概要・あらすじ
祖父と共に山奥の家で暮らしていた河原三平は、ある日河童の国に迷い込んでしまう。自分とそっくりな河童の長老の息子と共に地上に戻った三平は、死神や小人などの不思議な者たちと出会い、彼らとの奇妙な付き合いを続けていくことになる。
登場人物・キャラクター
河原 三平 (かわはら さんぺい)
河童そっくりの顔をした小学一年生。山奥の一軒家に祖父と共に暮らしている。仲間と誤解した河童たちに河童の国へ連れて行かれてしまうが、人間社会に興味を持った河童の長老の命により、長老の息子と共に地上に帰される。かなりのお人好しで、死神やタヌキに何度も騙されてしまう。また、顔は河童に似ているが、泳ぎは大の苦手。
長老の息子 (ちょうろうのむすこ)
河童の長老の息子で、三平と瓜二つの顔をした河童。父親に命じられて地上世界に留学することになる。地上では、三平と1日交代で小学校に通い、それがもとで様々な騒ぎが起こる。三平に比べると野性的で腕っ節も強い。なお、劇中では名前を呼ばれることはないが、後に発表された雑誌連載版ではかん平という名前が与えられている。
河原 十兵衛 (かわはら じゅうべい)
三平の祖父。頑固だが実直な老人。家からお金を借りたまま行方知れずになってしまった息子を恥じており、孫である三平をまっとうな大人に育てようと厳しく接している。死神が迎えに来たことで、三平を残してこの世を去る。
三平の父 (さんぺいのちち)
長らく行方不明だった三平の父で、河原十兵衛の息子。名前は不明。十兵衛の死後、間もなくして三平の家に帰ってきた。実は一寸法師の伝説のもとになった小人を生涯をかけて探しており、ついに発見した小人たちをトランクの中に隠していた。長い探索の旅で死病を患い、父十兵衛と同様に死神によってあの世へと旅立つ。
三平の母 (さんぺいのはは)
三平の母親。三平の学費を稼ぐため、東京のパチンコ屋で働いていた。体を壊し、寝込んでいたが、上京した三平と再会し、三平の家に戻ることになった。
死神 (しにがみ)
頭骸骨のような顔をした閻魔大王の使い。死者の魂をあの世に送り届ける役目に就いている。河原十兵衛の魂を迎えに来たところに三平と出会い、以後腐れ縁となる。職務には一応忠実だが、性格は非常に悪く、何度も三平を騙している。
小人 (こびと)
丸い胴体から直接手足が生えた小さな生き物で、非力だが人語を解する。三平の父が生涯かけて探し出したが、その存在を世間に発表することをよしとせず、トランクの中に隠していた。父の死後は三平がその面倒を見るようになる。自分たちを匿ってくれる三平に恩義を感じており、何かと役に立とうとする。 当初は10人だったが、後にひとりが死に9人となった。
タヌキ
山の中に住むイタズラものの動物。人を化かすような力は持たないようだが、三平を言葉巧みに騙したり、物陰からいきなり殴りかかるなどしてさんざん悩ませていた。刑部狸を退治するために協力したことで三平と仲良くなる。
刑部狸 (ぎょうぶだぬき)
タヌキが掘り出した壷の中に600年も閉じ込められていたという大狸の妖怪。大きな体にちゃんちゃんこだけを纏っている。三平とタヌキをこき使って食事の世話をさせようとするが、タヌキの機転で再び壷の中に戻された。
炭焼きのおばさん (すみやきのおばさん)
山奥で夫(らしき男性)と共に炭焼きをしている女性。三平の母が東京のパチンコ屋で働いていること、それが三平の学費のためであることなどを教えてくれた。夫の方も三平を気にかけているらしく、お年玉と称してお金を渡している。
花子 (はなこ)
三平よりも幼く見える少女。三平が国体に参加するために逗留した横浜の旅館角屋で女中を務めていた。死神に騙され、コンクリート漬けにされてしまった三平を助ける。魔女を自称し、小人を見ても動じないなど、普通の子供ではないようだが、魔法を使ったりはしなかった。
花子の両親 (はなこのりょうしん)
地面の下に家を構えている夫婦で、花子の両親。父親は普通の人間に見えるが、母親は巨大な蜘蛛の姿をしている。行き場を無くした三平母子を地下の家に住まわせてくれるが、代わりに花子の母が食べる蠅を集めてくるように三平に命じる。
猫老人 (ねころうじん)
人間には知られていない秘境猫町の外れで暮らす人間。猫町の住人はすべて猫であるため、そこに受け入れてもらおうと、猫になる努力を日々重ねている。野良猫たちに襲われ、猫町に連れてこられた三平と出会い、三平に猫になるための手ほどきをする。
場所
河童の国 (かっぱのくに)
『河童の三平』に登場する河童たちの住む国。三平の家の近くを流れる川の底に入り口があり、その中では多くの河童たちが気ままに暮らしている。河童たちは人間のことを下等な生物とみなしていたが、三平の話を聞いた河童の長老は、人間社会に興味を持つようになった。
関連
河童の三平