時々ボソッとロシア語でデレる隣のアーリャさん

ロシア人のハーフである銀髪美少女のアリサ・ミハイロヴナ・九条は、御曹司やお嬢様ばかりが通う超名門校の私立征嶺学園で、才媛として注目を浴びていた。毅然とし態度で、誰もがあこがれるお嬢様として振る舞うアリサだったが、学校一のサボリ魔である久世政近には感情的に接し、年相応の乙女の姿を見せる。完璧美少女のアリサと問題児の久世が繰り広げる学園ラブコメディ。アリサはふだんはクールに振る舞っているが、久世と接する時だけはツンデレ的な言動を取り、独り言のようにつぶやくロシア語でのみ本音を語っている。一方の久世は今でこそ劣等生ながら、かつては優等生で、ある事情から情熱を失ってしまった過去があった。そのため久世はアリサのことを意識しつつも、根本的には恋や勉学に情熱を燃やせない葛藤を抱えている。

アリサ・ミハイロヴナ・九条は中学までロシアで育ったため、ロシア語と日本語を自由自在に話すことができる。そのため、日本では本音を語る時はロシア語でボソっとつぶやく癖がある。久世政近に恋愛感情にも似た感情を抱いており、ふだんは久世にツンとした態度で辛らつに接しているが、時折ボソッとロシア語で彼のことを「かわいい」「かっこいい」と褒め称えている。実はアリサは久世に気づかれていないと思っているが、実は久世はロシア語に堪能で、その言葉をすべて理解している。しかし、久世はアリサのつぶやきがウソではないかと疑っており、気づかないふりをし続けている。このためアリサがロシア語でポロリとデレる一言を聞きつつも、それに気づかないフリをする構図が物語の根幹となっている。