未確認で進行形

未確認で進行形

夜ノ森小紅は、16歳の誕生日に許婚の存在が明かされる。しかも、その許嫁の三峰白夜が妹の三峰真白を伴って、夜ノ森家に住むことになる。その三峰白夜の一族には大きな秘密があった。普通でない人々のハートフルラブコメディ。

正式名称
未確認で進行形
ふりがな
みかくにんでしんこうけい
作者
ジャンル
ラブコメ
レーベル
REXコミックス(一迅社)
関連商品
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あらすじ

第1巻

16歳の誕生日を迎えた夜ノ森小紅の家に突然、三峰白夜が居候する事になった。さらに白夜は、自分が小紅の許嫁なのだと語る。その事実を受け入れられない小紅は、家から逃げ出す。(第1話)

白夜の妹、三峰真白が小紅の家にやって来た。白夜の事を心配する真白は、小紅が三峰の嫁となるのに相応しいかどうかを見定めるためにやって来たのだ。そんな中、食料品を買い出しに行くために家を出る小紅に付き添い、白夜は荷物持ちを買って出るのだった。(第2話)

小紅は白夜からかわいいと言われた事に動揺していた。真白によれば、白夜は幼い頃から小紅の嫁になると言われて育って来たらしく、小紅の許嫁になる事をまったく問題にしていなかった。小紅は、そんな白夜をどう受け入れていいか悩み始める。(第3話)

白夜が小紅の通っている高校へ転校して来る事となり、小紅は彼を学校に案内する。その登校途中、小紅達の友人、桃内まゆらと出会った白夜は、小紅の許嫁だと自己紹介する。すると、小紅はまゆらに許嫁の事は学校では秘密にしてほしいと頼み込む。(第4話)

白夜と真白は、小紅のクラスメイトとなった。小紅は明らかに幼い外見の真白が、同学年として転入して来れた事に違和感を覚える。しかし、ほかのクラスメイト達は何の疑問を覚えていなかった。小紅が戸惑う中、真白はこれが三峰の力だと、不敵な笑みを浮かべる。(第5話)

小紅は三峰について夜ノ森紅緒に尋ねるが、彼女も古くからある家柄という事以外は知らなかった。そして小紅は、色々と不審な点が多い三峰に対して、ますます疑問を深めていく。そんな中、小紅は真白が食べたがっているスコーンを作ってあげる事にする。喜ぶ真白を見た小紅は、あまり深く考えない事を決めるのだった。(第6話)

小紅といっしょにお風呂に入った真白は、小紅のお腹にある傷痕について尋ねる。しかし、小紅も幼い時の事故により負った傷である、という事以外は覚えていなかった。実はその傷は、幼い頃に白夜と遊んでいた時に負ったもので、小紅は白夜に命を救われていたのである。だが当の白夜は、小紅が覚えていないならそれでいいと、真白に事故についての事情を口止めする。(第7話)

まゆらに引っ越して来た事情を聞かれた真白は、三峰の嫁となる小紅を教育するためだと答える。するとまゆらは、料理や掃除が完璧な小紅に、嫁として教育する事などないのではないかと疑問を口にする。また小紅は安産型であると褒めるが、自分の体型を気にしていた小紅は、その指摘に動揺してしまう。(第8話)

小紅が熱を出して倒れてしまい、朝食を紅緒が用意する事になった。しかし、料理が苦手な紅緒が食卓に並べたのは、とても料理とはいえないひどいものだった。真白は小紅のありがたさを改めて思い知り、彼女に早く元気になってほしいと伝える。そんな中、小紅を一人にしてはおけないと、白夜が学校を休むと言い出す。(第9話)

まゆらから白夜との生活はどうかと尋ねられた小紅は、全然許嫁だという実感がないと答える。すると真白は、白夜は許嫁になるために真剣に考えているから、小紅もまじめに考えてほしいと懇願される。そこで小紅は、改めて白夜と真剣に向き合い始める。(第10話)

真白は白夜に対し、もっとしっかりしなければ、小紅は振り向いてくれないと指摘する。すると白夜はその第一歩として、夜ノ森茜に粗品を渡しつつ、挨拶をするのだった。一方、小紅は許嫁の件も含めて将来の事を考え始める。しかし、小紅にはこれといった将来の夢があるわけではなかった。そこで小紅は、考えを整理するために紅緒に相談を持ち掛ける。(第11話)

いつしか小紅は、無口な白夜の考えている事がなんとなくわかるようになっていた。すると紅緒が、小紅と白夜の仲が深まっている事にショックを受け、その寂しさを埋めるために真白にちょっかいを出す。しかし、真白は紅緒の過剰なスキンシップを嫌がってしまう。(第12話)

小紅は自分が白夜の許嫁として選ばれた事について疑問に思っていた。すると、真白が、白夜には小紅でなくてはならない理由があると言い出す。さらに、真白は、小紅と結婚しなかったら白夜は孤独死確定だと言って、泣き出してしまった。小紅はそんな真白をなだめながら、彼女が兄思いな事を知る。(第13話)

早朝、小紅のベッドに潜り込んだ紅緒に対して、小紅はいつもの事だと無関心だった。その反応を見た紅緒は、小紅が姉離れしてしまったと騒ぎ、落ち込んでしまう。すると小紅がそんな紅緒を気遣って、お茶を持って自室を訪れる。そんな中、小紅に彼氏ができたら嫌だとずっと言っていた紅緒が、どうして許嫁の件を許したのかと疑問に思い、その事について尋ねる。(第14話)

16歳の誕生を迎えた小紅は、王様の真白のもとを訪れる。そして、真白から紅緒を倒して来てほしいと依頼された小紅は、酒場で仲間を募る。そして小紅は、忍者の白夜を仲間にする。(エピソード「未確認でRPG」)

