概要・あらすじ
男子高校生の片倉武士は、学園のマドンナである伊達愛に告白し、見事にそのハートを射止めて恋人同士となった。これから待つバラ色の高校生活に胸躍らせる片倉武士だったが、そんな彼の希望をひとりの男が打ち砕く。高校生でありながら鎧兜に身を包み、真剣を振り回すその男の名は伊達まさし。そう、彼こそが変人として周囲から恐れられる伊達愛の兄だった。
妹を溺愛する伊達まさしは当然のようにふたりの交際を認めようとはせず、様々な手段を使って容赦なく片倉武士を排除しようとする。さらには彼にまつわる変人たちが、まるで引き寄せられるように次々と集まってきて、片倉武士と伊達愛は苦難の交際ライフを強いられるのだった。
登場人物・キャラクター
伊達 まさし (だて まさし)
身長178cm、体重75kg、誕生日9月5日。好きなものは妹の伊達愛、伊達政宗、東北に関わるもの全部。高校3年生の男子学生で、十万石高校筆頭を自称する。重度の伊達政宗マニア兼ずんだフリークであり、一介の男子高校生ながら普段から鎧甲冑を身に着け、帯刀した真剣を振り回しているかなりの変人。 そのためか校内はおろか、近隣でも危険人物として恐れられている。ただ、カリスマ性も持ち合わせており、細かな気配りができるため、人心掌握術には長けている。また、常人離れした身体能力と運動神経を誇っており、戦闘能力もかなり高く、愛用の秘剣を筆頭に、しゃちほこやチェーンソー、大筒と様々な武器を使いこなす。 さらにはAKB48の総支配人や、サンタクロースなど謎の人脈を持っており、変人であることを除けば完璧な超人。なお、中学に入るまでは生真面目な少年だった。昔から仕事で留守がちだった両親に代わり、妹である愛の面倒を見続けている。そのためか妹を異常なまでに溺愛しており、彼女に近づく男は友人であろうと容赦なく排除。 その矛先は主に伊達愛の恋人となった片倉武士に向けられ、容赦の無い物理攻撃をはじめ、尾行&監視によって歯の浮くような恥ずかしいセリフを録音し精神的に揺さぶるなど、多種多様な手段でふたりの交際を妨害していく。
片倉 武士 (かたくら たけし)
身長172cm、体重69kg、誕生日12月25日。好きなものは伊達愛、格闘技(主に柔道)。十万石高校に通う男子生徒で、学年は1年生。学園のマドンナである伊達愛とは恋人同士で、清い交際を続けている。愛の兄である伊達まさしの過激かつ執拗な妨害にも屈することなく、一途に彼女への愛を貫く男気にあふれた硬派な好青年。 伊達愛と交際するなか、伊達まさしを筆頭とする変人たちに囲まれるうちに、芸人ばりにツッコミ力が鍛え上げられていった。もともとはさる大企業の社長の令息だったが、リーマンショックにより会社が倒産。アパートのハイツ人取橋で倹しく一人暮らしをしていたが、武士を心配する元使用人の喜多満子に居座られることとなった。
伊達 愛 (だて めご)
身長164cm、体重不明、誕生日1月30日。好きなものは片倉武士と、何だかんだで伊達まさし、マーラーカオ。十万石高校に通う高校1年の女子高生で、校内の「付き合いてえランキング仏契りNo1」に輝く学園のマドンナである。同じ学校に通う武士とは恋人同士になったばかり。 学園一の変人とされるまさしの妹であり、過保護すぎる兄の行動にいつも頭を悩ませている。普段は心優しい美少女だが、怒るとまさしの10倍は強いと言われており、縦笛を盗んだ怪盗に軽々と持ち上げた大岩を投げつけたり、デートをすっぽかして合コンに参加していた武士に容赦無いお仕置きをしたりなど、兄譲りの過激さとパワーを発揮することも。 なお、山田霧子がまさしに惹かれていることに気づいており、ふたりの仲を取り持つために世話を焼こうとすることもしばしば。
真田 ゆきぢ (さなだ ゆきぢ)
身長170cm、体重67kg、誕生日2月2日。好きなものは伊達愛、真田幸村関係、白いもの。千成高校の総長を自称する高校3年の男子学生。紐製造業を筆頭に、金融、貿易、マスコミ、銭湯など多角経営を担う真田ヒモカンパニーの御曹司でもある。自ら随一の知略家であると豪語するが、本質的にバカで抜けているためいつも自滅してしまう。 部下として十勇士を従えているが、忠誠心は薄く基本的には舐められている。ただ、何だかんだで部下たちからは慕われている様子。伊達まさしとは戦国中学校時代の同級生だった。その頃から伊達愛に熱烈なアプローチを繰り返しては断られ続けているが、今なおその想いは衰えていない。 しかも鈍感なため片倉武士が愛の恋人であることに気づいておらず、彼の想いは空回りを続けている。
