パジャマな彼女。

パジャマな彼女。

童話『眠り姫』を題材に、2人の美少女の間で揺れ動く少年の恋心を描いた恋愛漫画。病室で眠っているはずの幼なじみが、パジャマ姿の幽霊となって主人公のもとへ現れるというファンタジー要素を含んでいるが、基本的には主人公とヒロインたちの恋愛描写が中心となっている。また、ヒロイン以外の女の子たちのサービスシーンも盛り込まれている。「週刊少年ジャンプ」2012年13号から40号にかけて連載された作品。

正式名称
パジャマな彼女。
ふりがな
ぱじゃまなかのじょ
作者
ジャンル
ラブコメ
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概要・あらすじ

男子高校生の目覚計佑には、幼い頃から兄妹のように育った幼なじみの音巻まくらがいた。明るく賑やかな性格のまくらは、計佑にとっては家族のような存在であった。ある日、計佑は学園のマドンナ的存在の先輩・白井雪姫と親しくなる。2人の親しげな姿を目にしたまくらは、嫉妬から計佑をエッチな悪戯でからかうが、そのことを計佑に怒鳴りつけられ、ショックで家を飛び出してしまう。

深夜0時を過ぎても帰宅しないまくらを心配して彼女を探しに出かけた計佑は、そこで「パジャマ姿の幽霊」になってしまったまくらを発見する。幽霊になったまくらの姿を見ることができるのは計佑ただ1人で、彼女をもとに戻すための方法を探り始める。

登場人物・キャラクター

目覚 計佑 (めざまし けいすけ)

眠りの森学園高等部1年2組に在籍する男子。髪型は癖のある黒い短髪。粗野だが、困っている人を放っておけないお人好しな性格。また白井雪姫が暴漢に襲われた際はすぐさま助けに入る、男らしい一面もある。天体観測が趣味で、自室には天体望遠鏡があり、本棚には天文学に関する本が並んでいる。音巻まくらとは兄妹のような間柄で幼なじみ。 そのためお互いを家族のように認識していたが、まくらが「パジャマ姿の幽霊」となったことがきっかけで、次第に異性として意識するようになる。

音巻 まくら (おとまき まくら)

眠りの森学園高等部1年の女子。女子ソフトボールに所属しており、1年生ながらエースを任されている。ショートの髪型で、天真爛漫な性格。男女問わず人気があり、授業中はよく眠っていることから、校内では「眠りの森の眠り姫」というあだ名が付けられている。また、クラスメイトの茂武市一からは「体は細いけどパーツパーツがやわらかそう」と独自の評価をされている。 幼い頃に母親を亡くしており、忙しいまくらの父親に代わって目覚家でよく面倒を見てもらっていた。そのため目覚計佑とは幼なじみで、兄妹のような間柄。ある日、いばらの呪いを受けて、計佑にしか姿が見えない「パジャマ姿の幽霊」になってしまう。なお、霊体となったまくらの本当の体は病院で眠り続けている。 1年の2学期に父親の仕事の都合で転校することとなる。

白井 雪姫 (しらい ゆき)

眠りの森学園高等部3年の女子。黒髪のロングヘアで清楚な雰囲気の持ち主。モデルの仕事や、テレビCMに出演するほどの美貌で、男女問わず憧れの存在となっている。さらに成績も優秀で、教師からの人望も厚い。しかし、それゆえに特別視されることが多く、白井雪姫自身はそのことを好ましく思っていない。そのため、自分を特別視せずに接してくれる目覚計佑に惹かれていく。 計佑を含む友人たちと旅行に出かけた際に暴漢に襲われるが、そこを計佑に助けてもらったことで、彼に向ける好意は決定的なものとなる。

須々野 硝子 (すすの しょうこ)

眠りの森学園高等部1年2組に在籍する女子で、目覚計佑のクラスメイト。クラスでは委員長を務めている。おさげ髪で、眼鏡をかけている。性格は真面目で成績優秀。音巻まくらの親友で、良き相談相手でもある。計佑が立ち上げた天文同好会に入り、彼に密かな恋心を持つようになる。しかし、計佑が親友のまくらを好きなことには気付いており、自らの想いを告げることなく身を引いた。 ちなみに眼鏡をかける前はコンタクトをしていた時期もある。

茂武市 一 (もぶいち はじめ)