第2巻

夜ノ森小紅は腹にある傷痕が、幼い頃、三峰白夜により命を助けられた際に負った傷によるものだと知る。しかし、小紅は当時の事をまったく覚えておらず、その事から小紅は自分を責めていた。さらに小紅は白夜に後ろめたい感情を持った事から、白夜の顔をまともに見られなくなってしまう。そんな小紅の様子を見た白夜は、小紅に嫌われたと勘違いしてしまう。(第1話)

小紅に嫌われたと勘違いした白夜は、その場から逃げ出してしまう。その速度は常識を遥かに超えており、小紅と夜ノ森紅緒はその常人離れした動きに疑問を持つ。三峰真白は山暮らしで足腰が鍛えられているのだとフォローするが、紅緒は納得する様子を見せない。(第2話)

真白は小紅に好きな男性のタイプを尋ねる。小紅は思わず白夜の事を聞かれたと思い込み、それにより真白は小紅が白夜の事を意識している事を知り、彼女と白夜の仲を茶化した。すると怒った小紅が、今日の夕食は真白の嫌いなネバネバ系の食材をふんだんに盛り込んだ、納豆オクラトロロめかぶ丼にすると言い出す。(第3話)

小紅は以前目を逸らした事で、白夜を傷つけた事を反省していた。しかし、目を逸らさないように意識し過ぎた事で、白夜は小紅からにらまれていると思い、ショックを受ける。すると、真白が白夜をいじめないでほしいと小紅に言う一方で、紅緒がやって来て小紅をいじめないでほしいと真白に言う。(第4話)

小紅は白夜と真白のためにお茶碗を新調した。それにより真白は、白夜と小紅の仲が着実に深まっていると感じる。そんな中、白夜は三峰の事をいつ小紅に話したらいいかと問いかける。しかし、真白はもう少しなかよくなってからではないと、自分達の事を理解してもらえないと、三峰についての事情を話す事をためらう。(第5話)

小紅は真白の本当の年齢を教えてほしいと、白夜に尋ねる。白夜はそれをごまかそうとするが、真白はいつまでもごまかしきれないと感じ、自分の年齢は10歳だと明かす。すると、小紅は真白が飛び級で高校に入学したのだと勘違いする。(第6話)

三峰から手紙が届き、白夜達の様子を確認するために家の者が来る事になる。その手紙には真白が、ネバネバした食べ物が食べられるようになったのか確認するとも書かれており、食べられるようになったとウソをついていた真白は、あわてて納豆を克服する特訓を開始する。(第7話)

小紅は三峰からの来客に備え、買い物に出かけた。その途中で小紅は迷子の少女を見かけ、その道案内を買って出た。その少女はなんと白夜と真白の母親、三峰白雪だった。小紅は白雪のどう見ても少女にしか見えない、その若過ぎる姿に衝撃を受けるのだった。(第8話)

白雪は小紅による歓待を受け、彼女が三峰の嫁になってくれる事を喜ぶ。そんな中、白雪は三峰が人間ではないという衝撃の事実を小紅に明かし、小紅は忘れていたはずの過去の記憶を少しだけ思い出す。(第9話)

小紅はショックを受けて倒れるが、身体を休ませた事でなんとか回復する。すると白雪がベッドで横になっている小紅に寄り添い、三峰の事情を少しだけ話する。小紅は白夜により命を助けられた際、人外の力を少し分けてもらっていたらしく、そのせいで小紅は時折体調を崩すようになっていたのだ。にわかに信じられない話だが、白雪の人間離れした跳躍力を見て、小紅はその話を信じざるを得なくなる。(第10話)

小紅は白夜達の元の姿が、犬だった事を思い出す。三峰の人間は生まれついて何かに化ける事のできる能力を持っていたのだ。そこで小紅は白夜の元の姿を見てみたいとお願いするが、白夜はその申し出を断る。(第11話)

テレビで宇宙人特集を見ていた真白は、宇宙人の存在を怖がり始めた。真白は宇宙人の事を調べるうちにUMAの存在も知り、さらに恐怖する。一方小紅は、一度白夜に断られてしまったが、まだ白夜の元の姿を見たがっていた。そんな中、小紅は眠っている白夜の姿が犬っぽい事に気づき、その頭を思わず撫でてしまう。(第12話)

家の中と外での印象が違い過ぎる紅緒を見た真白は、紅緒はUMAではないかと疑い始めた。さらに真白は紅緒が周囲の人々を洗脳してあやつっているのだと、奇想天外な事を言い出す。すると小紅が真白の主張を否定しつつ、紅緒の凄さについて語り始める。しかし、真白は紅緒の凄さを改めて知った事で、紅緒は変だという主張をさらに強めてしまう。(第13話)

新聞部の1年生、大野仁子は学内で人気のある紅緒の妹、小紅の記事を書こうとしていた。仁子がそのために小紅の写真を撮っていたところ、白夜は仁子に止めるよう忠告する。だが仁子はあきらめる事なく、小紅に取材を申し込む。しかし、小紅は紅緒と比べられる事に苦手意識を持っており、仁子に取材を止めてほしいとお願いする。(第14話)

第3巻

生徒会の書記を務めている少女の末続このはは、夜ノ森紅緒の事を心から尊敬しており、彼女と仲がよさそうに見える三峰真白に嫉妬していた。一方、大野仁子夜ノ森小紅の記事を書く事をあきらめておらず、小紅と仲のいい真白に取材を申し込む。そして仁子は、真白に紅緒と仲がいいけれど一体どういう関係なのかと尋ねるが、真白はそれを強く否定する。(第1話)

小紅は、数学のテストで追試を受ける事になった三峰白夜に勉強を教えていた。みんなで図書館で勉強をする様子を、仁子が隠れてこっそり覗き見していた。そんな中、トイレに行くために席を立った真白だが、一人で放課後の学校を歩くのが怖くなり、目をつむって廊下を走り抜ける。そして真白は、仁子の隠れていた場所に突進してしまう。(第2話)

