概要・あらすじ
登場人物・キャラクター
ソフィア・レーニシュ
レーニシュ男爵家の令嬢。金糸のように輝く金髪と深緑の瞳を持つ。控えめでおとなしい性格ながら、内には強い意志を秘めている。生まれつき魔力をいっさい持たない特異体質であることを周囲に隠しており、そのことに劣等感を抱いている。フランツ伯爵家のアルベルト・フランツと家格を超えた婚約を交わしていたが、両親の死後、叔父一家の陰謀によって婚約は破談となって財産を奪われ、男爵家を追放されてしまう。行くあてもなくさまよっていたソフィア・レーニシュは、森の中で力尽きているところを王太子のマティアス・ライヒシュタインに救われ、彼の近衛騎士でフォルスター侯爵家の当主であるギルバート・フォルスターの庇護を受けることになる。ギルバートの屋敷で生活を始めた当初は、魔力を持たないことへの劣等感や家を追われたことによる引け目から萎縮していた。しかし、ソフィアにはギルバートの「触れた相手の心を読む能力」が通じず、彼にとって唯一心の内を探ることができない特別な存在となる。そしてソフィアも、不器用ながらも誠実なギルバートに、次第に心を癒され、惹かれていく。
ギルバート・フォルスター
フォルスター侯爵家の若き当主。近衛騎士団第二小隊の副隊長を務める傍ら、優れた魔法騎士としても名を馳せるエリート。藤色の髪が印象的で端正な容姿を持ちながら、寡黙で冷徹な性格のため、近寄りがたい雰囲気を漂わせている。生まれながらにして非常に強力な魔力を持ち、触れた相手の心を読む能力を備えている。周囲からは畏怖と尊敬の念を抱かれるとともに恐れられ、距離を置かれることも少なくない。しかし、騎士団内ではその実力が認められ、後輩や上司から信頼を寄せられており、屋敷の人々からも裏表のない誠実な人柄を慕われている。王太子のマティアス・ライヒシュタインからも厚い信頼を寄せられ、彼と行動を共にすることが多い。ある日、領内の森で衰弱していたソフィア・レーニシュを救出し、自邸で庇護することになる。魔力を持たないソフィアにはギルバート・フォルスター自身の能力が通じず、心を読めないことに戸惑いを覚えるが、傷ついた彼女を不器用ながらも支え続けるうちに、その存在が次第に特別なものへと変わっていく。やがて、ソフィアへの憐れみは深い愛情へと変わり、命を懸けて彼女を守ることを誓う。
クレジット
- 原作
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水野 沙彰
- キャラクター原案
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宵 マチ
書誌情報
捨てられ男爵令嬢は黒騎士様のお気に入り 3巻 一迅社〈ZERO-SUMコミックス〉
第1巻
(2021-06-28発行、978-4758036238)
第3巻
(2024-01-31発行、978-4758039857)
捨てられ男爵令嬢は黒騎士様のお気に入り 5巻 一迅社〈Zero-sum comics〉
第2巻
(2022-03-01発行、978-4758037150)
第4巻
(2024-10-01発行、978-4758085946)
第5巻
(2025-08-01発行、978-4758087681)