眠りの森学園高等部1年2組に在籍する男子で、目覚計佑のクラスメイト。短髪で眼鏡をかけている。女好きで、何かと騒がしい性格をしている。同じ塾に通う女の子に告白し、「部活動をしていない人に魅力を感じない」と振られたことがきっかけで、目覚計佑とともに天文同好会を立ち上げた。計佑とは親友同士で、彼の良き理解者でもある。 計佑と白井雪姫がお互いに惹かれ合っていることに気付いた際には、それとなく計佑の背中を押し、彼の恋を応援した。

森野 カリナ (もりの かりな)

眠りの森学園高等部3年の女子。短髪で背が高く、ボーイッシュな見た目をしている。女好きで、自分好みの可愛い女の子を見つけると過剰なボディタッチをする癖がある。茂武市一の家の近所に住んでおり、彼からは「カリ姉」と呼ばれている。

綿貫 アリス (わたぬき ありす)

1か月前に転入して来たばかりの眠りの森学園中等部2年の女子。白井雪姫の従妹で、彼女を「お姉ちゃん」と呼び慕っている。小柄で、ツインテールの髪型にウサギ型の髪留めをしている。素直な性格ながら、一方で思い込みが激しいところがある。また、口調は相手が先輩であってもため口を用いる。雪姫と仲良くしている目覚計佑がどういう人間かを確かめるために、彼が立ち上げた天文同好会を訪れる。 その際には「番長」を名乗り、背中に「にゃめんなよ」と書かれたジャージを着ていた。

太郎丸 美也子 (たろうまる みやこ)

眠りの森学園に勤める女性教師で、現国を担当している。目覚計佑のクラス担任でもあり、彼が立ち上げた天文同好会の顧問を引き受けている。「太郎丸」という苗字に対してコンプレックスがあり、早く結婚して苗字を変えようと考えている。それゆえに結婚に対して盲目的になっており、生徒からは「騙されそう」と心配されている。

美月 芳夏 (みづき よしか)

数十年前にいばらの呪いによって死亡した少女の幽霊。黒髪のショートカットで、ワンピースを着ている。死んでいるため自分の名前に頓着がなく、同じく呪いにかかった音巻まくらと顔を合わせた際には「ホタル」と名乗っていた。幼い頃にまくらや目覚計佑と出会っており、その際まくらには自分が幽霊であることを告げている。まくらにいばらの呪いをかけた張本人で、その理由は、まくらに呪いを半分肩代わりしてもらうためであった。

白井 能活 (しらい よしかつ)

白井雪姫の祖父で、東逢原第一救急病院に勤務する医者。白髪で口ひげを生やし、老眼鏡をかけている。日本を代表する睡眠医学の専門家で、眠ったまま起き上がらない音巻まくらの担当医となる。まくらの症状を「眠り姫のようだ」と称していた。

目覚 由希子 (めざまし ゆきこ)

目覚計佑の母親で、ショートヘアの女性。早くに母親を亡くした音巻まくらの母親代わりのような存在で、忙しいまくらの父親の代わりによく面倒を見ている。まくらの父親に代わり、担当医である白井能活からまくらの容態について詳しい話を聞いていた。

計佑の父 (けいすけのちち)

目覚計佑の父親で、黒い短髪で眼鏡をかけた男性。音巻まくらにとってはもう1人の父親のような存在で、早くに母親を亡くしたまくらの身を案じ、彼女を元気づけるためにキャンプに連れて行ったりと、何かと面倒を見ていた。

まくらの父親 (まくらのちちおや)

音巻まくらの父親。男手一つでまくらを育てるため忙しく働いており、まくらに構ってあげる時間が持てないでいる。まくらが眠りの森学園に通う間に転勤が決まり、まくらが高校1年の2学期の頃に彼女を連れ立って新潟へと引っ越した。

その他キーワード

いばらの呪い (いばらののろい)

音巻まくらと美月芳夏が受けた呪い。この呪いを受けた者は眠り続けることとなり、左手の小指につけられた痣(あざ)が指を一周するまでに呪いを解かなければ死ぬこととなる。呪いを受け、眠り続けている間は幽霊として活動が可能。呪いを解く条件は「大切な人によるキスを受けること」。そのため、呪いの対象者に「大切な人」と認識されている者は、幽霊となった相手の姿を目にし、触れることもできる。 また、他にも一定の条件を満たす者が相手であれば、幽霊の姿であっても会話をしたり、触れ合うことも可能。

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