このはは、方言でしゃべっていたところを小紅に目撃されてしまい、小紅から紅緒にその事が伝わるのを危惧していた。そんな中、このはは紅緒と真白が手をつないでいるところを目撃して、方言で愚痴をこぼす。しかし、その瞬間をまたしても小紅に目撃されてしまう。(第3話)

仁子は小紅に渡したアンケート用紙を回収しにやって来る。小紅は仁子の取材を拒否したつもりだが、強く言わなかった事から仁子にうまく伝わっていなかったのだ。さらに仁子は小紅の帰り道にも現れ、とうとう桃内まゆらから取材を止めるよう忠告を受ける。しかし仁子はあきらめる事なく、小紅の記事を書こうと策を練るのだった。(第4話)

ショッピングに来ていた小紅は、新しいズボンを試着するが、ウエストが合わなかった。そこで小紅はダイエットのために、エクササイズを始める。すると白夜が、小紅は太ってないのだからダイエットの必要はないと諭すのだった。(第5話)

紅緒は真白とスキンシップを取ろうとして、嫌がられていた。すると、このはは二人の様子を見て、嫉妬してしまう。そんな中、このはに気づいた小紅が、彼女に声を掛ける。小紅から何か用かと尋ねられたこのはは、真白に用があると口にする。そして、このはは真白に向かって、紅緒に失礼な態度を取らないでほしいと頼む。しかしそれを聞いた真白は、紅緒の方が失礼なのだと怒り出してしまう。(第6話)

真白はこのはと喧嘩をしている最中、彼女が自分達と同族だと気づく。真白からその事実を教えられた小紅だったが、紅緒にはその事を黙っておいた方がいいだろうと考える。しかし紅緒は、小紅が自分に秘密を持っている事に大きなショックを受けてしまう。一方このはもまた、真白が同族だと気づき始めていた。(第7話)

小紅の秘密を知りたがっている紅緒は、その秘密を探ろうとする。そんな中、鹿島撫子が、小紅と白夜の仲が進展した事で、お互い秘密を持ったのではないかと言い出し、紅緒は大きなショックを受ける。一方、このはは真白が同族かどうかを確かめるために、彼女を屋上に呼び出す。すると、白夜が気づかれないように彼女達を遠くから観察していた。(第8話)

屋上で話を始めたこのはと真白だったが、風が強過ぎるせいでお互いの声が聞こえなかった。そこで二人は屋上から体育館裏まで飛び降りる。その驚異的な跳躍力を間近で見た事で、このはは真白が同族だと確信する。そして、このはは同族だけが持つ暗示の力を使って紅緒の家に入り込んだのだろうと、真白に尋ねる。すると真白は、紅緒との関係を誤解された事に大きなショックを受け、泣き出してしまう。(第9話)

このはは同族の白夜に対して、結婚してほしいと詰め寄った。そんな二人の様子を遠くから見ていた小紅だったが、転んだ事で覗いていた事が二人にバレてしまう。小紅は気まずい思いを抱えながらその場を逃げ出し、白夜はそんな彼女を追いかける。そして白夜は小紅に対して、このはと結婚する気はいっさいないと告げるのだった。(第10話)

このはは白夜にプロポーズするが、白夜からは小紅との許嫁関係を理由に断られる。ショックを受けるこのはだったが、許嫁関係といっても、必ずしもお互いに好き合っているわけではないと思い直し、白夜への思いをあきらめなかった。そして、このはは改めて白夜に向かって、あきらめていないからと宣言する。(第11話)

小紅はこのはを呼び出し、白夜との許嫁の関係を周囲には秘密にしてほしいと頼む。すると、このはは小紅が白夜との許嫁関係を嫌がっていると思い込み、小紅に許嫁の関係を解消したらどうかと提案する。小紅は曖昧な気持ちのままで、白夜との許嫁関係を続ける事は白夜に対して失礼だと思う一方、その気持ちに整理がつかなかった。思わず涙を流してしまった小紅を前にして、このはは狼狽えてしまう。(第12話)

真白は三峰白雪の言いつけで自由研究をする事になった。そこで真白は紅緒の観察日記をつける事にする。動きが素早いうえに跳躍力もあり、さらには夜行性で嫌悪感を覚える見た目をしている事から、どこかゴキブリを彷彿とさせると記述する。真白がゴキブリの観察日記をつけていると勘違いした小紅は、紅緒に謝罪するのだった。(番外編「真白の自由研究」)

第4巻

夜ノ森小紅が泣いている姿を見た夜ノ森紅緒は、生徒会長の権限を用いて1時間に1回のクリーンタイムを設けようと会議で提案する。一方、末続このはは紅緒から三峰真白となかよくしてほしいと頼まれていた。真白と犬猿の仲のこのははそれに戸惑ってしまう。(第1話)

小紅と三峰白夜の仲が深まっていると知った紅緒は、嫉妬により不機嫌になってしまう。一方、小紅はこのはに白夜との許嫁関係を嫌がってはいないと伝えた。それによりこのはは、白夜への求婚をあきらめる事を決意する。(第2話)

白夜は小紅との仲が深まった事で上機嫌になっていた。それを知った真白と桃内まゆらは学校から下校する際、気を遣って白夜と小紅を二人きりにする。だが、紅緒はそんな二人の仲を邪魔しようと目論む。すると、遠くからこっそり二人を観察していた真白がそれに気づき、紅緒に邪魔をするなと釘を刺す。(第3話)

大野仁子は校内新聞に小紅の記事を掲載するため、ロッカーに隠れて小紅の事を観察していた。しかし、勘が鋭い白夜に即座に見破られてしまう。そこで次の作戦を考えていた仁子に、このはが小紅は料理上手という情報を提供する。(第4話)

仁子による小紅の記事が校内新聞に掲載されたが、その記事は小さな扱いに留まった。恥ずかしがり屋の小紅は、その小ささに安心するが、真白はこの記事では小紅が料理しかできないみたいだと指摘した。すると、白夜が小紅を褒めるメールを長文で送り、小紅は照れてしまう。(第5話)

