世界観
ホビーの「爆丸」を取り扱った作品で、主人公の日ノ出春晴とそのライバルである黒無来智との友情がテーマ。努力やどんな逆境にも諦めないことの大切さなど少年漫画らしさがふんだんに盛り込まれ、玩具「爆丸」の対象である少年層に訴求する作品となっている。
あらすじ
爆丸が大好き少年、日ノ出春晴はついに爆丸道場で開催されている爆丸大会決勝戦の参加資格を得る。決勝の相手は春晴が今まで一度も爆丸バトルで勝ったことのない爆丸の天才、黒無来智。対戦に向けて意気込む春晴だったが、来智はこの決勝戦で春晴に勝利したら爆丸を辞めるという。来智とのライバル関係を失うことを危惧した春晴は、来智に必ず勝つため、猛特訓を開始する。
関連商品
爆丸
セガトイズとカナダのスピン・マスター・リミテッドの共同開発により生まれた玩具。球体の爆丸をシュートし、ゲートカードにポップアウトさせた爆丸をスタンドさせることで得点が認められる。基本ルールでは、先に3つのゲートカードへスタンドさせることが勝利条件となっている。発売当初は日本での売れ行きが振るわなかったが、その後世界80か所で発売された際には、アメリカを中心に人気を博した。その後、その海外人気に後押しされる形で日本でも急速に広がりをみせていった。
メディアミックス
TVアニメ
2012年4月から、本作『爆TECH!爆丸』のTVアニメ版がテレビ東京系列にて放送された。監督は加戸誉夫、キャラクターデザインは浅井悠可、音楽は鳴瀬シュウヘイが担当している。3DCGによるアニメ作品で、「おはコロアップ」内のアニメコーナーで放送された。キャストは日ノ出春晴役を水野麻里絵、黒無来智役を渡辺未来が演じている。続編に『爆TECH!爆丸 ガチ』がある。
登場人物・キャラクター
日ノ出 春晴 (ひので はるばる)
爆丸道場に通う爆丸大好き少年。性格は陽気で真っ直ぐだが怒ると非常に恐く、5歳の時は怒りにまかせて電柱を引っこ抜いたこともある。元々、爆丸の練習を熱心にする方ではなかったが、爆丸道場に奉納されている焔ドラガオンと出会いその使い手となってからは練習に打ち込むようになった。秘めた才能は「天才」と謳われる黒無来智にも匹敵する。
黒無 来智 (くろなし らいち)
爆丸道場に通う少年。日ノ出春晴とは幼なじみで、家も隣同士のライバル。元気で陽気な春晴とは対照的に、歳の割にかなり落ち着いたクールな性格。爆丸プレーヤーとしての才能は非常に高く、爆丸を変化させながらスタンドさせる正確無比なコントロールとテクニックを併せ持つ。これまで一度も爆丸で負けたことがない、「天才」と呼ぶに相応しい実力者。
タツマ
爆丸道場に通う少年。道場に入りたての新入りだが、既に爆丸ジンリュウをパートナーにしている。しかし、爆丸の実力は伴っておらず、まだまだ発展途上のプレーヤー。実は、3日に1回おねしょをしている。
ジンタ
爆丸道場に通うちょっと弱気な性格の少年。爆丸の勝負を仕掛けては爆丸を奪う不良グループ「爆盗団」に自分の爆丸をすべて奪われている。心を完全に折られて自分の爆丸を諦めていたが、その話を聞いた日ノ出春晴に連れられ、ともに「爆盗団」のアジトへと赴く。
マスター・シモ (ますたーしも)
爆丸道場の師範を務める男性。爆丸プレーヤーの階級などを決定する権利を有するなど、道場内において非常に強い権力や影響力を持つ。指ではじく力に長けており、毎年除夜の鐘を指で突いている。
炎 もえたろー (ほのお もえたろー)
爆丸道場にいる爆丸マスターの男性。普段は日ノ出春晴らに振り回されながらも、彼らに対するツッコミ役を担っている。しかし、バンダナを外すと「ハイテンションもえたろー」となって性格が変わり、大会の進行を務める司会役として試合を盛大に盛り上げる。
キルト
マスター・シモの師匠だった男性。見た目は少年のようだが自称150歳。実はこれもサバを読んでおり、本当の年齢は1500歳をゆうに超えている。飄々とした掴みどころのない性格だが爆丸の実力は非常に高く、相手をうまくコントロールする柔軟性と変幻自在のバトルスタイルで相手を圧倒する。
グリフ・コウ (ぐりふこう)
グリフ財閥の御曹司にして「爆TECH」の称号を持つ少年。自分以外の人間を「庶民」と呼び、見下した態度を取る。自分に非難の声が出ると、金をばら撒き解決してしまうほどの資金力を持ち、財閥の力を最大限に利用して爆丸バトルに挑んでいる。一方で、爆丸バトルで認めた相手にはしっかりと敬意を表する。
グリフ・ショウ (ぐりふしょう)
