最後の遊覧船

最後の遊覧船

人気美人脚本家の湖尻洋子は、パクリ疑惑や不倫報道でSNSが大炎上してしまう。恋や仕事、すべてに疲れた洋子がたどり着いたのは、実家近くの幻舟湖だった。湖を周回する遊覧船を軸に展開する人情ラブコメディ。小学館「ビッグコミックスペリオール」2020年第3号より連載開始。

正式名称
最後の遊覧船
ふりがな
さいごのゆうらんせん
作者
ジャンル
恋愛
レーベル
ビッグ コミックス(小学館)
巻数
既刊2巻
関連商品
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概要・あらすじ

湖尻洋子は「ループもの」のドラマで人気を得た美人脚本家。順調にキャリアを重ね、ついに期待の月9ドラマ「ポートレイト」に大抜擢されるも、初回放送の視聴率はまさかの5パーセント。さらに、ストーリーや設定が、ある小説にそっくりだとネットで炎上する。また、翌週にはドラマの主役との路上キス写真、番組プロデューサーとの不倫LINEが流出し、湖尻洋子バッシングは最高潮に達した。13回の予定だった「ポートレイト」は7回で打ち切られることになり、洋子は結局、無理やり時間がループするオチで最終回を書き上げた。脚本に対するプロデューサーの返事を待っている時、劇団を主宰する友人から連絡が入る。洋子は、来月の舞台「この世の果てまで」の脚本を書くことになっていたが、一行も書けていなかった。すべてに疲れた洋子は、実家に逃げることにした。全周43キロのカルデラ湖、幻舟湖にたどり着いた洋子は、第一桟橋から遊覧船「オールドキャッスル号」に乗り込む。湖の向こう岸にある「湖尻食堂」が洋子の実家なのだ。対岸についた時、イケメンの船長から「もう降りちゃうんですか?」と話しかけられた洋子は、つい船を降り損ねてしまう。結局、湖を一周回って第一桟橋に戻った洋子は、ホテルに部屋を取る。何もかも失った洋子だが「最後に『この世の果てまで』の脚本を書き上げるまでは実家に帰らない」と決意する。洋子は、物語の舞台を遊覧船に決めた。湖をぐるぐる巡る遊覧船という限定空間で巻き起こる人間模様を描くためには、登場人物を固めなければならない。それから毎日、遊覧船に乗り込んで取材を重ねる洋子は、次第に現実と妄想の入り混じったロマンスにとらわれていく。

登場人物・キャラクター

湖尻 洋子 (こじり ようこ)

アラサーの女性脚本家。実家は幻舟湖というカルデラ湖沿岸の食堂。タイムスリップで時間がループする「ループもの」で人気を博し、美人脚本家として売れっ子となる。月9ドラマ「ポートレイト」の脚本に抜擢されるが、ある小説のパクリ疑惑、プロデューサーとの不倫発覚、主演男優との路上キスで大炎上。すべてを失い実家に逃げ帰る。しかし、幻舟湖の遊覧船船長、近藤との出会いがきっかけで、実家には戻らず、友人に依頼されていた舞台劇の脚本を書くことになる。

近藤 (こんどう)

幻舟湖の遊覧船「オールドキャッスル号」船長の男性。短髪のイケメン。ヘビースモーカーで、くわえタバコがトレードマーク。軽薄なお調子者で、売店員の祐子と交際しているが、湖尻洋子ともハグやキスをする。

祐子 (ゆうこ)

幻舟湖の遊覧船「オールドキャッスル号」の売店で働く若い女性。細身でヤンキーっぽい見た目。地元の人間ではなく、毎日1時間半をかけて、軽自動車で職場に通う。船長の近藤と交際しており、彼に近づく湖尻洋子に嫉妬する。

吉田 てるまさ (よしだ てるまさ)

湖尻洋子が宿泊する幻舟湖「ホテル・レイクサイド」の支配人。がっしりした体格、オールバックにメガネ、太い眉が特徴。ある出来事がきっかけで、洋子の中学の同級生だったことが判明。昔から洋子に気があるらしく、洋子が遊覧船で実家に帰ろうとすると、船に爆弾を仕掛けたと脅迫電話をかける。

書誌情報

最後の遊覧船 2巻 小学館〈ビッグ コミックス〉

第1巻

(2020-07-30発行、 978-4098606757)

第2巻

(2020-11-30発行、 978-4098607686)

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