概要・あらすじ
生まれて間もなく親に捨てられ、とある物騒な組織に拾われて育った正太郎は、凄腕の殺し屋として裏社会で活躍していた。しかしある日、ターゲットとなった暴力団組長の娘の古川綺利に銃口を向けた途端、正太郎はそれまで感じたことのない胸の高まりを感じてしまう。綺利に対して完全に一目惚れをしてしまった正太郎は、彼女の暗殺に失敗するのだった。それどころか正太郎は組織を脱走し、綺利の家の近くに引っ越して、彼女のことを四六時中観察するようになる。そのうち綺利も正太郎の存在に気づき、次第に二人は文通をするほどの仲になる。さらに、敵対するヤクザに襲われた綺利を正太郎が助けたことがきっかけとなり、正太郎は綺利の専属ボディーガードとして雇われることになるのだった。
登場人物・キャラクター
正太郎 (しょうろう)
殺し屋の男性で、コードネームは「S」。名字は不明。生まれて間もなく親に捨てられるが、とある物騒な組織に拾われ、様々な訓練を受けて育つ。現在では、武器の取り扱いや格闘術、標的の尾行や潜伏といった技術、さらには毒物への耐性など、常人離れした能力をいくつも身につけた凄腕の殺し屋である。反面、非情な生活を続けてきたために人間的な感情に乏しく、恋愛にも疎い。ある日、殺しのターゲットであった古川綺利に熱烈な一目惚れをしてしまい、任務を放棄して組織を脱走。紆余曲折を経て綺利の専属ボディーガードとなる。
古川 綺利 (ふるかわ きり)
黒髪のロングヘアの少女。年齢は17歳で、上品な言葉づかいの持ち主。当人はいたってふつうの高校生だが、父親が関東最大の指定暴力団である悪井代組の組長であり、敵対する暴力団に所属するヤクザからたびたび命を狙われている。ある日、多数のヤクザに襲われていたところを正太郎に助けられたことがきっかけで、彼を専属ボディーガードとして雇う。正太郎とは知り合って間もないが、兄のように思っている。
書誌情報
殺し屋Sのゆらぎ 全4巻 小学館〈ゲッサン少年サンデーコミックス〉
第1巻
(2019-06-12発行、 978-4091292773)
第4巻
(2021-05-12発行、 978-4098505654)