あらすじ
第1巻
富士美高校サッカー部に、U-17日本代表としてプレイしていた青山が入部して来る。サッカーのレベルは決して高いとはいえない富士美高校サッカー部員達は、日本でもトップクラスの技術を持った青山がなぜ入部して来たのか不思議でならない。サッカーの名門・押上南高校の武智彰は、そんな青山を押上南高校に勧誘するために試合を申し込むが、青山の前に完敗する。さらに青山には、Jリーグのクラブチームからもオファーが来るものの、青山は頑として富士美高校サッカー部員である事にこだわりたいと答えるのだった。だが、青山は極端な潔癖症であり、サッカーの試合中でもヘディングや接触プレイといった「汚れるプレイ」をやりたがらない。そんな青山の姿に富士美高校サッカー部員の財前かおるは苛立ちを募らせるが、青山が時折見せる勝利への執念に、少しずつ彼の事を理解していく。
第2巻
インターハイ支部予選が始まった。青山の活躍で一回戦に快勝した富士美高校サッカー部では、その試合を見た人のあいだで青山の人気が急上昇し、校内外を問わずサッカー部の練習を見に来る人が増えていく。そんな中、サッカー部のキャプテンである石川岳に彼女がいる事が発覚する。ただでさえ青山人気がヒートアップしている状態に加えて、キャプテンまでもが彼女がいるという事で、ほかのサッカー部員達は一気に険悪な雰囲気となる。だがそんな石川の彼女もまた、青山の魅力の虜となってしまい、青山の私設ファンクラブのメンバーに加入してしまう。石川はそんな彼女に付き合う形で青山の私設ファンクラブに加入し、彼女と共に青山を応援する事とサッカー部キャプテンを両立させる事で、どうにか事態を収めるのだった。やがて富士美高校サッカー部は、インターハイ支部予選二回戦を迎える。その相手は、DFの塚本仁とのあいだに因縁があった。
第3巻
インターハイ支部予選二回戦、富士美高校はDFの塚本仁がミスを連発するも、青山の活躍によって勝利する。相変わらず汚れる事が嫌いな青山は、財前かおるをはじめとする富士美高校サッカー部員達と微妙な距離感で接し続けていたが、それでも少しずつチームの和が芽生え始めていく。そんな中、富士美高校はインターハイ支部予選を突破し、都予選へと進出する。だがその最中、青山は旧知の女性・倉田梢と再会する。梢を追って押上南高校へとやって来た青山を待っていたのは、青山とU-17日本代表でチームメイトだった伊吹誠吾。青山は再会早々、伊吹に1対1の勝負を挑むが、伊吹はすべての技術において青山を上回っており、結果は惨敗。それでも青山は、伊吹の所属する押上南高校に勝つために闘志を燃やす。
第4巻
財前かおるのもとに5年前に行方不明になっていた母親が帰って来た。かつて母親に勝利を捧げると言ったきり行方不明になり、その後音沙汰のなかった母親に対して財前は素直になれない。そんな中、富士美高校はインターハイ都予選の一回戦に臨むが、母親の事で集中しきれない財前はミスを連発してしまう。そんな財前を見た青山は、自身が最も嫌う「汚れるプレイ」を実行し財前に無言の激励を送る。青山の姿を見た財前は、持ち前の熱さを取り戻して富士美高校の勝利に貢献するのだった。
第5巻
富士美高校に通うもう一人の潔癖男子・成田紫苑は、ある日青山が同じ学年の小田切未緒に触られている場面を目撃し愕然となる。極端な潔癖症である青山は、他人に触れられる事を嫌う性格であり、サッカーの試合でも接触プレイを避けるほど徹底していた。バスケットボール部の未緒は、体格こそ恵まれていたがシュートが苦手であり、そのコツを青山から教わった際に体が触れてしまう。しかし、なぜ未緒に触れられても平気なのか青山にはわからない。青山に好意を抱く後藤もかはショックを受けるが、それでもなんとか前向きに考えようとする。青山達はそれぞれに戸惑いながら高校生活を送っていく。
第6巻
