新Good Job ~グッジョブ

新Good Job ~グッジョブ

かたおかみさおの代表作『Good Job ~グッジョブ』の続編。大手建設会社の営業2課で働くOLの上原草子が、前作に引き続き社内の問題を笑顔で痛快に解決していくオフィスストーリー。「Kiss +」「Kiss」に2008年から2012年にかけて掲載された作品。

正式名称
新Good Job ~グッジョブ
ふりがな
しんぐっじょぶ
作者
ジャンル
キャリアウーマン
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概要・あらすじ

上原草子の所属する営業2課から二岡智美が営技課に引き抜かれ、代わりに新人の矢野フミカが入って来る。矢野はやや派手な外見ときつい物言いで男性社員の反感を買い、彼女の教育係である吉永リエコは神経質で暗い性格でなかなかうまく矢野と関係を築けない。一方で営技課に異動した二岡は、派遣OLばかりの課にあって数少ない社員という立場により、周囲に馴染めずにいた。

オフィスに山積する問題を、草子が厳しく前向きに、そして笑顔で解決していく。

登場人物・キャラクター

上原 草子 (うえはら そうこ)

営業2課の営業アシスタントOL。常に周りに目を配り、笑顔で仕事も人間関係の悩みも解決するスーパーOL。本人は、仕事ができるわけではなく要領がいいだけだと語っているが、その前向きな姿勢に、周囲の皆から一目置かれている。前作『Good Job ~グッジョブ』で大阪に転勤が決まった営業の黒木丈二と遠距離恋愛中。 新しく10課の課長になった大場とは住んでいる場所が近く、プライベートで一緒に食事をして親交を深めた。

(みなみ)

営業2課の営業アシスタントOLで上原草子と同期入社。しっかり者で仕事においては信頼されているが、きつい物言いと無愛想な外見から誤解されやすい性格。営業の川相と付き合っている。生真面目な性格ゆえ、重要な案件を任されては責任感とプレッシャーで毎日ストレスを感じている。実家で犬を飼っていて、映画会社に営業をかけている久保に映画「わんこの生涯」の「ララのぬいぐるみ」を貰ってきてくれるように頼むほどの犬好き。

村田 真子 (むらた まこ)

営業2課の営業アシスタントOL最年長。眼鏡をかけており、読書好きの地味なベテランOL。喫煙者で、男性社員が使っている喫煙室を女子で初めて使用した。地味で真面目で若くもない自分なら喫煙室に行っても大丈夫と思い、女子のパイオニアになった。タバコが吸えない男子社員・小阪にはイオン水のある休憩所で一服するように薦める。ちなみに、前作『Good Job ~グッジョブ』では名前の読みが「まさこ」だったが、本作『新Good Job ~グッジョブ』では「まこ」となっている。

矢野 フミカ (やの ふみか)

営業2課の新人営業アシスタントOL。盛り髪に垂れ目の離れ目だが、ゆるそうに見えることからモテる。見た目に反して、実際はきっぱりとした辛辣な性格である。そのキツさゆえに男性に振られることもあるが、そういう自分の性格が好きで変える気はない。仕事は真面目にこなし同僚にも優しく接しているが、外見から不真面目だと誤解されやすい。 母親と姉のモモカの3人暮らし。私服はギャル服で、たまに濃い目のゴツメイクもする。

吉永 リエコ (よしなが りえこ)

営業2課の営業アシスタントOL。新人の矢野フミカの教育係になった。愛想が悪く、教育係として真面目に指導しているだけなのに、男性社員には若い子をいじめているように見られてしまうのが悩み。几帳面で人の見逃したミスにも気づくが、注意することで嫌われるのが嫌で、黙って残業して自分で直してしまう。しかし新人のミスをきちんと指摘しないことで、新人の成長の機会を奪っていることに気づき、思い直す。 ちなみに、前作『Good Job ~グッジョブ』では名前が「由紀子」だったが、本作『新Good Job ~グッジョブ』では「リエコ」となっている。

斎藤 直 (さいとう なお)