白夜は小紅からプレゼントをもらい、そのお返しをする事にした。そのお返しに悩んだ白夜は、まゆらに相談して、無理をしない範囲で贈り物をすればいいとアドバイスをもらう。そこで白夜は近くの山に生えていた山菜を拾って来て小紅にプレゼントする。小紅はそれを喜び、今晩はきのこごはんにしようと口にするのだった。(第6話)

真白はチョコたまごUMAシリーズの食玩がほしくて色々な店を回っていた。しかしマニアックな商品のため、どこを探しても見つからない。そんな中、真白が屋根の上を伝って次の店に行こうとしている最中、その姿を仁子に目撃されてしまう。すると、仁子はその人間離れした跳躍力を見て、UMAを見たと勘違いする。(第7話)

真白が仁子に目撃されたと知った白夜は、真白に注意をうながす。すると、真白は白夜に叱られた事で泣き出してしまう。その事を知った紅緒は、白夜が真白に虐待をしたと過剰に騒いでしまう。一方、仁子はUMAを見た事に興奮するあまり、UMAの記事を書きたいと言い出す。(第8話)

まゆらは真白のために家から頻繁にお菓子を持って来ていた。真白はなぜそんなにお菓子を持って来られるのかと尋ねると、小紅がまゆらに代わって、彼女の家はお菓子屋なのだと答える。しかし、その答えは正確ではなく、実はまゆらの家は菓子製造を主としている大企業だった。(第9話)

仁子はこのはをカメラで撮ろうとするが、彼女の持っている力のせいで、写真にはうまく写らなかった。このはは自分が異質な存在だとは秘密にしており、親友に秘密を持っている事を後ろめたく思っていた。しかし、仁子にその事を教えると変に騒がれてしまうかもと、もう少しだけ秘密にしておく事にする。(第10話)

真白は小紅からおつかいを頼まれ、一人で近くの店に出かける。すると紅緒が真白を心配して、変装して彼女を遠くから見守る。そんな中、偶然白夜がおつかい中の真白に出会い、彼女の荷物を持とうとする。しかし、遠くから見守っていた紅緒は、邪魔をするなと叫ぶ。そんな紅緒を真白は変質者だと勘違いしてしまう。(第11話)

真白は朝早くから夜遅くまで働いている夜ノ森茜を労おうと、肩もみを申し出る。しかし真白は握力が弱く、凝った茜の肩をほぐす事はできなかった。そこで真白は茜の背中に乗って、足を使ってほぐし始める。すると、それを傍から見ていた紅緒は、自分も真白にマッサージを受けたいと言い出す。(第12話)

第5巻

三峰真白はチョコレートを桃内まゆらからもらうが、三峰白夜に食べ過ぎだと言われて取り上げられてしまう。そんな中、夜ノ森小紅が、そのチョコレートを使ってお菓子を作る事を提案する。(第1話)

大野仁子はUMAの情報を集めるために、校内に情報提供を呼びかけるポスターを貼り出す。それを見たましろと末続このははお互いをUMA扱いして、喧嘩を始めてしまう。すると、仁子が遠くから走って来て、UMAの事を話していなかったかと二人に尋ねる。真白は仁子の地獄耳を怖がり、彼女こそがUMAっぽくないかと口にするのだった。(第2話)

小紅と白夜はリンゴが好きだと話をしていた。するとそれを傍から見ていたこのはは、小紅と白夜がお互いの事を好きだと言い合っていると勘違いしてしまう。(第3話)

小紅は白夜、真白といっしょに遊びに行く事にした。すると、夜ノ森紅緒がそれに嫉妬して、出かける事に反対し出す。しかし鹿島撫子がやって来て、紅緒を強制的に引きずっていってしまう。紅緒がいなくなった事で、小紅達は真白の提案で映画館に向かう。(第4話)

普段、小紅は髪の毛によって隠れている白夜の片目を目にして、そこに大きな傷跡がある事を知る。白夜がそれをごまかそうとした事で、小紅はその傷が幼い頃の自分を助けたせいで負ったものだと気づく。白夜は小紅が気にするからと傷の事を教えなかったが、小紅にしてみれば、許嫁の白夜に隠し事をしてほしくなかった。これからは隠し事をしないでほしいと、小紅は白夜に伝えるのだった。(第5話)

まゆらは小紅達に週末のデートについて尋ねた。すると真白が興奮した様子で、デートの模様を語り出す。そんな中、小紅がそんな真白に違和感を覚え、額に手をやる。すると小紅は真白が熱が高い事に気づき、白夜といっしょに彼女を保健室に連れて行くのだった。(第6話)

小紅はいつも白夜の事を目で追うようになっていた。すると、まゆらがそんな小紅の事を茶化し始める。そんな中、小紅はまゆらに白夜のケガの事を話し、その責任を負おうと考えている事を明かした。すると、まゆらはケガの事で白夜との関係を持とうとするのは、白夜に対して不誠実ではないかと意見を述べる。それにより小紅は白夜との許嫁関係について改めて考え直す。(第7話)

真白が紅緒から逃げるために校舎の2階から飛び降りたところ、その瞬間を仁子により目撃されてしまう。2階から飛び降りた事について問い質す仁子に対して、真白はどうにかごまかそうとする。そんな中、紅緒が2階から飛び降りて見せた事で、仁子の疑いを晴らす事に成功する。(第8話)

真白は紅緒のお陰で仁子の疑いを晴らす事ができたと、紅緒にお礼を言う。すると、紅緒はいつもは冷たい真白が自分に気持ちが傾いたと、騒ぎ始めてしまう。真白は親にお礼をちゃんと言うように躾けられているだけだと否定するが、紅緒は親の言いつけを守る真白がかわい過ぎると、また騒ぐのだった。(第9話)

