前作から脈々と受け継がれてきた「闘球魂」
本作は、かつて日本中の小学校でドッジボールブームを巻き起こした『炎の闘球児 ドッジ弾平』の正統続編。主人公は伝説の闘球児、一撃弾平の娘である女子小学生、弾子が務める。作中には前作でおなじみの特訓道具が登場するほか、当時の名シーンやセリフが引用され、「闘球魂」が脈々と受け継がれている様子が描かれている。視覚的にも前作とつながる世界観が丁寧に表現されており、往年のファンを唸らせる演出が随所に見られる。また、コロコロコミックならではの「うんこ」「ちんこ」といった子供向けのストレートな下ネタも健在となっている。
最強ドッジボール部復活と個性豊かな仲間たち
伝説の闘球児、弾平の魂を受け継ぐ娘の弾子は、危険を理由に廃部となった「闘球部」の復活を目指し、最強のドッジボールチーム結成に向けて部員集めに奮闘している。主人公の弾子をはじめ、登場人物たちは個性豊かで魅力にあふれている。大食いで眼鏡っ娘の小仏珍子、まるでマシュマロのような抜群のスタイルを誇る江袋もち子、スポーツ万能な筋肉女子のスーザン・キャノン、デジタル機器を自在にあやつる音花羽仁衣など、多彩なメンバーがそろう。闘球部の設立に反対する校長やライバルたちの妨害を受けながらも、弾子はひたむきに仲間を増やし、全力でドッジボールを楽しむため、ライバルたちと熱い戦いを繰り広げていく。
東京デスデスランド地下で繰り広げられる非合法バトル
前作で開催された「超闘球(スーパードッジ)大会」は、本作の世界では危険すぎるという理由から公式に禁止されている。しかし、その裏では「裏超闘球大会」が秘密裏に開催されていた。会場は遊園地「東京デスデスランド」のホラーエリア入口にある謎の地下空間である。ここではいっさいの口外が禁じられ、参加者の安全はいっさい保証されないという過酷なルールのもと、ユニフォームが弾け飛ぶほどの激しい戦いが繰り広げられている。その様子は高額な会費を支払った会員向けに配信され、裏では莫大な賭け金が動いている。この非合法な大会で勝ち残ることが、弾子たちの目標となっている。
登場人物・キャラクター
一撃 弾子 (いちげき だんこ)
新球川小中一貫校に通う女子小学生。伝説の闘球児、弾平の娘。赤いショートヘアが特徴で、一人称は「ぼく」。男勝りで負けず嫌いな性格だが、お化けが苦手な一面もある。亡き父、弾平の墓を的にドッジボールを投げ、跳ね返ってきたボールを受ける「父ちゃんとのキャッチボール」を日課としており、そこで鍛えられた剛速球は巨大なドラを貫通するほどの威力を誇る。ドッジボールを心から愛し、競技を侮辱する者には修羅の形相で激しく怒りを爆発させる。かつて父親も所属していた闘球部は現在廃部状態だが、弾子は闘球部の復活を目指して日々奮闘している。
小仏 珍子 (こぼとけ ちんこ)
新球川小中一貫校に通う女子小学生。弾平のかつての親友、小仏珍念の娘。ショートボブの髪型に眼鏡をかけている。小柄な見た目に反して大食漢。また、自分の名前「珍子(ちんこ)」の響きを気にしており、からかうように呼ばれることを非常に嫌う。ドッジボールでは変化球をあやつり、パワーは劣るものの、一度見た技を完璧にコピーする特技で相手を翻弄する。友人思いで優しい性格だが、本気で怒った時には眼鏡を外す癖がある。
前作
炎の闘球児 ドッジ弾平 (ほのおのとうきゅうじ どっじだんぺい)
闘球「スーパードッジ」に魅せられ、球川小闘球部に入部した一撃弾平の活躍を描いた小学生ドッジボール漫画。小学館「月刊コロコロコミック」1989年11月号から1995年まで連載。第37回「小学館漫画賞」児... 関連ページ:炎の闘球児 ドッジ弾平
書誌情報
炎の闘球女 ドッジ弾子 5巻 小学館〈てんとう虫コミックス(少年)〉
第1巻
(2023-04-28発行、978-4091436139)
第2巻
(2023-07-28発行、978-4091436313)
第3巻
(2023-12-27発行、978-4091436719)
第4巻
(2024-06-27発行、978-4091437211)
第5巻
(2025-01-28発行、978-4091498793)
炎の闘球女 ドッジ弾子 6巻 小学館〈コロコロコミックス〉
第6巻
(2025-08-28発行、978-4091540621)
炎の闘球女 ドッジ弾子 アクリルスタンドつき特装版 4巻 小学館〈てんとう虫コミックス(少年)〉
第1巻
(2023-04-28発行、978-4099431280)
第2巻
(2023-07-28発行、978-4099431303)
第3巻
(2023-12-27発行、978-4099431419)
第4巻
(2024-06-27発行、978-4099431600)







