概要・あらすじ
泌尿器科医の一本木守が勤務する病院には、今日も包茎に悩む若者や老人、早漏や短小の男性、尿道や肛門に異物を入れて取れなくなった人など、さまざまな患者が訪れる。若いながら自他共に認める名医の守は、彼らの下半身の悩みを次々と解決していくのだった。
登場人物・キャラクター
一本木 守 (いっぽんぎ まもる)
盛茂病院に勤務する泌尿器科医師。29歳。さわやかなイケメンの男性。漫画の『ブラック・ジャック』が愛読書で、ブラック・ジャックに憧れて医者になって5年になる。瀬田美咲という恋人がいるが、まだ独身。医師としての腕はすでに超A級だが、技術を究めて自分の包茎を自分で手術するのが夢。趣味は手先の器用さを活かしたボトルシップ作りで、完成させるまでのタイムを計っている。 のちに美咲と結婚し、一本木起人をもうける。
柏原 清一 (かしわばら せいいち)
盛茂病院に勤務する新人の泌尿器科医師。眼鏡をかけた青年で、院内ではよく先輩の一本木守から、からかわれている。「まゆ」というガールフレンドがいたが、彼氏が泌尿器科医師だなんて恥ずかしくて人に言えないとの理由で振られている。「マユコ」という名の22歳の妹がいるが、最近嫁いだ。医師としてはまだまだ半人前で、血を見てはうろたえ、ケジラミのたまごの話を聞いただけで失神するほど気が弱い。
田村 雪子 (たむら ゆきこ)
盛茂病院の泌尿器科に勤務するベテラン美人看護師。冷静沈着で、仕事もでき、一本木守をサポートする。その笑顔に癒される患者は多い。盛茂病院の看護婦寮で暮らしている。恋人をナース見習いに取られて、それから5年間彼氏ナシの28歳。
桃崎 ひろみ (ももさき ひろみ)
盛茂病院の泌尿器科に勤務する21歳の新米看護師。明るい性格ながら、悪意なき失言を連発し、よく先輩の田村雪子に叱られ、口をガムテープで封印されている。盛茂病院の看護婦寮で暮らしている。ステキな患者さんと出会って恋に落ちることに憧れている。
盛茂 亀吉 (もりしげ かめきち)
盛茂病院の院長。亀頭のようなテカテカの禿頭にチョビ髭が特徴。専門医歴40年のベテラン泌尿器科医師でもある。女好きで、妻に逃げられて現在はフリーなため、田村雪子を口説くことも。いつもふざけているような印象を持たれているが、来院する患者のことを第一に考えているいい人。そっくりな顔の妹がいる。
瀬田 美咲 (せた みさき)
一本木守の彼女。秋田商事に勤務する29歳。真ん中分けの茶髪を肩あたりまで伸ばした美人。守が職業柄、下半身まわりの話ばかりするため、噴水が男性器に見えるほど精神的にまいっている。シモネタが苦手なため、デリカシーのない言動が多い守によくキレている。守からのプロポーズの言葉をひたすら待っている。のちに守と結婚し、一本木起人をもうける。
一本木 忍 (いっぽんぎ しのぶ)
一本木守の妹で、兄とは別の病院で内科医をしている。ショートカットのボーイッシュな美人で、さっぱりとした性格。兄との仲はいい。27歳で彼氏ナシ。
鈴元 倫太郎 (すずもと りんたろう)
盛茂病院に勤務する外科医師。一本木守の同期。イケメンだが、ナースたちからはスカしていると思われ、やや距離を置かれている。守が一番人気のため、対抗心を燃やしている。守が虫垂炎になった時は手術を担当した。
淵脇 みどり (ふちわき みどり)
盛茂病院に新しくやってきた看護師。ほかの看護師からは、トロくて、無表情で、ちょっと不気味と思われている。どよーんとした雰囲気の不思議ちゃんで、語尾を伸ばして話す。思い込みが激しく、優しく声をかけてくれた一本木守が自分に気があると思い込む。泌尿器科医である守に近づくためにトイレを一週間我慢してわざと膀胱炎になるという、怖いほど一途な女。 絵が得意で、画家になる夢を持っていた。
栗原 (くりはら)
一本木守の先輩にあたる美人の女性泌尿器科医。まだ医師として半人前でよく泣いていた守を知っている数少ない存在。自身を天才と言ってはばからない守でも頭が上がらない女傑で、どんな患者であっても平常心と常日頃言っている守も、栗原が患者としてやってきた時は取り乱していた。年齢は50代で、独身。
一本木 力 (いっぽんぎ ちから)
一本木守と一本木忍の父親。62歳。一本木医院を経営する外科医で、オールバックで口髭を生やしたダンディなオヤジ。時間に厳しい。守のことをいまだに半人前扱いし、守も忍も一本木力には頭が上がらない。
一本木 竜子 (いっぽんぎ たつこ)
一本木守と一本木忍の母親。60歳。夫である一本木力が経営する一本木医院に産婦人科医として勤務している。ワンレンボブのクールな美人。夫とは今でもラブラブ。
一本木 十蔵 (いっぽんぎ じゅうぞう)
一本木守と一本木忍の祖父。元内科医の88歳。先祖代々続く一本木医院を守っている。一本木一族で総合病院並みに全科をそろえて、米寿の祝いの贈り物として一族一同に全身くまなく診てもらうのが夢。
一本木 玉美 (いっぽんぎ たまみ)
一本木守と一本木忍の祖母。元内科医の83歳。美容エステ通いを欠かさない身も心も若いおばあちゃん。まだ夜のほうは現役で、一本木十蔵とはラブラブ。インポートもののネグリジェを愛用している。
沢村 光太郎 (さわむら こうたろう)
S大に勤務する泌尿器科医。一本木守の同期で、泌尿器科医で作っている「ひにょき会」の世話役。ひにょき会の「ひにょき」とは、檜と泌尿器をかけており、守の発案。しびんでビールをイッキ飲みするのが会の恒例。
大泉
一本木守の同期で、精神科医。物憂げな表情でアンニュイな雰囲気の、綺麗な顔立ちの男性。患者が自分の気持ちについて話してくれるのを、じっくり待つスタイル。精神科医に転身を考えて話を聞きに来た一本木忍の考えをすぐに見抜いた。
一本木 起人 (いっぽんぎ たつと)
一本木守と瀬田美咲の間に生まれた男の子。明るくて元気な5歳の幼稚園児。父親の幼少時代と同じく、よくチンコをいじっている。お風呂場でオシッコをどこまで飛ばせるかに挑戦している。父親と一緒に包茎手術を受けることになる。