青山がバスケットボール部の小田切未緒と付き合っているという噂が流れ、これまで青山のファンクラブのメンバーだった女子高校生達は次々と新たな出会いを求めて離れていく。そんな彼女達が新たな応援対象に選んだのは、サッカー部の坂井一馬だった。坂井もまた、そんな彼女達の応援に応えるように少しずつ実力をつけていく。やがて坂井はDFでありながらFWの財前かおるすらも脅かすようになり、ついには財前からポジションを奪ってしまう。財前はマネージャーの後藤もかに協力を依頼し秘密特訓に励むが、それでも坂井には及ばない。そんなある日、サッカー部に梅屋翼が入部して来る。柔道部でホープと呼ばれていたほどの選手だった梅屋は、サッカー部マネージャーのもかに惹かれ入部して来たのだという。そのもかが青山に恋心を抱いている事を知った梅屋は、どういうわけか青山ともかをくっつけようと画策する。
第7巻
柔道部出身でサッカーは初心者の梅屋翼だったが、柔道で鍛えた根性と優れた身体能力からサッカー部内でも着実に頭角を表していく。迎えたインターハイ都予選の二回戦でもその実力を発揮し、富士美高校の勝利に貢献する。さらに、ゴールハンターとして覚醒した坂井一馬の活躍もあり、富士美高校は都予選も圧倒的な強さで進撃を続ける。だが、坂井は誰にも言えないスランプに陥っていた。それは、少しずつ自身のプレイスタイルにズレが出て来たという事だった。そこで坂井は青山のまねをしてみようと思い立つ。だが、天才的な技術を持った青山のまねをする事は凡人の坂井には不可能に近かった。それでも努力を重ねる坂井の姿に、坂井と同じDFの塚本仁と吉岡太一は、彼を励まそうと食事に誘う。
第8巻
青山と同じ富士美高校に通う尾崎篤夢は、人気漫画家としての正体を隠して高校生活を送っていた。ある日、尾崎は担当編集者から恋愛漫画の読切を書いてみないかと持ちかけられる。しかし、これまでまともに恋愛をした事がない尾崎は、読者に喜ばれる恋愛漫画というものがどういうものかがわからない。そこで尾崎は、青山に好意を抱く後藤もかの姿を参考に恋愛漫画を書こうと試みる。だが青山を好きすぎるもかの行動は、ともすれば異常ともいえるものだった。結果的に尾崎の書いた漫画のネームはかなり異常なもので、担当編集者も頭を抱えてしまう。読切の掲載は見送られる事となってしまうが、その後も尾崎は高校での取材を続け、ついには自身の連載作品にまで影響を及ぼす事となる。しかし、それでもなぜか人気が出てしまい、担当編集者も思わず苦笑するのだった。
第9巻
高校生でありながら漫画家として活躍する尾崎篤夢は、恋愛漫画を書こうとして失敗。それでもあきらめきれない尾崎は、自身の恋愛を充実させたいと考えるようになる。そんな尾崎を見かねた担当編集者は、とあるメイド喫茶へと尾崎を連れて行き、そこで自身の素性を隠してアルバイトをしている有賀彩香と出会う。実は尾崎と彩香は共に富士美高校に通う顔見知り同士だったが、互いに気づかないまま次第に距離を縮めていく。ふとした事から互いの正体を知った尾崎と彩香は、実は顔見知りだったという気恥ずかしさから微妙な関係となってしまう。もともとサッカー部の青山の事が好きだった彩香は、微妙な関係となりつつも尾崎の事が気になっている事を自覚していた。そして、尾崎もまた彩香に好意を抱いている事に気づき、改めて告白する。
第10巻
つねに潔癖症で清潔な空間で生活できなければ気が済まない青山だが、ある日風邪を引いてしまう。風邪を引いたという事は、自分がウイルスに感染してしまっている、という事に気づいた青山は、普段通りの生活を送る事ができなくなってしまう。普段とは違う青山の姿にサッカー部の財前かおる達は心配するが、次第に青山は普段の自分とのギャップから暴走してしまい、手がつけられなくなっていく。ひとしきり暴れた青山は、無事に風邪を克服するが、普段潔癖症として生活をしている青山の新たな側面を発見したサッカー部員達の心境は穏やかではなかった。
第11巻
