星降る夜にきかせてよ

画家志望のジュール・クレールは恋愛よりも絵画に夢中。しかし、偶然の出来事から人気バンド「ペニーレイン」のローリエ・スチュアートと同じ屋敷で同居することになる。一緒に暮らすうちにローリエに対して初めての恋心を抱いていくジュールの様子を描いたラブコメディ。「りぼん」1977年1月号と1979年9月号に掲載された作品。

正式名称
星降る夜にきかせてよ
作者
ジャンル
恋愛
レーベル
りぼんマスコットコミックス(集英社) / 集英社文庫(集英社)
巻数
全1巻
関連商品
Amazon 楽天

概要・あらすじ

画家を目指してフランスからイギリスの大学にやって来たジュール・クレールは、人気バンド「ペニーレイン」の親衛隊に入らなかったことで、住んでいた女子寮を理不尽にも追い出されてしまう。行く宛てのないジュールは道で倒れてしまうが、そこは偶然にもペニーレインのボーカルであるローリエ・スチュアートの屋敷の前であった。

スチュアート夫人に発見されたジュールはローリエの家族との同居を開始することになる。「ペニーレイン」に興味のないジュールは、ローリエを不良だと避けていたが、彼の人柄や真実を知るにつれ、次第に心惹かれるようになっていく。

登場人物・キャラクター

ジュール・クレール

画家志望の女子大生。フランス出身だが、今は亡きウィルソン画伯に憧れ、現在は彼の母校でもあるイギリスの大学に通っている。低身長にスリムな身体つき、ストレートの黒髪といった容姿から、初対面時のローリエ・スチュアートからは「色気ゼロのベビィちゃん」と評された。学費は自分で工面しており、バニーガールのアルバイトなど金になるのであれば、内容を問わず何でも引き受けている。 興味の対象は絵を描くこととウィルソン画伯に限られており、恋は未経験。人気バンドの「ペニーレイン」の親衛隊に入らなかったため、それまで住んでいた女子寮を追い出されてしまう。寒さと疲労で倒れていたところをスチュアート夫人に助けられ、そのままローリエたち家族の住む屋敷に居候することになる。 それまでローリエを不良だと避けていたが、彼の人柄に触れるうちに真実に気づき、心惹かれるようになっていく。

ローリエ・スチュアート

ジュール・クレールと同じ大学に通う男子大学生。長い癖のある金髪に端正な顔立ち、さらにスリムで長身と、完璧な見た目の美男子。クレランス・ホフマン、ナルシス・ホフマンと3人で人気バンド「ペニーレイン」として活動している。ローリエはボーカル兼ギターを担当。バンドの中で一番女性ファンが多いが、現在は特定の恋人はいない。 母親であるスチュアート夫人を非常に大切にしており、ジュール・クレールからはマザコン認定されている。実は父親はジュールが画家を目指すきっかけになったウィルソン画伯だが、ローリエ・スチュアート本人には驚くほど画力がない。

スチュアート夫人

ローリエ・スチュアートの母親。金髪の美しい女性で、非常に若々しくかわいらしい容姿をしており、とても大学生の息子がいるとは思えないほど。どんな時でも優しく穏やかな性格で、少々天然気味。生まれながらに裕福な家庭で育ったうえ、身体が弱いという背景もあり、結婚をした後もずっとお嬢様育ちの苦労知らず。夫は故人であるウィルソン画伯で、彼を心から愛していた。 ウィルソン画伯が亡くなった後は寂しさから、彼の遺作のほとんどを買い戻した。ウィルソン画伯の大ファンで画家志望だというジュール・クレールを非常に気に入っており、行く場所がないならと屋敷に居候させる。

クレランス・ホフマン

ローリエ・スチュアートの屋敷の隣に住む男子大学生。ジュール・クレールやローリエより年上。ナルシス・ホフマンの兄。成績優秀なためローリエの家庭教師役も担っており、ローリエにとっても兄のような存在。容姿・性格ともに大人びており、感情に任せて突っ走りがちなジュールに助言をすることも多い。ローリエ、ナルシスと3人で人気バンド「ペニーレイン」を組んでおり、ベースを担当している。 オリビアは親が決めた婚約者だが、必要以上に会話をしないなど、あまり仲が良いとは言えない。

ナルシス・ホフマン

ローリエ・スチュアートの屋敷の隣に住む男子高校生。クレランス・ホフマンの弟。小柄で愛らしい容姿に、ふわふわとしたショートカット。ローリエ、クレランスと3人と組んでいる人気バンド「ペニーレイン」では「ナルシスぼうや」と声援を受けている。バンドでは小柄ながらもドラムを担当している。見た目はかわいらしいが、言いたいことははっきり言う攻撃的な性格。 ローリエに憧れていることを公言しており、彼と同居を始めたジュール・クレールを敵対視している。

マギー

ローリエ・スチュアートの屋敷で使用人として働く中年女性。ローリエやスチュアート夫人とは家族のような関係にある。隣に住むクレランス・ホフマンやナルシス・ホフマンとも顔見知りで、屋敷に出入りする人たちを優しく見守っている。ジュール・クレールが屋敷で暮らし始めて以降、それまでふさぎ込みがちだったスチュアート夫人が元気になったと歓迎している。

ウィルソン画伯

スチュアート夫人の夫で故人。不幸な事故で急死した。著名な画家であり、スチュアート夫人を心から愛していた。それは、彼が遺した絵のほとんどがスチュアート夫人をモデルに描いたものであることからも明らか。ジュール・クレールやローリエ・スチュアートの通う大学の卒業生で、母校にはスケッチブックなどが残っている。なお、残念なことに一人息子であるローリエには、絵の才能は遺伝しなかった。

オリビア

ジュール・クレールと同じ大学に通う女性。長いウェーブのかかった黒髪の大人びた美人。人気バンド「ペニーレイン」の親衛隊メンバーで、ボーカル兼ギターを務めるローリエ・スチュアートのファン。一方でクレランス・ホフマンの婚約者だが、婚約は親同士が決めたことであり、冷たい男に興味はない公言している。もともとジュールと同じ女子寮に住んでいたが、ジュールが「ペニーレイン」の親衛隊への入会を拒否したため、寮から追い出した張本人。

ジュリアン・ソリムト

スウェーデンから留学して来た青年。イギリスに留学して来てまだ4か月であるため、なれない英語を話している。透けるような白い肌に豊かな金髪、ハスキーなセクシーボイスの美男子。オリビアも「婚約者のクレランス・ホフマンがいなかったら絶対アタックしちゃう」と評している。ペニーレインのキーボードとして参加したいと、ジュール・クレールやメンバーたちの前に現われた。

集団・組織

ペニーレイン

ボーカル兼ギターのローリエ・スチュアート、ベースのクレランス・ホフマン、ドラムのナルシス・ホフマンのスリーピースバンド。アルバイト先でもあるスナック「ジェット」を拠点として活動している。その人気はすさまじく、オリビアを筆頭に親衛隊が設立されるほど。絵画に夢中なジュール・クレールにはまったく興味を抱かれていなかった。

場所

ジェット

イギリスにあるスナック。人気バンド「ペニーレイン」のメンバーがアルバイトをしており、ステージにも立っている。訪れる女性客の全員が「ペニーレイン」のファンで、ライブのある日にはオリビアら親衛隊たちが必ず駆けつけている。

書誌情報

星降る夜にきかせてよ 全1巻 集英社〈りぼんマスコットコミックス〉 完結

第1巻

(1980年3月20日発行、 978-4088531700)

SHARE
EC
Amazon
無料で読む
マンガリスト
logo