキワ荘
『手塚治虫物語』に登場するアパート。昭和28年夏ごろ、「漫画少年」編集部の紹介で、手塚治虫が入居した豊島区椎名町の新築アパート。のちに、藤子不二雄をはじめ、多くの漫画家が住み、「漫画家アパート」として有名になる。
その他キーワード
桃太郎 海の新兵
『手塚治虫物語』に登場するアニメ。太平洋戦争の最中、戦意高揚のために制作、公開された漫画映画。昭和20年4月12日、大阪の松竹座で、勤労動員をさぼった手塚治虫が鑑賞する。戦争で夢と希望を失いかけた手塚を勇気づけ、自分の漫画映画を作ることを決意させた。
マァチャンの日記帳
『手塚治虫物語』に登場する漫画。手塚治虫のデビュー作となった4コマ漫画。終戦直後、隣に住む、毎日新聞印刷局に勤める女性の紹介で、大阪毎日新聞の学芸部の人間と面会。昭和21年の正月から「毎日少国民新聞」に連載されることになった。
新宝島
『手塚治虫物語』に登場する漫画作品。原作・構成:酒井七馬、作画:手塚治虫。昭和22年4月1日に発売された、約200ページのボリュームを持つ、戦後初めての漫画単行本であり、戦後ストーリー漫画の出発点とな... 関連ページ:新宝島
鉄腕アトム
『手塚治虫物語』に登場する漫画。昭和26年4月号から「少年」に連載された『アトム大使』を前身とし、昭和27年4月号から改題して同誌に連載された。非常な人気を得て、国産初のTVアニメシリーズになるなど、手塚の代表作となった。
西遊記
『手塚治虫物語』に登場するアニメ。昭和35年8月に公開された。手塚治虫が東映動画に招かれ、初めてアニメーション製作に携わった作品。自身の漫画『ぼくのそんごくう』が原作。悟空の恋人が死ぬ結末を描こうとするが、周りに反対され断念する。