インターハイ都予選決勝で、押上南高校に勝利した富士美高校は全国大会への出場を決める。そんな中、富士美高校では文化祭が開催される事となった。富士美高校の文化祭は、近隣住民をも巻き込んだ大規模なイベントとして知られており、全国各地から来場者が訪れるというものだった。部単位で模擬店を出店する決まりになっている文化祭で、売上1位を狙うサッカー部では、青山の発案でたこ焼きを販売する事となる。なぜかたこ焼きに強い執着を持っている青山を見た後藤もかは、たこ焼きが青山の過去に何らかの関係があると推測する。青山の活躍もありサッカー部では順調に売上を伸ばしていき、ついにサッカー部は文化祭での売上1位を獲得する。青山がたこ焼きに強い執着を持っていた理由は、彼が将来経営に興味があったためであり、そのための一環として文化祭に臨んでいただけだった。だが、サッカー部が売上1位を獲得し祝杯をあげる中、青山は「先約があるから」と言って一人帰っていく。
第12巻
インターハイ全国大会への出場権を獲得した富士美高校サッカー部は、大会に向けての強化合宿をバスケ部と合同で行う事となった。バスケ部の小田切未緒は、潔癖症の青山に唯一触る事ができる存在であり、青山のフォローのために合宿に参加していた。この合宿で未緒は、これまで何気なく触れていた青山に対する自身の気持ちに気づく。未緒と同じく青山に恋心を抱く後藤もかもまた、未緒が青山にふさわしいと思いながらも、それでも青山をあきらめない事を改めて未緒に告げる。同じ頃、高校生漫画家の尾崎篤夢もまた有賀彩香の事で悩んでいた。彩香の事を気にするあまり、本業の漫画が疎かになっている事を担当編集者に指摘された尾崎は、なんとか彩香への思いを断ち切るため、これまで以上に漫画の執筆に力を入れる。しかし、偶然にも彩香と会った直後に尾崎は過労で倒れてしまう。
第13巻
有賀彩香の眼の前で過労で倒れた尾崎篤夢は彩香に介抱されながら帰宅、そこで彩香に告白する。彩香もまた尾崎を受け入れ、二人は晴れて付き合う事となった。一方、青山の事が共に好きな小田切未緒と後藤もかは、正々堂々と勝負する事を誓い合う。地元で開催された花火大会に青山を誘った未緒は、そこで自身の思いを告げるが、青山の返事は「他に好きな人がいる」というものだった。未緒が青山にふられた事を知ったもかは、自分もまた青山に告白しようと彼のもとへと向かう。
登場人物・キャラクター
青山 (あおやま)
富士美高校に入学して来た男子。サッカーU-17日本代表に選ばれるほどの天才的な技術を持ち、これまでに所属して来たチームはすべて「無敗」という驚異的な実績を残している。極度の潔癖症であり、他人に体を触れられるのはもちろん、自身の机などはつねに清潔な状態に維持しなければ気が済まない。サッカーの技術は超一流ながら、極度の潔癖症のため試合中でもヘディングや接触プレイなど体が汚れる事はしない主義。 サッカーのレベルが高いとはいえない富士美高校を選んだのも、ユニフォームが白いからという理由だけで選んだほどで、その理由からサッカーの名門校やJリーグのクラブチームからも入団のオファーが来るものの、すべて断っている。体が汚れるプレイはしないものの「できない」わけではなく、汚れる事以上に「負ける」事を嫌っているため、勝利のためなら汚れるプレイも厭わない。 普段は寡黙で必要以上に他人と会話をする事はないが、ネットゲームでは人が変わったように饒舌になる。
後藤 もか (ごとう もか)
富士美高校に通う女子で、サッカー部のマネージャーを務めている。小学生の頃に青山と出会い、それ以降青山に対して好意を抱いている。青山が極度の潔癖症である事を古くから知っており、青山の通学路を先回りしての掃除や部室の清掃等、彼女の行動指針はすべて青山が中心となっている。青山の事が好きなあまり、彼を困らせる相手には手製の釘バットで脅迫するといった行動を取る事も多く、サッカー部員達からは恐れられている。 高い身体能力を持ち、青山に近づきたい一心でサッカーの技術を磨いていたが、本人も知らないうちにサッカー部内では青山に次ぐ実力を身につけている。
