概要・あらすじ
登場人物・キャラクター
文秀 (むんす)
「暗行御史(あめんおさ)」の男性。癖のある黒髪ロングヘアで、ワイルドな顔つきをしている。統一王朝である「聚慎(じゅしん)」で、民を虐げる奸臣たちを討つ官吏「暗行御史」となったが、聚慎は仲間の裏切りによって滅亡。暗行御史は勧善懲悪を役目とする高潔な職ながら、この出来事がきっかけで悪党のずる賢さを痛感した文秀は、それ以上の悪らつさを身につけ、手段を選ばず悪を討つようになる。暗行御史の証(あかし)として最上位の「三馬牌(さんまはい)」を授かっており、悪党を討つ際には悪人を断罪するために作られた「幽幻兵士(ファントム・ソルジャー)」と呼ばれる軍勢を召喚することが可能。また、二馬牌以上の暗行御史は妖術使いに対抗するため、道士の力を授かり、幻を見せる術をあやつることもできる。偽悪的な態度を取ることが多いが、実はその身は病魔に蝕(むしば)まれており、呼吸器がなければまともに動くこともできない。しかしそれでも悪を撃つ覚悟を決め、各地を放浪している。
山道 (さんど)
黒髪を足元まで長く伸ばした美女。本名は「春香」。夢龍(もんりょん)という恋人がいたが、夢龍は暗行御史を目指し、都に行ってしまう。その後、春香は悪徳領主に囚われ、自分のものになるように再三言われ続けるがこれを拒否。地下で全身拘束されたうえで、囚われの身になっていた。実は物静かな性格と儚(はかな)げな見た目に反して、武に関しては天賦の才を持ち、生半可な兵士では束になっても太刀打ちできないほどの圧倒的な力を持つ。領主が春香を欲した本当の理由も、自らの護衛役を務めさせるためである。そんな中、夢龍は故郷に帰る途中で砂漠の食人鬼、サリンジャーに襲われて死亡。その直前にたまたま夢龍と行動を共にした文秀は、彼の遺志を継いで春香を助けるため町を訪れるが、春香は領主の催眠術で自我を奪われ、領主の手駒となって文秀と戦うこととなる。その戦いの最中、春香は夢龍の形見の髪飾りを見て、正気を取り戻す。夢龍とは、彼が暗行御史になった際にその護衛役である「山道」になる約束を交わしており、彼の死を受け入れたあとは自らの名を「山道」に改め、文秀の護衛役として旅に同行する。
クレジット
- 原作
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尹 仁完