概要・あらすじ
江戸時代から明治時代に作られた古典落語のストーリーを滝田ゆうが漫画化。王子の狐、富久、湯屋番、芝浜などの落語の世界を描く、オムニバス作品。
登場人物・キャラクター
久蔵 (きゅうぞう)
『滝田ゆう落語劇場』「富久」の主人公の男性。浅草阿部川町の長屋に住む幇間だったが、酒のしくじりで仕事を失い貧乏暮らしをしている。富くじの札を手に入れ、二番富(二等)でいいからと当選を夢見て神棚に飾っている。
若旦那 (わかだんな)
『滝田ゆう落語劇場』「湯屋番」の主人公の青年。名前は不明。若旦那の父親に世話になったという大工の棟梁宅の二階に居候しているが、まったく働かずに遊んでいる。そこで日本橋の柳屋という銭湯へ奉公に出されるが、早速任された番頭の仕事もろくにせず自分勝手な妄想にふける。
熊 (くま)
『滝田ゆう落語劇場』「芝浜」の主人公の男性。棒手振りの魚屋。商い上手だが、酒好きの失敗続きでうだつの上がらない貧乏暮らしをしている。芝の浜で五十両もの大金の入った革財布を見つけるが、妻の機転で心を入れ替え、酒を断ち商売に精を出すようになる。
狐 (きつね)
名前は不明。王子稲荷(東京都北区王子)の裏手に住む女狐。美女に化けたところで経師屋の由に声をかけられカモにしようとするが、逆に一杯食わされてしまう。