概要・あらすじ
登場人物・キャラクター
熱田 千鶴 (あつた ちづる)
女学校に通う士族のお嬢様。活発で進歩的な考えの持ち主。5歳年下の弟、両親と暮らす。8歳の頃、大好きだった祖母を目の前で殺され、心が闇に染まった際、紫紅と若葉という美しい妖怪に出会う。彼らは心に闇を抱える人間を食らうが、気まぐれで千鶴は見逃され、祖母を殺した男だけが犠牲になる。以来、その日の出来事は心のなかで封印されていたが、8年後のある夜、辻斬りを目撃した際に紫紅と若葉に再会。祖母の事件を思い出し、紫紅らとしばしば行動を共にするようになる。
紫紅 (しこう)
髪の長い美青年。心を闇に染めた人間を好んで食らう妖怪。人形のような少女・若葉といつも一緒にいる。8年前、熱田千鶴の祖母が殺された際、好物の匂いに釣られて千鶴の前に現れた。その際、気まぐれで千鶴を見逃し、彼女の願いどおり、祖母を殺した男を食い殺す。それから8年後のある夜、辻斬りの現場に向かったところ、大きくなった千鶴と再会。千鶴と交流を重ねるようになる。元々は形のない存在だったが、はるか昔に友達となった人間の絵師によって姿を与えられた。