武井 美和 (たけい みわ)
富士美高校サッカー部の監督を務める女性教師。柔道の有段者であり、授業では体育を受け持っている。学生時代より柔道一筋に打ち込んで来たため、20代の半ばを過ぎてなお彼氏の一人もいない。下宿先のアパートでは大量の漫画に囲まれており、壁には漫画キャラクターのポスターが一面に貼ってあるほどの漫画好き。休日には家にこもって漫画を読み耽るのが趣味という日々を過ごしている。
財前 かおる (ざいぜん かおる)
富士美高校に通う男子で、サッカー部に所属している。青山の1学年先輩にあたり、ポジションはFW。青山の事はサッカー選手として一目置いているものの、彼の潔癖症ぶりに振り回される事が多い。実家は日本でも屈指の財閥であり、父親は政治への影響力も強い。厳格な父親からは表向きはサッカーを続ける事を反対されているものの、試合のたびに新しいスパイクを用意してもらったり、車で送迎してもらうなど手厚いサポートを受けている。 サッカーにかける情熱が強く、サッカー部内では熱血キャラとして通っている。しかし、実家では父親の事を「パパ」と呼び、父親からは「かおっち」と呼ばれている事をたびたびサッカー部員達からネタにされている。
塚本 仁 (つかもと じん)
富士美高校に通う男子で、サッカー部に所属している。ポジションはDF。吉岡や坂井と共に守備を担当している。普段からメガネをかけており、そのメガネは試合中も外す事はない。尻でリフティングをしたり、青山の生着替え画像をSNSにUPする等、変態的な素行が目立つものの、サッカーに対する情熱は青山や財前かおるにも勝るとも劣らないものを持っている。
坂井 一馬 (さかい かずま)
富士美高校に通う男子で、サッカー部に所属している。ポジションはDF。塚本仁や吉岡太一と共に守備を担当している。塚本や吉岡とひょうきんに振る舞う事が多く、チームのムードメーカーとして活躍する。青山が小田切未緒と付き合っているという噂が流れ始めてから突如として女子生徒からの人気が急上昇し、塚本や吉岡とは一線を画する存在となる。
吉岡 太一 (よしおか たいち)
富士美高校に通う男子で、サッカー部に所属している。ポジションはDF。塚本仁や坂井一馬と共に守備を担当している。この世で最も好きな事は「食べる事」と公言しているほどの食いしん坊であり、大食い大会で優勝した事がある実績の持ち主。体型は肥満気味ではあるものの、サッカーの試合では特に影響はない様子。実家は長年続く相撲部屋であり、両親からは高校卒業後に入門してくれる事を期待されている。
石川 岳 (いしかわ がく)
富士美高校に通う男子で、サッカー部に所属している。ポジションはMF。サッカー部のキャプテンを務めているが、サッカー部内で唯一彼女持ちのため、人望は極めて低い。その彼女が青山の私設ファンクラブに加入した際には、彼女に付き合って私設ファンクラブのメンバーになる事を選んだ。それ以降はサッカー部キャプテンと青山の私設ファンクラブメンバーとを掛け持ちで活動している。
梅屋 翼 (うめや つばさ)
富士美高校に通う男子。柔道部のホープだったが、後藤もかの事を好きになり彼女がマネージャーを務めるサッカー部に入部して来る。サッカーは初心者ながら、柔道で鍛えた根性と天性の身体能力からやがてサッカー部に必要な戦力になっていく。まだ入部して間もない選手ながら、キャプテンの石川岳を差し置いて相手チームの選手から、キャプテンと思われるほどの献身的なプレイを見せるようなる。
佐藤 清 (さとう きよし)
富士美高校に通う男子で、サッカー部に所属している。ポジションはGK。サッカー部内では寡黙な職人肌だが、その実態はお笑い好きで毎日小さなボケを仕込んで練習に参加している。しかし、そのボケをまったく理解してもらえず、ツッコミがほしいという理由からサッカー部から野球部に一時的に移籍していた事もあった。野球部では逆にツッコミが多すぎて「ゆるい」と感じるようになり、結果的にサッカー部へと戻って来る。