真白はどうして撫子が変人の紅緒と友達なのかと疑問に思う。すると、小紅が二人共優秀だから話が合うのではないかとその疑問に答えるが、紅緒と話が合うという事自体が信じられない真白は、その事に大きな衝撃を受ける。一方、小紅は幼い頃に紅緒と撫子といっしょに三人で遊んだ時の事を思い出していた。(第10話)

白夜と真白は小紅の家に居候する前は、山奥で暮らしていた。そこでは子供が白夜と真白以外はおらず、そのほかは老人ばかりだった。そのため、真白は大人ばかりと話していた事ですっかりませてしまっていた。そんなある日、真白は白夜といっしょに川に釣りに出かける。そこで真白は子供らしくはしゃぎ、意図せず釣りをする白夜の邪魔をしてしまうのだった。(第11話)

白夜が小紅に好きなものを尋ねると、小紅は高級昆布が好きだと答えた。そして、小紅は以前もらった高級昆布を使っていい出汁が取れた事を、興奮しながら白夜に話す。(第12話)

第6巻

三峰白雪は限定販売しているケーキを食べるために街までやって来て、そのついでに三峰真白三峰白夜の様子を見るために夜ノ森家にも訪れる。その際、白雪は同族を発見したと真白達に話すと、その特徴を聞いた真白は、それが末続このはだと気づく。一方、このはも同族に会った事に少なからず動揺していた。(第1話)

夜ノ森小紅は、白夜が寝てばかりいるのは幼い頃、小紅を助けた事に関係があるかと尋ねた。実は白夜は幼い頃の小紅に力を分け与えた事で力が不足しており、その不足分を睡眠でカバーしていたのだ。それを明かされた事で小紅は、白夜が普通の人ではない事に改めて気づかされる。(第2話)

紅緒は、小紅が白夜とキスをしていたと勘違いして、そのショックで寝込んでしまう。すると紅緒が寝込んだ事により、小紅もまた元気をなくしてしまう。(第3話)

紅緒が学校を休んだ事を知ったこのはは、彼女を心配する。そして紅緒が学校を休んだのは、真白が彼女に迷惑をかけたせいではないかと、邪推していた。このはにそれを指摘された真白は、いい加減にしてほしいと否定する。そんな中、紅緒が休んだ事が学校中に知れ渡り、みんなが紅緒は大丈夫なのかと小紅に問いかける。(第4話)

小紅が熱を出して倒れてしまう。すると真白は小紅が熱を出したのは、紅緒と白夜が仲違いをしているせいだと指摘する。そんな中、真白は紅緒と白夜は小紅が好きなのだから、本来気が合うはずではないかと気づき、小紅の話を互いにする事で親交を深めるべきだと二人に勧めた。そこで紅緒は小紅の思い出話を始め、白夜はその話に真剣に耳を傾ける。(第5話)

白夜は熱を出した小紅に代わって朝食を用意した。すると、紅緒が白夜に対抗意識を燃やし始める。一方、小紅は白夜が朝食を用意してくれた事に感謝しつつ、眠りにつく。そして、小紅は幼い頃に白夜と遊んでいた時の事を夢に見ていた。(第6話)

熱が下がった小紅は夕飯を作ろうとするが、白夜にまだ休むべきだと諭されてしまう。そこで小紅の提案で出前ピザを注文する事になり、真白ははしゃぎ始める。そして、ましろはどんなピザを頼むべきかと、頭を悩ませる。(第7話)

元気になった小紅は、自分の代わりに家事をこなしてくれた白夜に、その感謝の言葉を述べる。すると、傍から二人の会話を聞いていたこのはは、小紅と白夜がエッチな事をしていたのだと勘違いしてしまう。小紅はその誤解を解こうと考えるが、どう説明すればいいかと悩んで混乱してしまう。(第8話)

真白は小紅に、次の白夜とのデートでは何をするのかと尋ねる。すると横で聞いていた紅緒が二人のデートについて行きたがるが、真白が二人の邪魔をするなと注意する。そこで小紅は紅緒にデートについて来る事を断りつつ、白夜とのデート場所について検討を始めた。(第9話)

小紅はデートの場所を決め、白夜にはデート当日までどこに行くか秘密にする事にした。すると、それを知った紅緒が秘密にするような場所に行くのかと、必死の形相で小紅に問いただす。結局紅緒は、小紅がデートする場所を聞き出す事はできなかったが、次の日も小紅のデートの事が気になってしまい、頭から離れない。(第10話)

このはは今日も紅緒といっしょに過ごせたと、ウキウキとした様子で家路に着いた。すると母親の末続このみに、好きな人でもできたのかと問われる。それをこのはは否定するが、もし付き合うとしても、人間とは苦労するから止めた方がいいと、このみに釘を刺される。そして、もしも同族を見つけた場合は、積極的に求婚すべきだとアドバイスを受ける。(第11話)

このみは鹿島撫子からカラオケに誘われる。紅緒もいっしょだと知って俄然張り切るこのはだったが、カラオケには真白の姿もあった。そして、このはと真白はお互いにいがみ合い、軽口を叩き合ってしまう。(第12話)

第7巻

夜ノ森小紅は、三峰白夜と海浜公園にデートに行く事になった。一方、三峰真白は小紅達がいないあいだ、桃内まゆらといっしょにプールに出かける。また助っ人としてバスケットボールの試合に出場する事になった夜ノ森紅緒は、小紅や真白といっしょに出かけられない事を悔しがりつつも、まじめに助っ人としての役割を果たす。(第1話)

小紅に好きだと告白した白夜は、小紅はどうかと問いかける。その問いに小紅はどう答えるべきか迷ってしまう。そんな中、三峰白雪がデート中の小紅達に声を掛ける。そして、白雪は小紅達のデートプランを聞いて、まるで老夫婦のようなデートだと感じるのだった。(第2話)

