横須賀こずえ

横須賀こずえ

ペットに縁のなかった王島家のもとにやって来た、犬(メス)のこずえは、小4男子程度の知能を持つ天才犬だった。横須賀を舞台に、王島家とこずえ、近所の犬たちの日常を描いたファミリーコメディー。魔法使いのおばあさんやゲリラカレー屋、ちょっと落ちぶれたサンタクロースなどが登場する不思議な話も多い。小学館「週刊ビッグコミックスピリッツ」2019年第44号より連載を開始。

正式名称
横須賀こずえ
ふりがな
よこすかこずえ
作者
ジャンル
家族
 
レーベル
ビッグ コミックス(小学館)
巻数
既刊3巻
関連商品
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概要・あらすじ

横須賀に住む王島一家は、ペットと縁のない生活を送っていた。ところがある日、長男の王島健三が犬を拾ってきた。健三と次男のまさおは犬を飼いたかったが、母親はそれを認めなかった。あくまで迷い犬を預かっているだけだと言い、近所の電柱に迷子犬のポスターを張っていた。名前もつけず、エサ、トイレ、散歩といった最低限の世話だけをするのがルールとなっていたのだ。拾われた犬は推定5歳のメスで、小4男子程度の知能を持つ天才犬だった。そして、イタズラ好きだったが、王島家の母にだけには悪さはせず、逆にお手伝いをしていた。空気を察する能力も小4男子並みだったのだ。彼女は健三との散歩が好きだった。健三が選ぶコースは坂や階段が多く、彼女と相性がよかった。また、彼女にはある願望があり、坂の上にたどり着くと、必ずウンコをしてそれをしげしげ眺めるのがつねだった。ある日のこと。いつもどおり坂の上でウンコをしたあと、彼女は近所の少年たちが、坂を転がるボールを追いかける姿を目撃する。それを見た彼女の頭にあることが閃いた。翌日、彼女は王島家の母と散歩をしていた。禁止しているにもかかわらず、犬のおもちゃやクッションを買ってくる家族を見て、母は心変わりした。「健三が拾ってきたとき、首輪はしていなかった」。そう言うと、母は自分で張った迷子犬のポスターを剥がしたのだ。その夜、母は犬に迷子札を付け、こずえと名前をつけた。こうして王島家に迎えられたこずえは、いつものように健三と散歩に出て、坂の上でウンコをした。ここのところ便秘だったこずえのウンコは、コロコロと坂を転がり落ちていく。こずえはウンコを追いかけて坂を駆け下りた。「気持ちいい。ずっとこうしたかった」。これからも健三といっしょに、坂を駆け下りたい。そう考えるこずえだった。

登場人物・キャラクター

こずえ

小4男子程度の知能を持つ天才犬(メス)。5歳。ある日、王島健三に拾われ、王島家の一員となる。イタズラ好きだが、仕掛ける相手をきちんと見極める能力を持つ。幼い頃の記憶がなく、かすかに覚えているのは、潮の匂いと、正体不明の人間の大きな手だけ。

王島 健三 (おうじま けんぞう)

横須賀に住む王島家の長男。これといった特徴のない社会人の男性。ある日、こずえを拾ってくる。こずえとの散歩では、坂や階段を多く選ぶため、こずえに気に入られている。

書誌情報

横須賀こずえ 3巻 小学館〈ビッグ コミックス〉

第1巻

(2020-02-28発行、 978-4098605422)

第2巻

(2020-07-30発行、 978-4098606801)

第3巻

(2020-11-30発行、 978-4098607679)

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