営業2課の営業アシスタントOL。身体を動かすのは得意だが、デスクワーク、特にPC作業は機械音痴で苦手。素直で人好きのする明るい性格。新人の矢野フミカからは「直ちゃんさん」と呼ばれている。今までずっと新人扱いだったが、新入社員が入社したので、先輩として頑張ろうと意欲に燃えている。

桑田 (くわた)

営業2課の営業アシスタントOL。ショートカットで長めの前髪をピンで留めている。小さくて華奢なタイプ。おじさん社員には何を言っても無駄だと腹を立てつつも我慢していたが、廊下でばら撒いた書類を中年の男性社員の工藤に全部拾って貰ったのにきちんとお礼が言えず、自分も毛嫌いしていた「おじさん」と変わらないことに気づく。これをきっかけに男性社員を「おじさん」とひとくくりにしていたことを恥じ、考えを改める。

小久保 香世 (こくぼ かよ)

営業2課の営業アシスタントOL。受付、人事を経て、営業2課に配属されたおっとりとした美人で、お嬢様。恋愛結婚を夢見ているが、新人の矢野フミカには「美人で派手で上品なところがモテない」とはっきり言われてしまう。受付や人事で培った、並外れた謝罪のテクニックを持ち、謝罪の必要のある時には駆り出される。

篠原 (しのはら)

営業10課の営業アシスタントOL。覇気がなく黙り込んでしまうことがあるので、ボーっとしていると勘違いされ、信用を得られていない。書類を廊下にばら撒いてしまった時に拾ってくれた矢野フミカのことを、外見だけでチャラチャラしていると決め付けたことで、上司である大場に不信感を持つ。

大場 (おおば)

営業10課の課長。社内初の女性営業課長として注目されている、バリバリ仕事ができるキャリアウーマン。出版制作会社から引き抜かれてきたが、会社が古い体質で「男の傲慢と女の怠慢」を目の当たりにして悩む。盛り髪をしている矢野フミカを見てチャラチャラしていると評したことから、同じ課の篠原に不信感を持たれてしまう。

二岡 智美 (におか ともみ)

元々は営業2課に所属していたが、営技課に異動したOL。元気で明るい性格だが、営技課は派遣社員が多く人間関係が円滑にいかずに悩んでいる。特に上司と不倫している中田が、本来は社員の二岡智美を通さなくてはいけない仕事も勝手に進めることに困っている。短期派遣だった藤井とも言葉の擦れ違いからいい関係を築けなかったが、期間終了後に別件で尋ねてきた彼女ときちんと話し、和解に至った。

藤井 (ふじい)

営技課の派遣OL。自費でパソコン学校に通っていたので、PCスキルが高い。だが、二岡智美のPCのコツを教えて欲しいという要望を無神経だと感じ、以後関係がぎくしゃくしてしまう。契約期間が終わり二岡とはそれきりになるところだったが、別件で会社を再訪することになり、その際に二岡ときちんと話し、和解に至った。

金子 (かねこ)

営技課のOLで既婚者。二岡智美以外では営技課唯一の女子社員。自称ロートル社員で村田真子より年上。自身は黒髪ショートカットのさっぱりした外見で、オンナノコオンナノコした子が若い頃から苦手。そのため、外見も性格も可愛らしい二岡にいい印象を持っていないが、課内の社員として派遣の人たちと上手くやれるよう、アドバイスすることもある。

中田 (なかた)

営技課の派遣OL。社員である二岡智美に反発し、勝手な行動をとったり陰口を言う。課長代理の吉井と不倫をはじめてからは、課の上司と付き合っていることを理由に課内の女子のイニシアチブを取り、ますます二岡をないがしろにするようになる。課で貰ったお菓子を二岡にだけ配らないこともある。

山崎 史子 (やまざき ふみこ)

総務課のOLで38歳。女性としては、村田真子と唯一の同期。若く見えることと課内に自分より年上の野村がいるせいで、あまり自分が年かさだと意識したことはなかった。同期の男性社員の結婚式と同僚の後輩女子の結婚式の日程が重なったため後輩の結婚式を断ったことで、課内の空気を悪くしてしまう。