末続このはは同族である白雪の姿を街で見かけ、その動向を探ろうとしていた。すると、白雪は偶然出会った末続このみに声を掛け、二人が知り合いだと判明する。実はこのみは白雪と同級生だったが、白雪がこのみの片思いしていた男の子とお見合い結婚して以来、このみは白雪に苦手意識を持っていたのだ。そんな事をこのはに言えないこのみは、白雪との関係をごまかそうとする。(第3話)

紅緒は小紅達のデートを邪魔しなかった事で、真白からお土産をもらう。さらに真白は今後も小紅達の関係を邪魔しないのであれば、その都度ご褒美をあげると口にする。それを聞いた紅緒は、ご褒美をもらってもこの状況に耐えられる自信がないと漏らす。そんな話を紅緒から聞いた鹿島撫子は、真白にアドバイスを送る。そのアドバイスで真白は嫌々ながら紅緒を「お姉ちゃん」と呼ぼうとするが、紅緒は急に優しくされても困ると、真白の事を拒否してしまう。(第4話)

紅緒に優しくすると嫌がられる事を知った真白は、今まで酷い目に遭わされたお返しとばかりに、紅緒に優しく接するようになる。すると、そんな真白の行いを傍から見ていたこのはが、真白を止めようとする。しかし真白はこのはに邪魔されない家で、その嫌がらせを止めようとしない。そんな中、白夜が人の嫌がる事をするなと、真白を叱りつける。(第5話)

少しのあいだ、真白が紅緒に優しくした事で、紅緒と真白がなかよしという噂が学校中に広まってしまう。それを聞いた真白は不名誉だと言って、その噂を嫌がる。一方、白夜は紅緒をどう呼ぶべきかについて悩んでいた。(第6話)

紅緒が白夜と二人きりで話がしたいと、部屋に呼び出した。そして紅緒は、以前小紅とデートした時の写真を撮っていないのかと尋ねるが、白夜は小紅の写真を撮っていなかった。すると、紅緒は小紅との思い出を残さなきゃいけないと白夜を叱り、白夜は反省する。そして白夜は、小紅にこれからはいっしょに写真を撮ろうと提案する。(第7話)

小紅は洋酒入りのチョコレートを食べて、酔っ払ってしまう。そして、小紅は酔っ払った勢いでみんなに小言を言ってしまう。そんな中、小紅は酔いから冷め、自分のしていた事を反省する。しかし、今なら酔った勢いという事にして、白夜に自分の気持ちを伝えられるのではないかと考える。(第8話)

小紅の気持ちを知った事で、白夜は上機嫌になっていた。一方、小紅は大胆な事をしてしまったと反省する。そんな中、小紅は自分の気持ちに整理をつけ、白夜に今後もよろしくと伝える。しかし、その様子をこのはに目撃されてしまい、小紅はそんなやり取りを見られてしまった事を恥ずかしがるのだった。(第9話)

小紅は白夜と甘酸っぱいやり取りをした事で、彼を意識してしまう。すると、桃内まゆらがそんな小紅の様子に気づき、何かあったのかと尋ねた。そして、小紅は昨日の白夜とのやり取りをまゆらに話すが、まゆらはその進展の遅さに驚いてしまうのだった。(第10話)

大野仁子は人気のデートスポットを調べるため、小紅にデートで行きたい場所を尋ねた。小紅は以前、白夜と行った海浜公園と答えるが、海浜公園にデートに行くと別れるというジンクスがある事を知ってしまう。小紅はただの噂だからと気にしないと言うが、どうしてもジンクスの事が頭から離れない。(第11話)

紅緒は生徒会の交流会で朝早くから出かける事になった。さらに突然、集合時間が30分早くなった事で急いで、家を出る事になる。そんな中、紅緒はアニメを見ながらテレビの前で踊っている真白の姿を発見して、目が釘づけになってしまう。(第12話)

第8巻

夜ノ森紅緒は街で、三峰真白によく似た幼女を見かける。すると、真白が現れて、紅緒にその幼女は親戚の駒ヶ嶺初だと紹介する。紅緒は素直な性格の初に戸惑いつつも、いっしょに遊ぶ事にする。しかし、あまりにも元気な初を相手にした紅緒は、疲れ果ててしまうのだった。(第1話)

初が遊び疲れて寝てしまう中、彼女の姿が猫に変化する。初も不思議な力を持っているらしく、それを始めて目の当たりにした夜ノ森小紅は驚きつつも、好奇心から触ってみたいと思うのだった。そして小紅は、まだまだ三峰の事についてわからなく事がたくさんあるのだと痛感する。(第2話)

紅緒は初を相手にして遊び疲れてしまった事を反省して、体力をつけるために身体を鍛える事にした。一方、小さい子が大好きな鹿島撫子は、紅緒に今度初と会う時は自分も呼んでほしいとお願いする。(第3話)

三峰白夜は、普段話さないクラスメイトから呼び出しを受ける。白夜は小紅からもっとクラスメイト達と話をしてみたらどうかと提案されていた事もあり、呼び出しに快く応じる。そして、白夜は呼び出されたクラスメイト達から、家での紅緒の様子について尋ねられる。紅緒の事に興味がない白夜だったが、彼らの夢を壊さないために紅緒の話を始める。(第4話)

小紅達は学食で昼飯を食べる事にした。そこで白夜はオムライスを頼み、オムライスにケチャップで文字を書く事を思い立つ。そして白夜は、小紅に「LOVE」という文字を書いてもらいたいと思い、小紅に頼み込む。(第5話)

校内新聞で大野仁子の調べた人気デートスポットのアンケート結果が発表された。それによりお互いの家でのデートが人気なのを知った白夜だったが、夜ノ森家に居候している白夜にとって、それは当嵌まらなかった。すると、真白が小紅の部屋に白夜がお邪魔するのはどうかと提案する。(第6話)

白夜が小紅の部屋に行く事を知った紅緒は、まだ早過ぎると反対する。しかしピュアな真白には、部屋で二人きりになる事が駄目だという紅緒の言葉が理解できない。(第7話)

