接客無双

接客無双

作者・鳩胸つるんが『ミタマセキュ霊ティ』の次に連載した作品。舞台は現代の日本。行き倒れていたところを助けられた縁で、接客の天才・ナスノスケは町中華の「あじまる」で働くことになる。しかし「あじまる」は、大企業「ヘヴン&アイH」に狙われていた。店を救うためにクレーマーを撃退し、接客バトルロイヤルに参加する、ナスノスケの活躍を描いた接客バトルギャグ。集英社「少年ジャンプ+」にて、2023年3月26日から12月3日まで連載。宝島社「このマンガがすごい! 2024」オトコ編第46位にランクイン。

正式名称
接客無双
ふりがな
せっきゃくむそう
作者
ジャンル
ギャグ・コメディ
 
バトル
レーベル
ジャンプコミックス(集英社)
巻数
既刊4巻
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接客の天才・ナスノスケ登場

シャッター街と化した商店街の唯一の生き残り、町中華「あじまる」。店主の味丸巌とその娘れんげは、店の前で倒れている男を発見する。男の名はナスノスケ。さすらいのウエーターで、空腹のあまり倒れていたという。店主にタンメンを振る舞われたナスノスケは、店の前で華麗にタンメンを平らげることで客を呼び込み、店を満員にしてしまう。そして、商店街のブラックリストに載っているクレーマーに対しては、鋭い洞察力と人間離れしたパフォーマンスで撃退した。ナスノスケは「御持成大神(オモテナスオオカミ)」が宿る「茄子の目」を持つ、接客の天才だったのだ。こうして突如現れたナスノスケは、縁あってあじまるで働くことになった。

ガチンコ接客バトルロイヤル「接王」

ナスノスケの接客が話題となり、あじまるは大繁盛。しかし、あじまるは、伝説のクレーマー「出禁の朱雀」がボスを務める「九礼無(クレーム)」という、9人のプロクレーマー集団に狙われていた。店が寒いと文句を言う「ブランケットの舞」、料理に毛を入れる「毛入れの大音」、SNSでデマを拡散させる「デマ拡散のアリサ」といった変態たちを、なんとか退けたナスノスケは、彼らの背後に大企業「ヘヴン&アイH」があることを知る。「ヘヴン&アイH」は、全国の廃れた商店街をショッピングモールにする計画を進めており、あじまるを狙っていたのはそのためだった。その後「ヘヴン&アイH」はナスノスケを「接王」に招待する。それは4年に一度行われるガチンコ接客バトルロイヤルで、優勝すればあじまるは守られるという。ナスノスケは店のために「接王」への参加を決意した。

シュールな接客術バトルが魅力

本作の主人公・ナスノスケは、生まれた時から母親を接客していたほどの、接客の天才。彼の接客術は「おもてな式」と呼ばれ、回転しながら店中を接客する「竜巻接風客」、客と店員がいつの間にか入れ替わる「接客反転」といった、多種多様な奥義がある。一方、「接王」の決勝トーナメントの参加者たちも、バラエティにとんだ技の持ち主ばかり。医療接客の第一人者である医者、接客仮想空間・飛行機内で接客するスーパーCA、塩対応のように見えるが最終的には優しいホストなどが登場。相手を癒やし、うまく接客した方が勝ちという、バカバカしくシュールな闘いが繰り広げられる。

登場人物・キャラクター

ナスノスケ

さすらいのウエーターを名乗る男性。あだ名は「ナス」。身長187センチメートル、体重84キログラム。サングラスとナスのヘタのような頭頂部が特徴。「御持成大神(オモテナスオオカミ)」が宿る「茄子の目」を持つ接客の天才。生まれた時から母親を接客し、小学生の時にはランドセルを運んだり、給食当番を一人で請け負ったりしていた。おもてな式の接客術を操り、さまざまな奥義を繰り出す。行き倒れていたところを、町中華「あじまる」の店主に救われたことが縁で、店で働くようになる。

味丸 れんげ (あじまる れんげ)

町中華「あじまる」の看板娘。16歳の女子高生。賑わっていた頃の商店街を愛し、母が残した店を大切に思っているため、経営状態を常に心配している。店の前で倒れていたナスノスケを発見した。ナスノスケはじめ、個性的な登場人物の言動に対するツッコミ役。

書誌情報

接客無双 4巻 集英社〈ジャンプコミックス〉

第1巻

(2023-07-04発行、 978-4088836270)

第2巻

(2023-09-04発行、 978-4088836843)

第3巻

(2023-12-04発行、 978-4088838052)

第4巻

(2024-01-04発行、 978-4088838069)

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