桃花タイフーン!!

桃花タイフーン!!

男5人兄弟の最後に生まれた待望の女の子、田中桃花を取り巻くドタバタな日常を描いたラブストーリー。「週刊少女コミック」に1987年18号から連載された作品。

正式名称
桃花タイフーン!!
ふりがな
ももかたいふーん
作者
ジャンル
兄弟・姉妹・双子
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概要・あらすじ

田中桃花は、5人の兄がいる6人兄妹の末っ子。年の離れた4人の兄に可愛がられ、ちょっぴり世間知らずながらも素直で真っ直ぐな女の子。ある日桃花は5番目の兄である田中余一の友達、岡村史朗と知り合い、好きになってしまう。シスコンの4人の兄たちは、2人の仲を引き裂こうと大騒ぎ。兄たちのストレス発散にいつも苛(いじ)められている余一も、桃花から離れたい一心で兄たちに協力し、桃花を全寮制の女子高に入るよう仕向けるのだった。

登場人物・キャラクター

田中 桃花 (たなか ももか)

田中家6人兄妹の末っ子で、唯一の女の子。待望の女の子の誕生に大喜びの兄たちに囲まれ、このうえなく可愛がられて育てられたため、ちょっぴり世間知らず。合気道は4段の腕前、琴は免許皆伝だが、成績はあまり良くない。刃物恐怖症で包丁が持てない。黒髪ストレートの美少女で、まんまるい頭が特徴。岡村史朗に出会い、初めての恋をする。 史朗と同じ高校に通いたいという一心から、猛勉強して難関の都立多摩第一高校に合格する。

田中 余一 (たなか よいち)

田中家6人兄妹の五男で、中学3年生。田中桃花の兄で、生まれ年は1年早いが、学年は同じでクラスも一緒。シスコンの兄たちが桃花を異常なほど可愛がっているせいで、何かとそのしわ寄せを受けている。成績が良く、都立多摩第一高校にトップ合格した。初めて自分に優しく接してくれた緋宮完子が初恋の相手。

田中 起 (たなか はじめ)

田中家6人兄妹の長男で、25歳。妹の田中桃花を異常なほど可愛がっている。民放のアナウンサーとして働いており、朝の天気予報を担当して女性から大人気。柔道、剣道、空手、合気道、さらに書道もすべて有段者。フェミニストな一面があり、女性に対して手荒なことができない。

田中 承 (たなか しょう)

田中家6人兄妹の次男で、24歳。妹の田中桃花を異常なほど可愛がっている。服飾デザイナーをしており、眼鏡をかけ、いつもオシャレな服装をしている。また剣道師範の資格を持っているため、荒事にも強い。不特定多数の女性と付き合っている。

田中 転 (たなか てん)

田中家6人兄妹の三男で、22歳の大学4年生。妹の田中桃花を異常なほど可愛がっている。田中結とは双子なので外見がそっくり。大学では野球部に所属しており、ポジションはショート。1年生ながらドラフト候補として名前が挙がるほどの有力選手。大学卒業後は高校の数学教師になる予定。

田中 結 (たなか むすぶ)

田中家6人兄妹の四男で、22歳の大学4年生。妹の田中桃花を異常なほど可愛がっている。田中転とは双子なので外見がそっくり。大学では野球部に所属しており、ポジションはセカンド。1年生ながらドラフト候補として名前が挙がるほどの有力選手。大学卒業後は料理学校の講師になる予定。料理が得意で、田中家では台所係を務めている。

岡村 史朗 (おかむら しろう)

多摩市立一ツ橋南中学校に通う中学3年生の男子。田中余一とは合気道の試合の時に顔見知りになり、その縁で田中桃花とも知り合った。勉強は学年で5番と優秀。合気道も強いが、桃花には敵わない。優しくてイケメンで、父親は「岡村整形外科」を経営しているお金持ちと、非の打ちどころがない。受験勉強の末、都立多摩第一高校に合格する。

緋宮 完子 (ひのみや かんこ)

岡村史朗の叔母で、23歳の女性。美人で優しいが、怒ると迫力がある。史朗のことを弟のように可愛がってきたため、田中桃花に対して今ひとつ快く思っていないものの、史朗と桃花の邪魔をしようとする田中起、田中承、田中転、田中結のことは目の敵にしている。

園川 通子 (そのかわ みちこ)

岡村史朗の幼なじみ。小さい頃に史朗と結婚する約束をした女子。可愛い顔をしているが、強引な性格。田中桃花に対して強烈なライバル意識を持ち、大好きな史朗を取り戻すため、桃花の家の隣に引っ越して来た。のちに都立多摩第一高校に入学し、桃花と同じクラスになる。

山野 岳 (やまの がく)

都立多摩第一高校の合気道部で主将を務める男子生徒。「より強く」をモットーに、部員たちに厳しく稽古をつけている。自分の強さに絶対の自信を持っていたが、田中桃花にあっさり投げ飛ばされたことをきっかけに、桃花に想いを寄せるようになる。桃花を手に入れるために、あれこれずるい手を使う。

香里 (かおり)

田中起と同じテレビ局に勤務している女性。起と付き合っている。見た目は大人っぽく落ち着いた雰囲気で、性格もおっとりしているが、実は少女趣味。自分よりも田中桃花のことで頭がいっぱいな起に愛想をつかして、別れを切り出す。

場所

都立多摩第一高校 (とりつたまだいいちこうこう)

田中桃花、田中余一、岡村史朗、園川通子らが通うことになる都立の高校。わりとレベルが高く、史朗と同じ高校に通いたいと一念発起した桃花が、必死に勉強してようやく合格することができた。女子の制服はセーラー服、男子の制服は学ラン。入学式の新入生挨拶は、入試でトップの成績を収めた余一が受け持った。

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