真白は、初が夜ノ森家に忘れていったウサギのぬいぐるみを返すために出かける。すると、紅緒が一人でおつかいをする真白を観察するために、こっそりついて行ってしまう。そんな中、真白との待ち合わせ場所には、初といっしょにその兄、駒ヶ嶺新が来ていた。新もまた真白にそっくりで、遠くから覗いていた紅緒は、真白に似た子供が三人もいる事に驚いて、うっかり飛び出してしまう。(第8話)

真白達が出かけているあいだ、白夜と小紅は部屋でデートをしていた。そして小紅は、する事がないからヒマじゃないかと白夜に尋ねるが、白夜は小紅といっしょにいるだけで楽しいと口にして、小紅を動揺させる。そんな中、小紅は二人で楽しい事を探していきたいと提案し、白夜にもそれに協力してほしいとお願いする。(第9話)

白夜は、小紅にオムライスにケチャップで「LOVE」という文字を書いてもらおうと考えていた。しかし、食卓に上がったオムライスはキノコとトマトクリームのオムライスで、ケチャップは使わないものだった。それに白夜は文字を書いてもらえず、少しだけがっかりしてしまう。そして、小紅はそんな白夜を見て、口に合わなかったかと誤解してしまう。(第10話)

夜ノ森茜が真白が好きそうだからと、都市伝説のDVDを借りて来る。真白はそのDVDに興味を持つ一方、観るのを怖がり、白夜と小紅にもいっしょに観てほしいとお願いする。そして、真白はDVDを観た直後、お風呂やトイレに入るのも怖がってしまう。(第11話)

真白は、白夜が初から「はーくん」と呼ばれていると話題に挙げる。すると白夜は恥ずかしがって、その場から立ち去ってしまう。小紅は珍しく照れている様子の白夜を追いかけ、かわいくていいあだ名じゃないかと、さらに追い打ちをかける。(第12話)

学校で人気投票が行われる事となった。小紅は、自分が白夜と紅緒のどちらに入れるかで二人が敵対意識を持つのを嫌がり、投票を辞退しようと考えていた。そんな中、真白が小紅に対し、白夜と紅緒のどちらが大事なのかと尋ね、話を蒸し返してしまう。(第13話)

小紅は最近、白夜に振り回されてしまっていると考え、逆に白夜を振り回したいと、その方法を考えていた。そして、「はーくん」というあだ名で白夜を呼べば、少なからず彼を動揺させられるのではないかと思いつく。そのために白夜と二人きりになれる機会を探す小紅だったが、白夜はクラスメイトの手伝いをするために駆り出されて、なかなか二人きりになれない。(第14話) 

登場人物・キャラクター

夜ノ森 小紅 (よのもり こべに)

高校一年生。巨乳で安産型の体型にはコンプレックスを感じている。体が弱く体育は苦手。お腹に大きな傷痕がある。髪型はセミロングで額を出して、頭の左右でまとめている。まじめで温厚な性格だが怒ると怖い。口調が少し男前。離婚して働いている母、夜ノ森茜に代わって家事をやりながら、の姉夜ノ森紅緒と一緒に3人で暮らしていた。 紅緒ほどではないが重度のシスコン。16歳の誕生日に許婚がいることを知らされ、その三峰白夜と彼の妹の三峰真白が同居することになっていた。幼いころに三峰の里で白夜と会っており、事故でお腹に怪我をした際には、白夜に助けられたのだが、この事は記憶から抜け落ちている。 実は体が弱いのも、そのときに分けられた白夜の力の影響。目立つことが嫌いなので、噂にならないように白夜に許嫁であることを伏せさせた。一方、許嫁であることは嫌ではない様子。変化していない白夜の表情を読みとることができる。

三峰 白夜 (みつみね はくや)

夜ノ森小紅の許嫁。長身で目つきが鋭く無口無表情の高校一年生。右目を髪で隠しているのは、小さいころに小紅を助けるためにできた大きな傷痕があるため。このとき小紅に力を分けたため、力を補うために昼寝をすることが多くなったらしい。三峰の一族は人間ではなく、小紅と最初に会ったときは犬のような姿だった。 そのときに頭をなでられたことがうれしく、愛情表現として相手の頭をなでるようになったらしい。小紅に対する気持ちはまっすぐで、ほかのことにはほとんど興味がない。身体能力は高く、知能も記憶系は得意。三峰の力でデジタルカメラのメモリを飛ばすなどのことが可能。甘いものはちょっと苦手。

夜ノ森 紅緒 (よのもり べにお)

夜ノ森小紅の2歳年上の姉。背釜で届くロングヘア。ポニーテールにすることもある。生徒会の仕事中など、必要なときにはメガネをかける。文武両道の美少女で、学校では生徒会長を務めている。料理以外は完璧だが危険なレベルの重度なシスコンであり、小紅のためなら、あらゆる権力、財力、プライドまでも投げ捨てる。 小紅以外でも、妹気質を感じられる空いては受け入れる。三峰白夜の存在は以前から知っており、面白く思っていないが、幼い頃に目を離した小紅が大怪我をして白夜に助けられた負い目から、二人の接近を我慢している。最近は、白夜についてきた妹の三峰真白にご執心で、一挙手一投足も見逃すまいと追いかけている。 三峰が人間ではないと聞いても、すんなりと受け入れる柔軟性もある。校内のほとんどの生徒から「紅緒様」と呼ばれ、崇め奉られている。小学校時代の林間学校で、全員が食中毒で倒れても一人だけ平気だったため、普通の病魔では倒れないとされる。例外として、小紅のことでショックを受けると、伏せることがある。

三峰 真白 (みつみね ましろ)

