東京ヒゴロ

50歳過ぎの漫画編集者、塩澤和夫は、雑誌廃刊の責任を取り、大手出版社を早期退職する。漫画と決別したはずの塩澤だったが、あることを契機に、理想のコミック誌を自腹で創ることを決意する。現状を憂い、人生を迷う漫画編集者、漫画家たちの姿を描いた人間ドラマ。「このマンガがすごい!2022」オトコ編・第5位に選ばれた。小学館「ビッグコミックオリジナル」増刊号2019年7月号より連載を開始。

正式名称
東京ヒゴロ
ふりがな
とうきょうひごろ
作者
ジャンル
作家・漫画家
 
ヒューマンドラマ
レーベル
ビッグ コミックス(小学館)
巻数
既刊2巻
関連商品
Amazon 楽天 小学館eコミックストア

概要・あらすじ

30年間、漫画編集者として生きてきた塩澤和夫は、自らが立ち上げた雑誌の廃刊の責任を取り、大手出版社を早期退職する。漫画編集から離れた塩澤だったが、かつての担当作家、みやざき長作に最後の進言をしたり、後輩編集者の林りり子の相談に乗ったりという日々を過ごしていた。ある日、完全に漫画と決別することを決めた塩澤は、古書店に連絡し、大量のマンガ本を処分しようとする。しかし、ダンボールを運んでいる最中、手を滑らせ床に投げ出された漫画本を見たとき、処分を中止する。やはり、完全に漫画と離れることはできなかったのだ。それからしばらく後、塩澤は、漫画家の立花礼子の葬儀に出席する。立花は、塩澤が駆け出しの編集者だった頃、初めて担当を任された作家だった。葬儀が終わり、立花の仕事場に通された塩澤は、そこで亡くなったはずの立花と会話を交わす。人気絶頂時、描くことが苦しかったという立花は、ある日自分の描きたいものしか描かないことを決意。その結果、漫画は売れなくなってしまったという。しかし、塩澤は立花の漫画を支持し続け、担当を離れてからも必ず感想を送っていたという。もう一度、塩澤と組んで漫画を描きたかったという立花は、「人は誰でもいつか死んでしまうみたいよ」と塩澤に言葉をかけた。立花の家を出た塩澤は、その足で長作を訪ね、漫画執筆を依頼する。もう一度漫画雑誌を作りたいと思い立った塩澤は、退職金をつぎ込んで理想のコミック誌を作ることを決意。自分が信じる作家たちを訪ね歩き、執筆を依頼することにした。

登場人物・キャラクター

塩澤 和夫 (しおざわ かずお)

大手出版社、小学社を早期退職した漫画編集者の中年男性。黒縁メガネ、短髪が特徴で、50歳過ぎの独身。真面目な性格で表情に乏しく、一見すると冷たく見える。部屋で白い文鳥を飼っており、文鳥と会話を交わす。漫画編集一筋で、30年間勤めるが、自分が立ち上げた雑誌廃刊に責任を感じて退職する。漫画と決別したいと考えていたが、漫画への情熱を捨てきれず、退職金を使って理想のコミック誌を作るために奔走する。かつての担当作家、みやざき長作からは「塩っち」の愛称で呼ばれる。

みやざき 長作 (みやざき ちょうさく)

宮崎県出身のベテラン漫画家の男性。スキンヘッドと肥満体型が特徴で、かつて塩澤和夫の担当作家だった。長作が描くマンガが「空っぽ」であることを塩澤に指摘されるが、自分でもそれをわかっており、輝きを取り戻そうともがいている。離婚歴があり、別れた妻と小学生の娘に仕送りをしている。

青木 収 (あおき しゅう)

塩澤和夫が担当していた漫画家の男性。長髪、無精髭、細身の長身が特徴で、6匹の猫と一緒に暮らす。塩澤の退社に伴い、新しく担当となった編集者の林りり子と折り合いが悪い。関西弁を話す。

林 りり子 (はやし りりこ)

大手出版社、小学社の漫画編集者の女性。メガネとセミロングヘアが特徴のクールな女性。塩澤和夫からの引き継ぎで、漫画家、青木収の担当になるが、身勝手な青木に手を焼いている。青木によると、元々は文芸誌の編集が希望で、漫画に愛はないらしい。

嵐山 森 (あらしやま しん)

元漫画家の中年男性。10年前、漫画界に嫌気がさして引退。以来、マンションの管理人の仕事で生計を立てる。別れた妻子に仕送りをしているため生活は貧しい。塩澤和夫が憧れ続けている漫画家であり、塩澤が作ろうとしている理想のコミック誌への執筆を依頼される。

木曽 かおる子 (きそ かおるこ)

元漫画家の中年女性。メガネとおかっぱ頭、太めの体型が特徴。夫と高校生の息子がおり、スーパーでパート仕事をしている。塩澤和夫が作ろうとしている理想のコミック誌への執筆を依頼され、再び漫画を描き始める。

書誌情報

東京ヒゴロ 2巻 小学館〈ビッグ コミックス〉

第1巻

(2021-08-30発行、 978-4098611171)

第2巻

(2022-09-30発行、 978-4098614509)

SHARE
EC
Amazon
無料で読む
マンガリスト
logo