歌うたいの黒うさぎ

歌うたいの黒うさぎ

石井まゆみの代表作の一つ。楡屋敷家の大きな屋敷を舞台に、人見知りで不愛想なメイドの森永永森子が、楡屋敷家のお坊ちゃま・楡屋敷叶夢や彼の家庭教師の紺谷充悟らとの交流を通じて、少しずつ成長していく姿を描いたハートフルドラマ。恵まれた環境で育ったため、周囲に対して生意気に振る舞っている叶夢が、永森子といっしょにいるうちに、子供らしさを取り戻していく様子も見どころとなっている。集英社「YOU」2011年12月号から2016年7月号まで連載。本作の続編として『歌うたいの黒兎』がある。

正式名称
歌うたいの黒うさぎ
ふりがな
うたうたいのくろうさぎ
作者
ジャンル
執事・メイド
 
ヒューマンドラマ
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概要・あらすじ

登場人物・キャラクター

森永 永森子 (もりなが えりこ)

人見知りで不愛想な独身女性。年齢は26歳。突然、勤務していた会社が倒産し、就職活動をするものの年齢と愛想のなさからうまくいかずにいる。当面の生活費を稼ぐため、秋葉原のメイド喫茶「森ウサギcafe」のメイドとして働いていた。メイド喫茶では、愛想のなさもキャラクターとして受け入れられるため、居心地のよさを感じていたが、ひょんなことから大金持ちの一人息子・楡屋敷叶夢と出会う。その後、周囲の大人からは腫れ物に触るように大切に扱われている叶夢に対し、媚びない森永永森子の言動が気に入られ、紆余曲折を経て楡屋敷家のメイドとして働くことになった。これまでの人生でやりがいを感じることはなかったが、叶夢との交流を通して、彼が成長していく姿を見守りたいと強く願うようになる。叶夢からは「黒ウサ」と呼ばれている。

楡屋敷 叶夢 (にれやしき かなむ)

楡屋敷家の一人息子の少年。超お金持ちのお坊ちゃまで、何不自由ない生活を送っている。しかし、体が弱いために満足に学校に通うことができず、屋敷の外に自由に遊びに行くこともできない。幼い頃から周囲の大人が自分に対して腫れ物に触るように機嫌を伺っていることに気づいており、反抗的な言動を繰り返していた。しかし、ひょんなことから自分にまったく媚びない森永永森子と出会い、心を開いていくと同時に年相応の子供らしさを取り戻していく。永森子がメイドとして屋敷で働き始めてからも、使用人としてではなく、友達として接している。

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