尾崎 篤夢 (おざき あつむ)
富士美高校に通う男子。表向きは根暗な高校生を装っているが、実際は「鷹山ミライ」というペンネームで「僕が世界を救うんだ!!」という作品を週刊誌に連載している漫画家。高校の中でも注目を集める青山をモデルにしたキャラクターを自身の作品に登場させたところ人気が急上昇したため、それ以降青山の事を研究し続けている。仕事の息抜きのつもりで立ち寄ったメイド喫茶で有賀彩香と出会い、彼女に惹かれていく。
成田 紫苑 (なりた しおん)
富士美高校に通う男子。青山と同じく潔癖症だが、露骨に除菌や清掃をする青山と異なり、潔癖症である事を周囲には隠している。同じ潔癖症という事から青山には一種の親近感を抱かれており、除菌グッズをもらったり、学校での過ごし方をアドバイスされたりしている。趣味は自宅でのネットゲームであり、時間を忘れて没頭するほどのめり込んでいる。
小田切 未緒 (おだぎり みお)
富士美高校に通う女子。身長が高くスタイルもいいため、男子生徒からの人気が高い。バスケットボール部に所属しており、選手としてのセンスもあるものの、シュートが苦手なために試合の出場機会が少なくなっていた。その事を悩んでいた際に青山からシュートのコツを教えてもらい、それ以降は少しずつシュート力も向上していく。青山の事を「師匠」と呼んで慕っており、潔癖症である青山が体を触れられる事を許している数少ない存在。
有賀 彩香 (ありが さやか)
富士美高校に通う女子。高校では目立つキャラクターとして振る舞っているものの、放課後にはその正体を隠してメイド喫茶でアルバイトしている。もともとは青山の事が好きだったが、偶然にもバイト先の店に来た尾崎篤夢から告白された事から少しずつ尾崎の事が気になっていく。性格は粗暴でがさつな部分が多いものの、根は優しい。
財前 華凛 (ざいぜん かりん)
財前かおるの中学生の妹。日本でも屈指の財閥である財前家において最も優秀な頭脳を持っているが、兄のかおるや父親からは子供扱いされている。早く大人になりたいという考えを持っているため、同じ世代の中学生達に対しては「母親」のような心境で接している。その反面、夜の遅い時刻になると眠くなってしまうといった子供らしい一面も持ち合わせている。
力石 結子 (りきいし ゆうこ)
富士美高校に通う女子。いきがかりで成田紫苑に助けてもらった事から成田の事が好きになり、それ以降は恋人を気取って成田につきまとっている。授業中はノートもまともにとれないほどだらしない性格のため、青山と同じく潔癖症な成田は、彼女の事を毛嫌いしている。
武智 彰 (たけち あきら)
押上南高校に通う男子で、サッカー部に所属している。青山の天才的なプレイに魅了され、押上南高校サッカー部へ引き抜こうと画策するが、頑固な青山を引き入れる事にことごとく失敗している。体力には自信があり、特に腹筋は自身の肉体の中でも自慢の部位で、事あるごとに腹筋を見せつけている。
伊吹 誠吾 (いぶき せいご)
押上南高校に通う男子で、サッカー部に所属している。U-17日本代表では青山とチームメイトであり、サッカーの技術はすべてにおいて青山を上回る実力を持っている。スペインの有名クラブチームと契約していたが、日本食が恋しいという理由だけで日本に帰国した。U-17日本代表時代に青山の手料理を食べてからその味の虜となり、彼の手料理をかけて青山とたびたび勝負している。
倉田 梢 (くらた こずえ)
押上南高校サッカー部でマネージャーを務める女子。伊吹誠吾の幼はじみであり、スペインの有名クラブチームと契約した伊吹と共にスペインで暮らしていた。その後は伊吹の帰国に合わせて自身も帰国し、伊吹と共に押上南高校サッカー部に所属している。