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星旅少年
坂月さかなの初連載作品。2021年4月に発売された『坂月さかな作品集 プラネタリウム・ゴースト・トラベル』と世界観を共有しており、同作を補完あるいは総括するような内容になっている。「トビアスの木」の毒により、人が「トビアスの木」に姿を変えられ「覚めない眠り」につき始めた、とある宇宙。星旅人・登録ナンバー303と呼ばれる少年が、ほとんどの住民が眠ってしまった星々を訪ね、残された文化を記録・保存する姿を描いたSFファンタジー。坂月さかなは、「ある宇宙の旅の記憶」をテーマに、孤独で静謐（せいひつ）な世界を優しい筆致で描き続けている作家で、本作はその宇宙の、長い歴史の中の「トビアスの木」にまつわる物語だという。また、「夜を描きたい」という思いから、本作を含めたすべての作品が「青」を基調とした配色になっている。パイ インターナショナルのWebサイト「PIE Comic Art」にて、2021年7月9日より連載を開始。宝島社「このマンガがすごい!2023」オンナ編第5位に選ばれた。
登場人物・キャラクター
303
プラネタリウム・ゴースト・トラベル社（通称PGT社）文化保存局の特別派遣員。登録ナンバーは303。PGT社に来た時から303を名乗っており、いろいろ謎の多い人物。ほとんどの住民が「トビアスの木」となり、眠ってしまった星「まどろみの星」を訪ねて文化を記録・保存するのが仕事。白い髪、赤いマフラーが特徴の少年。マイペースな性格で、本部局管制室の指示に素直に従わないことが多い。なぜか「トビアスの木」が出す毒素P-TOTの影響をまったく受けず、「トビアスの木」の赤い実を食べるとその木が人間だった頃の記憶を知ることができる。
505
プラネタリウム・ゴースト・トラベル社（通称PGT社）本部局管制室に所属。登録ナンバーは505。本名は「ジリ」。長い黒髪が特徴の少年。文化保存局特別派遣員303を担当する管制官。自由気ままに行動する303を口汚く罵ることもあるが、なんだかんだで303のわがままを聞いてやる。トビアスの森で303に助けられた過去がある。
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