草野 (くさの)

総務課のOL。山崎史子の後輩で仕事ができる女性。いつもてきぱきとしていてよく気がつき、しかもミスをしないよう慎重に仕事をこなす。ペットボトルのキャップを集めて寄付する啓蒙キャンペーンの発起人で、チームは社内で評価された。山崎は草野を認めているが口に出して褒めたことがなかったため、草野自身は自分が認められていないと思っている。 それゆえに簡単な仕事しかしないくせに男性社員にちやほやされている田中まおみを快く思っていない。

田中 まおみ (たなか まおみ)

総務課の新人OL。縁故入社の可愛いお嬢様で、男性社員の人気者。いつもにこにこして嫌な顔ひとつせず雑用をこなしている。使っていない部屋の電気を消して歩く「総務電機消す隊」のコスト削減案を出すなど、発想力も豊か。パソコン教室に通うなど、仕事にも前向き。矢野フミカとは同期で仲がいい。

野村 (のむら)

総務課の大局OL。最年長で太めのおばさんだが、ベリーダンスを習い始めてから花柄の可愛いワンピースや、レオパードのフェイクファーベストを着るなどファッションセンスがはじけてしまった。それ以来、若い娘たちから、イタいおばさんと言われている。

磯辺 (いそべ)

総務課の先輩男性社員でさわやか系。矢野フミカにはOB訪問の時から目をつけられていたが、磯辺は田中まおみが好きで矢野を相手にしていない。仕事に対しては真面目に色々やりたいと思っているまおみに、仕事を頑張る必要はないと告げる。

三浦 奈美子 (みうら なみこ)

営業1課の営業アシスタントOL。元々結婚願望が強く、合コンに気合を入れるあまり仕事はいい加減に考えていたが、種田に注意されてからは態度を改めた。二岡智美とはプライベートでも一緒に出かける仲だが、彼女の学生時代の友人である由宇香を初対面の時から毛嫌いしている。

種田 (たねだ)

営業1課の営業アシスタントOL。からあげにレモンをかけた時に柑橘系が苦手な渡辺から「もう食べられない」と言ったのをきっかけに、男性社員から「まだ結婚できないのは、年配でガサツだから」などと言われショックを受ける。以前は三浦奈美子があまりにも仕事をしないことに腹を立てていたが、今は三浦以上に渡辺の生意気な物言いにいつも腹を立てている。

渡辺 (わたなべ)

営業1課の営業アシスタントOL。仕事に関しては真面目だが、一番若手なのにも関わらず物言いが上から目線で、何かと空気を悪くする性質。柑橘系が苦手で、その匂いだけでも食べられなくなる。

由宇香 (ゆうか)

二岡智美の大学時代からの友達で、違う会社の宣伝課に勤めている。色白で目が大きく、誰からも可愛いと言われるレベルの美人。愛想悪く振る舞っているが、それは愛想を良くすると今度は媚を売っていると言われるため、あえてそうしている。女友達が少なく、同情を引くために貧血と嘘をついているという噂まである。

安部 (あべ)

営業2課の若手営業マン。伝え漏れや伝票の記載ミスが多い。それを確認したり指摘したりすると、「そのくらい気づこうよ」「いちいち聞くことかな」などと言い、女子社員が気づくべき部分だと他人のせいにする。また陰でも矢野フミカは若いのに生意気などと悪口を言っている。

久保 (くぼ)

営業2課の営業マン。映画会社に営業で出入りしており、犬の映画「わんこの生涯」のチラシを持っているところを、犬好きの南に見つかって映画公開記念グッズである「ララのぬいぐるみ」をねだられる。結局、映画の前売り券を自腹で買って、南のためにぬいぐるみを手に入れた。

川相 (かわい)

営業2課の営業マン。のんびりしていて要領が悪いので、いつもアシスタント担当の南に怒鳴られている。しかし、常にケンカ腰でキツイ南にとっては、川相ののんびりとした優しさが救いとなり、付き合っている。南にプレゼントする指輪はダイヤモンドと誕生石のどちらがいいかを悩んで2課の女子社員に相談する。

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