山田 SASUKE (やまだ さすけ)
16歳。身長175cm、体重71kg、誕生日9月27日。好きなものは家族、トレーニング、プロテイン、世の女性達全部、真田いじり、テレビ番組のSASUKE。本名は佐助である。真田ゆきぢに仕える十勇士の1人で、常に彼の側に控える側近とも呼べる青年。どんなこともそつなくこなす優秀な人物だが、基本的にはいつもやる気がない。 しかも忠誠心が薄く、むしろ主を積極的におちょくって、からかおうとするときにのみ全力を発揮。ただ、彼なりにゆきぢを主と認めている様子も垣間見せる。隙あらば女の子を口説こうとする軟派な性格だが、女性からの人気は高い。同じ十勇士の山田霧子は姉にあたり、姉弟の仲は良好。 尊敬する親戚のおじさんが活躍するのを見て、スポーツバラエティ番組のSASUKEが好きになり、いつか自分も出場して全ステージを制覇することを夢にする。
山田 霧子 (やまだ きりこ)
身長150cm、体重不明、誕生日3月10日。B69、W51、H70の幼児体型。好きなものは山田SASUKEの作るスイーツ、バイク、SASUKE。真田ゆきぢに仕える十勇士の1人にして、諜報の専門家であるくの一である。同じ十勇士の山田SASUKEは弟にあたる。 普段は千成高校に通う女子高生で、学年は2年生。主の命令により伊達まさしと伊達愛の兄妹に関する全てを調査するため送り込まれたが、調査を続けるなかでまさしの計り知れない人物像に触れ、さらには彼に命を救われたことが決定打となり心を奪われる。ただし恋愛に関しては非常に奥手で、まさしを前にすると心にもないことを言ってしまう。 一方、この調査任務を少しでも延長させるため、ゆきぢに偽の調査報告を行うなど乙女な一面も。
前田 K・J (まえだ けいじぇい)
身長192cm、体重110kg、誕生日9月30日。好きなものはバイク、革ジャン。言葉よりも拳で語るタイプの厳ついタフガイである。伊達まさしとは戦国中学校時代の同級生で、互いに好敵手として認め合う仲。伊達愛のことを妹のように可愛がっており、彼女と片倉武士の交際を快く祝福してくれるという深い度量を持つ。 ただし、他人でありながら本気で伊達愛のお兄ちゃんになりたいと公言しており、まさしから兄の座を奪おうと画策する変人でもある。1人っ子で両親も家を空けがちだった中学校時代に、兄のように慕ってくれた愛に感化され、彼女の兄になりたいと願うように。いつ妹にポカポカされてもいいよう肉体を鍛え上げており、強力無比を誇るまさしの一撃ですら容易く受け止めた。
喜多 満子 (きた みつこ)
身長168cm、体重不明、誕生日5月10日。29歳。好きなものは片倉武士、お掃除、站椿、PUNKROCK(Hi-STANDARD直撃世代である)。没落する前の片倉家に仕えていたメイドで、片倉武士の世話係を務めていた。極度の心配性で思いつめやすく、武士を心配するあまり妄想に取り憑かれ、過激な行動を取ってしまうことも少なくない。 もと主のことを案じて彼のもとを訪れたが、そこで伊達まさしの脅威を感じ取り、これを排除すべく再び武士のメイドとして自主的に仕えることとなった。メイドの腕を磨くべく中国へ渡った際に滅夷道(メーイードー)なる武術を習得。戦闘能力はまさしにも勝るとも劣らない。
後藤ちゃん (ごとうちゃん)
自ら馬に扮し、伊達まさしの愛馬となって活動する兄弟。兄は身長158cm、体重68kg、誕生日6月6日、推しメンは高橋みなみ。弟は身長159cm、体重71kg、誕生日3月6日、推しメンは渡辺麻友。前脚を弟、後ろ脚を兄が担当する。まさしからは馬となる対価として、AKB48グッズが支払われている。 AKB48オタクのなかでも随一のオタクであると自負しており、愛するAKB48のグッズのため、時速150kmを超えるバイクにもやすやすと追いついてみせた。
集団・組織
黒脛巾組 (くろはばきぐみ)
『烈!!!伊達先パイ』に登場する集団。身長160~180cm、体重60~90kg、好きなものはAKB48、伊達まさし。精悍な肉体を全身タイツで覆った不気味な男性集団で、伊達まさしに仕えている。雑用や戦闘、高性能アンドロイドのZ-NDA開発など、様々な分野で高い能力を発揮し、伊達まさしの行動をサポート。 労働の対価としてまさしからはAKBグッズが振る舞われれいる。