東周英雄伝

東周英雄伝

中国の春秋戦国時代の出来事を基に作られた故事。その故事に関係した人々を取り上げ、英雄列伝として描いた作品。

正式名称
東周英雄伝
ふりがな
とうしゅうえいゆうでん
作者
ジャンル
その他歴史・時代
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概要・あらすじ

中国の春秋戦国時代の人々の有名な故事を題材として、どのような時代であろうと発揮される、優れた人間性を活写する。全二十四話で、一介の村人の穎考淑から秦の始皇帝まで、二十八人が取り上げられた。

登場人物・キャラクター

孫 子 (そん し)

中国の春秋戦国時代の武将。兵法書『孫子』の作者といわれている。呉国の宰相、伍子胥に見出され、呉王に仕える。将軍となり、呉国を強国へと作り変えた。しかし呉王に驕りが見えると、官位を返上して、山奥へ隠退した。実在した孫武がモデル。

穎 考淑 (えい こうしゅく)

中国の春秋戦国時代の鄭国の穎の村人。孝心が厚く、母親を大切にしている。兄弟の争いに端を発して、荘公が母親を穎に流すが、それにより穎の人々の孝心が薄くなる。これを憂えた考淑は、一計を案じて、荘公と母親の仲を取り持つ。実在した穎考淑がモデル。

屈 原 (くつ げん)

中国の春秋戦国時代の楚国の大臣。秦国に圧迫され、滅亡へと向かう楚国を救おうと奮闘するが、政治的迫害を受け、果たせずにいる。その鬱屈を数々の詩に託した。秦軍の進行から目を逸らす楚国に絶望して、泪羅江に身を投げて死亡する。実在した屈原がモデル。

墨 子 (ぼく し)

中国の春秋戦国時代の思想家。魯国の人。兼愛非攻という、博愛精神と侵略戦争反対の思想を持ち、それを実践する。新兵器を得て、宋国に攻め込もうとした楚国に、防衛の用意があることを教え、戦争を回避した。実在した墨翟がモデル。

クレジット

翻訳

徳田 隆

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