概要・あらすじ
新宿の路地裏にある「めしや」とだけ暖簾に書かれたその食堂は、深夜0時から朝7時のみ開店することから、常連客に「深夜食堂」と呼ばれている。メニューは豚汁定食と酒しかないが、マスターができる料理なら何でも作ってもらえる。そんな深夜食堂を舞台に、マスターと新宿の夜の住人たちの会話が様々なドラマを織り成していく。
登場人物・キャラクター
マスター
暖簾に「めしや」と書かれただけの食堂を経営する壮年の男性で、本名や経歴は不明。左目に切り傷の痕がある。客の求めに応じて「できる料理なら何でも作る」という営業方針で料理を出し、味の評判は「おいしい」や「まあまあ」が多い。客の話には多少口を出し、泣ける話には涙をこぼすこともある人情家。
剣崎 竜 (けんざき りゅう)
『深夜食堂』の、比較的登場回が多い常連客。地回りのヤクザ鬼島組の幹部。赤いウインナーが好物で、それをきっかけに深夜食堂の常連となる。元高校球児。職業上強面だが、怪談に弱い。
小村 徹五郎 (こむら てつごろう)
『深夜食堂』の、比較的登場回が多い常連客。新宿二丁目でゲイバー「☆小寿々」を営む。ゲイ歴、ゲイバー経営とも40年以上のベテラン。竜と仲が良い。
マリリン松嶋 (まりりんまつしま)
『深夜食堂』の、比較的登場回が多い常連客。新宿のストリッパー。売れっ子だが惚れっぽく、好きな男の影響を受けて嗜好がよく変わる。ストリッパーと名乗る事が憚られる場面ではダンサーと名乗っている。
まゆみちゃん
『深夜食堂』の、比較的登場回が多い常連客。眼鏡をかけた、食いしんぼうの女性。しばしばダイエットに挑戦して一時的に痩せることはあるが、大抵はリバウンドして元の体型に戻る。きよみという姉がおり、やはり太っていて大食らいだが、既婚で子どももいる。
お茶漬けシスターズ (おちゃづけしすたーず)
『深夜食堂』の、比較的登場回が多い常連客。三十代の独身女性三人組で、深夜食堂でお茶漬けを食べながら愚痴をこぼす。お茶漬けは、ルミがたらこ、ミキがうめ、カナがしゃけを好むが、交換して食べたこともある。
ジュン
『深夜食堂』の、比較的登場回が多い常連客。一見かなりの美女だが、実はゲイバーに勤務するニューハーフ。恋人の吉田と一緒に来て、並んで飲んでいる事が多い。
吉田 (よしだ)
『深夜食堂』の、比較的登場回が多い常連客。ジュンがニューハーフと知らず一目惚れしたが、カミングアウトを受けた後でも求愛し、交際を続けている。付き合いはじめの頃はジュンに毎晩求められ、やつれていた。ジュンと一緒に来店して飲むことが多い。
円昼師匠
『深夜食堂』の、比較的登場回が多い常連客。ベテランの落語家だが、ギャラはマスター持ちで一席演じる事もある気さくな人物。一見の客の身の上話にも、しばしば遠慮ない物言いをする。
島ちゃん
『深夜食堂』の、比較的登場回が多い常連客。元船乗りで常にボーダーシャツを着ているため「ボーダーの島ちゃん」と呼ばれることもある。強面だが涙もろい人情家。
エレクト大木
『深夜食堂』の、比較的登場回が多い常連客。眼鏡で長髪の男性。伝説的カリスマAV男優だったが、後進の育成にシフトしている。弟子のボッキー田中と一緒に来ることが多い。顔のよく似た甥が東大に合格した。
忠さん
『深夜食堂』の、比較的登場回が多い常連客。常に野球帽をかぶっている。50年以上も花園界隈におり、かなりの情報通。ストリップ観賞歴もほぼ同じで、見たストリッパーはメモを取って整理しているという。マリリン松嶋のファン。
笹原センセイ (ささはらせんせい)
『深夜食堂』の、比較的登場回が多い常連客。太目の中年男性で、職業は医者。よく円昼師匠にからかわれる。竹の子族ブームの頃は「侠気乱舞のマサシ」と呼ばれる、アマチュアダンサーだった。
戸山正夫 (とやままさお)
『深夜食堂』の、比較的登場回が多い常連客。本業は料理評論家で、深夜食堂に初めて来た際は高級志向を隠さず、常連の反感を買う。しかし、妻が帰国子女のため家では米食ができず、深夜食堂にバターライスを食べに来る常連となる。
場所
めしや
『深夜食堂』の舞台となる食堂。新宿の花園界隈の、路地裏にあるとされている。屋号は不明で暖簾に「めしや」とだけ書いてあるが、深夜0時から朝7時まで開店していることから「深夜食堂」と常連には呼ばれている。固定メニューは豚汁定食、ビール、日本酒、焼酎のみだが、食材があってマスターが作れるものなら何でも頼むことができる。 客が食材を持ち込むこともある。
書誌情報
深夜食堂 28巻 小学館〈ビッグ コミックス〉
第1巻
(2007-12-26発行、 978-4091817075)
第2巻
(2008-07-30発行、 978-4091821607)
第3巻
(2009-01-30発行、 978-4091824479)
第4巻
(2009-08-28発行、 978-4091826862)
第5巻
(2009-11-30発行、 978-4091828002)
第6巻
(2010-09-30発行、 978-4091834706)
第7巻
(2011-02-26発行、 978-4091837509)
第8巻
(2011-10-28発行、 978-4091842114)
第9巻
(2012-04-27発行、 978-4091844293)
第10巻
(2012-11-30発行、 978-4091848253)
第11巻
(2013-07-30発行、 978-4091854681)
第12巻
(2014-02-28発行、 978-4091860859)
第13巻
(2014-09-30発行、 978-4091865069)
第14巻
(2015-04-30発行、 978-4091870827)
第15巻
(2015-09-30発行、 978-4091872968)
第16巻
(2016-05-30発行、 978-4091876973)
第17巻
(2016-09-30発行、 978-4091878472)
第18巻
(2017-05-30発行、 978-4091895776)
第19巻
(2017-11-30発行、 978-4091897473)
第20巻
(2018-06-29発行、 978-4098600182)
第21巻
(2019-02-28発行、 978-4098602377)
第22巻
(2019-09-30発行、 978-4098604340)
第23巻
(2021-02-26発行、 978-4098606665)
第24巻
(2021-12-28発行、 978-4098612192)
第25巻
(2022-08-30発行、 978-4098614301)
第26巻
(2023-02-28発行、 978-4098616343)
第27巻
(2023-10-30発行、 978-4098626359)
第28巻
(2024-04-30発行、 978-4098628148)