三峰白夜の妹。今度10歳になる子どもだが、三峰の一族の力で暗示をかけて高校に通っている。体格は小さいままなので、制服の袖が余って手が出ていない。腰まで届く長い髪を襟首のあたりで一つに縛っている。なにかと不器用そうな兄、白夜を心配してついたきた小姑だが、嫁の予定の夜ノ森小紅は家事を完璧にこなすため文句がつけられなかった。 山奥育ちだったため、都会が楽しく、その暮らしを満喫している。甘口カレーが好きで、ネバネバ食品が苦手。小紅の姉、夜ノ森紅緒に一方的に気に入られ、その執拗な魔手から逃れようと奮闘している。オカルトファン。三峰の一族を曖昧な存在と言ったことがある。

夜ノ森 茜 (よのもり あかね)

夜ノ森紅緒と夜ノ森小紅姉妹の母。少しつり眼でメガネをかけている。離婚してから、女手一つで姉妹を育ててきた。家事は苦手。三峰の一族のことを知っている。

桃内 まゆら (ももうち まゆら)

夜ノ森小紅の親友。メガネをかけている。のんびりおっとりしていた性格。ときどき鋭い発言をする。家は大きなお菓子屋さん。

鹿島 撫子 (かしま なでしこ)

生徒会副会長。ショートカットの3年生。冷静できっちりしっかりした性格をしている。夜ノ森紅緒の親友で、よく理解していることもあって、ツッコミは容赦ない。

末続 このは (すえつぎ このは)

夜ノ森紅緒の信奉者で生徒会書記。1年生で夜ノ森小紅の隣のクラス。三峰と同族で山育ち。中学までは三つ編みにビン底メガネだったが、高校で腰まで届く緩くウェーブがかかった長い髪をおろしてコンタクトに。細いリボンを頭に結んでいる。中学で都会に出てきて紅緒と出会い、憧れて猛勉強。 同じ高校に入学した。お菓子などの差し入れもしていたが小紅の作ったものを口にして料理の自信を喪失。紅緒への愛は暴走気味だが、妹気質がないため相手にされていない。一時は小紅が紅緒の妹だと気付かずにライバル視し、その後は紅緒が追いかける三峰真白になにかと張り合う。かなりニブいため、真白が同族であることになかなか気付かなかった。 母親の末続このみから、同族の男を見つけたらツバをつけておくように言われていた。実はこのみは三峰白夜たちの母、三峰白雪の同級生で、父の三峰に片思いをしていた過去がある。

大野 仁子 (おおの にこ)

末続ごきはの友人。髪を後頭部でまとめている。好奇心と行動力だけが先走り、配慮や分析が皆無の新聞記者志望の突撃型新聞部員。よくも悪くも「なにかやらかしそうだ」と先輩から評価されている。校内でも人気の生徒会長、夜ノ森紅緒の記事に関連して夜ノ森小紅を取材しようとして急接近。 最近は、町を飛び回る三峰白雪を目撃したことで興味を持った、未確認生物UMAを探索中。

三峰 白雪 (みつみね しらゆき)

三峰白夜 と三峰真白の母。小柄な和服美少女。まったく年齢を感じさせない。身軽で人家の屋根を跳んで移動していることがある。三峰の家の秘密をあまり深刻に考えていないらしく、親類同然と感じている夜ノ森小紅には簡単に明かしてしまった。食欲旺盛な人物で、町に降りてくるとお菓子屋や物産展を巡らずにはいられない。 田舎暮らしのせいか、携帯のメールは数日遅れで届く。

末続 このみ (すえつぎ このみ)

末続このはの母親。金髪で、ショートカットの髪型をしている。実は人間ではないが、見た目は人間となんら変わりはない。若い頃、密かに片思いをしていた男の子と三峰白雪が付き合い始めてから、白雪に対して苦手意識を持っている。その当時の経験から人間に恋をしても苦労するだけだと悟り、このはに対しても同族同士で結婚する事を勧めている。また、数少ない同族を見つけた際には積極的に交際を申し込むべきだと、このはにアドバイスを送っていた。

駒ヶ嶺 初 (こまがみね うい)

三峰白夜の親戚の幼い女の子。黒髪のショートヘアで、三峰真白によく似ている。実は人間ではないが、見た目には人間となんら変わりはない。ただし、人間離れした体力を持っており、目で捉えられないほど素早く動く事ができる。また、猫に変化する力も持っており、気を抜くと猫に変化してしまう事がある。夜ノ森家に預けられた際、いっしょに遊んでくれた夜ノ森紅緒に好感を抱き、以来彼女に懐いている。

駒ヶ嶺 新 (こまがみね あらた)

駒ヶ嶺初の兄の小学6年生の男子。黒い短髪で、三峰真白によく似ている。実は人間ではないが、見た目は人間となんら変わりはない。礼儀正しい性格で、夜ノ森紅緒と初めて会った際も、初が以前お世話になった、と挨拶を欠かさなかった。

集団・組織

三峰 (みつみね)

『未確認で進行形』に登場する一族。三峰白雪とその子供である三峰白夜 と三峰真白の3人の存在が確認されている。町に信号機がひとつしかない山奥深くに暮らしている。人間の姿になる前に動物でいる時機があるらしい。超能力のような特殊な力を持っているらしいが、共通のものかどうかは不明。真白によると曖昧な存在。また、一族の未来は夜ノ森小紅と白夜にかかっているらしいが、その意味するところは定かでない。 末続も同族らしい。

アニメ

未確認で進行形

夜ノ森小紅と夜ノ森紅緒の姉妹が暮らしている夜ノ森家に、ある日突然三峰白夜と三峰真白の兄妹がやってきて同居生活が始まる。夜ノ森小紅は、三峰白夜が自分の許婚と言われて困惑するが、子どもの頃に大怪我をして三... 関連ページ:未確認で進行形

書誌情報

未確認で進行形 16巻 一迅社〈REXコミックス〉

第15巻

(2023-09-27発行、 978-4758084499)

第16巻

(2024-06-27発行、 978-4758085458)

未確認で進行形 特装版 16巻 一迅社〈REXコミックス〉

第15巻

(2023-09-27発行、 978-4758084505)

第16巻

(2024-06-27発行、 978-4758085465)

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