こころのナース夜野さん

こころのナース夜野さん

OLの頃、自分が心の病なんじゃないかと思った経験がある夜野さんは、心の病気の仕組みを知りたくて、精神科病院の看護師になる。それぞれの患者が抱える「心の痛み」に向き合って寄り添う、夜野さんの姿を、一話完結で描いたヒューマンドラマ。多くの医療従事者や医学関係団体などへ、5年にわたる取材を行ったという。小学館「月刊! スピリッツ」2019年8月号より連載を開始。

正式名称
こころのナース夜野さん
ふりがな
こころのなーすよるのさん
作者
ジャンル
医者・看護師
レーベル
ビッグ コミックス(小学館)
巻数
既刊6巻
関連商品
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概要・あらすじ

すみれ精神科病院の看護師である夜野は、前職のOL時代、親の死と仕事の忙しさからストレスが溜まり、ふだんの自分らしくない行動をとったことがあった。その時「自分は心の病なのではないか」と考えた夜野は、「心の病気の仕組み」を知りたくて、看護師に転職した。ある日男性から、虫がたくさん入ってくるのでなんとかしてほしいという電話が、すみれ精神科病院にかかってくる。実はこの男性、林さんという52歳の独居男性で、統合失調症でクリニックを転々としている人だった。妄想が激しいために来院は難しく、医療者への不信感も強そうだと判断した先輩看護師のは、「虫駆除業者」という体での訪問看護を提案する。ジャンパーとキャップで駆除業者に扮装した橘と夜野は、林のアパートを訪ねる。もちろん虫は一匹もいないが、林は赤い八角形の虫がたくさんいるという。橘と夜野は、彼に言われるがまま、虫が出てくるという場所を掃除する。また、床から出てくるようだという林の言葉に、マットをしいた。虫駆除業者の訪問を始めて1か月半後、「この一週間、虫が出ていない」と、林は嬉しそうに夜野に話した。そして初めて、虫以外の話題を話すようになった。こうして夜野に心を開いた林は、子供の頃からいじめられて孤独を感じ、自殺の練習をしていたことを話した。病院での治療を受け入れた林は、さらに現在52歳の無職で、将来に不安を抱えていることなども明かすようになった。やがて林は自ら治療を卒業し、福祉サービスを受けることになった。そんな林の姿を見て、夜野は「その人の話を聞くことが、看護師として最初にできることかもしれない」と感じるのであった。

登場人物・キャラクター

夜野

すみれ精神科病院に勤める看護師の女性。ショートボブが特徴。前職はOLで、OL時代にストレスが高じて後輩を罵倒したり、電車でぶつかってきた人に肘鉄で仕返しするなど、自分を失いかけた経験を持つ。その時の自分は「心の病だったのではないか」と考え、「心の病気の仕組み」を知りたくて、看護師に転職した。

(たちばな)

すみれ精神科病院に勤める看護師で、シングルマザー。夜野の先輩でしっかり者。ポニーテールが特徴。精神科の仕事の好きなところは「その人らしさを見つけた時」。

クレジット

医療監修

山登 敬之(精神科医・医学博士)

書誌情報

こころのナース夜野さん 6巻 小学館〈ビッグ コミックス〉

第1巻

(2020-01-10発行、 978-4098604760)

第2巻

(2020-07-10発行、 978-4098606535)

第3巻

(2021-02-12発行、 978-4098608041)

第4巻

(2021-10-12発行、 978-4098612208)

第5巻

(2022-06-10発行、 978-4098613557)

第6巻

(2022-11-10発行、 978-4098614592)

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