概要・あらすじ
春野なずなと春野すずなは一卵性の双子の姉妹でありながら、性格は正反対。すずなは子供の頃、近所の男の子からヘビやカエルを投げつけられたことで男性恐怖症になってしまい、気が強いなずなはそんなすずなをいつも守ってきた。そんな経緯から、男を避けるためにお嬢さま学校に通っていた2人だったが、祖母である藤間萩の鶴の一声で共学の高校に転校させられてしまう。
登場人物・キャラクター
春野 なずな (はるの なずな)
春野すずなの双子の妹で高校生。顔はそっくりだが、すずなと性格はまったく違い、気が強くて負けず嫌い。正義感が強く、男性恐怖症のすずなを、身体を張って守っている。すぐにカッとなる性格で、口も達者なうえにすぐに手が出る。すずなほどではないが、男性は嫌い。
春野 すずな (はるの すずな)
春野なずなの双子の姉で高校生。小さい頃、近所の男の子からカエルやヘビを投げつけられたことで男性恐怖症になってしまう。トロくて泣き虫で、いつもなずなの後ろに隠れている。男性嫌いで、近づかれると恐怖で震えてしまうほど。
高村 志樹 (たかむら しき)
春野なずな、春野すずなのクラスメイトで、高校生の少年。ナンパ好きな軽い性格だが、一途なところもある。すずなのトラウマの原因を招いた張本人だが、本人としてはいじめていたわけではなく、すずなが好きだったので自分の宝物のカエルやヘビをプレゼントしただけ。
高村 由樹 (たかむら よしき)
高村志樹の兄で成績優秀な医学生。春野なずなたちが通う高校の保健の先生が産休に入ったため、その代行で校医をしている。面白いことが大好きな性格。元気で気が強く、何かとリアクションのあるなずなのことが気に入っている。
春野 撫子 (はるの なでしこ)
春野なずな、春野すずなの母で、49歳の専業主婦。いつも和服を着ており、奥ゆかしい性格。夫は新聞記者でほとんど家に帰らず、賭けごと好きが高じて借金を作り、そのせいで借金のかたに家を取られてしまう。交通事故により夫と死別し、母である藤間萩の家に娘たちを連れて同居している。
春野 はこべ (はるの はこべ)
春野なずな、春野すずなの姉で、春野家の長女。28歳で大学助教授をしており、男っ気がまるでない。いつも冷静で、家族の前ではあまり喜怒哀楽を表さない。本人曰く、「男性に縁がないわけでなく、自分の意思で結婚していない」とのこと。
春野 せり (はるの せり)
春野なずな、春野すずなの姉で、春野家の次女。大学生にして離婚経験者。コンパニオンのアルバイトをしている。幸せな結婚を夢見ており、いい男には目がない。ちゃっかりしていて計算高い性格。
藤間 萩 (ふじま はぎ)
春野なずな、春野すずなの祖母。映画評論家をしている。亭主関白で口やかましい軍人だった夫と死に別れ、今は好きなことをしている。気が強く、一家において彼女の言うことは絶対で、誰も逆らえない。
高村のおじいちゃん (たかむらのおじいちゃん)
高村志樹、高村由樹の祖父。町医者をしているが、昔は大学病院の教授だった。お調子者で、高齢だがいささか煩悩に惑わされやすい性格。妻と死に別れ、男所帯の生活をしている。子供の頃、藤間萩のことが好きでよくちょっかいを出していた。