残像 AN AFTER IMAGE

残像 AN AFTER IMAGE

月で事故死した日下鏡子の遺品から太古の地球の姿の写真が発見された。かつて夫だった調査員が月に向かい、その謎を解こうとするSF作品。

正式名称
残像 AN AFTER IMAGE
ふりがな
ざんぞう あん あふたー いめーじ
作者
ジャンル
その他SF・ファンタジー
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概要・あらすじ

月の地質調査のために月面基地に20年近く駐在していた日下鏡子は、作業中に隕石にあたって死亡した。その彼女の遺品からパンゲア大陸の写った推定2億年前の地球の写真が発見され、その原因の調査に日下鏡子の元夫・日下があたることになった。月の調査現場には無数のガラス玉が点在していた。それは隕石が落ちた時の摩擦熱で溶けた後、急速に冷えてできる物質だった。

2億年前の写真の謎を解明した日下は、鏡子の永遠の愛を知ることになるのだった。

登場人物・キャラクター

日下 (くさか)

宇宙写真専門の高名なカメラマン。地質研究学者・日下鏡子の元夫。この時代に結婚の価値は軽く、日下にとっては通過点のような3年の契約結婚だった。その後に10回も結婚した日下には、鏡子の顔すら思い出せないのだった。

日下 鏡子 (くさか きょうこ)

宇宙写真専門カメラマンの日下の元妻。20年前、日下と別れたあと地質研究学者として月面基地の駐在員を志願した。一度も地球に戻ることなく、事故で亡くなってしまう。

女性同乗調査員 (じょせいどうじょうちょうさいん)

日下鏡子と同じ地質研究学者。日下の助手として、2億年前の地球の写真を解明するために月に向かう。鏡子とは知人で、その鏡子の一途な愛を日下に伝えようとする。

場所

パンゲア大陸 (ぱんげあたいりく)

20世紀初頭、ドイツのアルフレート・ヴェーゲナーの提唱した大陸移動説のなかで、現在の諸大陸は分裂する前はひとつだったといい、この大陸をギリシャ語で「すべての陸地」という意味のパンゲアと名づけた。

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