グリフ財閥の御曹司で、グリフ・コウの兄。かなりの心配性で、特に自分が溺愛しているコウのことに関する心配事は後を絶たない。シュートされた爆丸を長距離からいとも簡単に撃ち落とす、正確無比なコントロールを持つ爆丸プレーヤー。
BB (びーびー)
不良グループ「爆盗団」メンバーの少年。一部のメンバーからは「アニキ」と呼ばれるなどその地位は「爆盗団」の中でも高い位置にある。常に敬語でしゃべるが、爆丸の勝負となるとどんな汚い手を使ってでも勝とうとする卑劣なプレーヤー。
パンプキー
不良グループ「爆盗団」のメンバーで、「爆TECH」の称号を持つ少年。美的感覚がずれており黒無来智のことを「ブサイク」呼ばわりし、マスター・シモのことを「日本で一二を争うイケメン」と本気で思っている。関係のない道場の門下生にためらいもなく暴力を振るうなどその性格は残虐。
ザクロ
パンプキーとともに爆丸道場を襲撃した謎の男性。指を振っただけでフィールドを斬ることができるほどの力を持ち、その指の力で人を殺すことも可能。爆丸についても「爆TECH」が3人が束になっても寄せ付けないほど圧倒的な実力を持つ。性格は残虐かつ好戦的で、容赦がない。爆丸での敗北により、人間の心が絶望の闇に飲まれる瞬間を好んでいる。
シャム
レア爆丸ハンターの少年で、一匹狼を気取って単独で行動している。日ノ出春晴らが修行をしていた神殿で閃シュルトを手にし、見事に主と認めさせた。閃シュルトの真の力を引き出すことができるなど、爆丸プレーヤーとしての腕も立つ。
アトラ
爆TECH全国大会の出場者の少年。小さな弟や妹がおり、弟の1人は車椅子での生活を余儀なくされている。その足は手術を受ければ完治する可能性があるが、未だに勇気が出せずに手術に踏み切れないでいる。そんな弟のため、爆TECH全国大会で優勝する姿を見せて勇気を与えたいと思っている。
オロチ
爆TECH全国大会の出場者の少年。爆丸バトルにおいては、狡猾なバトルスタイルで相手をじわじわと追い詰めることを得意とし、バトル中に相手を騙すために平気でウソをつくこともある。また、髪の毛が「蛇髪天」となっており対戦相手の平衡感覚を狂わせることができる。
シャギ
爆TECH全国大会の出場者の少年。幼い頃から海と山をヒョーガと冒険していたこともあり、そのコンビネーションは圧巻。シャムと同じくレア爆丸ハンターだが、爆TECH全国大会ではシャムを圧倒し勝利を収める。
ヒョーガ
爆TECH全国大会の出場者の少年。幼い頃から海と山をシャギと冒険していたこともあり、そのコンビネーションは圧巻。ニオイに敏感な野生児で、プレイスタイルもシュートの瞬間に飛び跳ねるなど少々型破りな面がある。
ハロー・ドギー (はろーどぎー)
爆TECH全国大会の3回連続優勝者にして、日ノ出春晴と黒無来智に爆丸を初めて教えた師匠。本名は「木戸覇凰」で、その絶対的な強さから敬意を込めて「キング・ハロー」と呼ばれることもある。爆丸に対しては常に楽しむ姿勢で臨み、常時わくわくしている。
グミト
ゴーリキ・ブッチョの付き人を務める少年。半ば強引にブッチョの付き人をさせられており、その立場はパシリに近い。黒無来智と出会って爆丸の修行をつけてもらい、最終的にはブッチョを一対一で倒せるほどの実力者となる。
ゴーリキ・ブッチョ (ごーりきぶっちょ)
爆TECH全国大会の出場者の少年。グミトを付き人として従えており、練習相手からジュースの買い出しはもちろん、何かとストレス解消のはけ口としてグミトを痛めつけている。爆TECH全国大会では黒無来智との対戦が決定している。
キャトル
爆TECH全国大会の出場者の少年。不良グループ「爆盗団」に入る際にザクロに挑戦して完全敗北を喫して以来、ザクロの圧倒的な強さに心酔している。現在はザクロの忠実な部下として、彼の障害となりうる者を機械的に排除し続けている。
カラシナ
道場破り「シャドウ三銃士」メンバーの少年。忍法「毒バリの術」という、あらかじめリサーチしてきた相手プレーヤーの恥ずかしい情報や嫌な情報を言いふらす技で、相手を精神的に追い詰める変わったバトルスタイルをとっている。その反面、この技が効かないと自分の方が動揺してしまうという弱点がある。
ジンザ
道場破り「シャドウ三銃士」メンバー。寡黙な少年で、ほとんど言葉を発しない。爆丸バトル中もずっと表情を変えずにいたが、日ノ出春晴に「笑ってみろ」と言われた際にはかなり不器用な笑顔を見せた。
トーガ
道場破り「シャドウ三銃士」メンバーの少年。何かにつけて「どーもすいやせんでした」と言ってすぐに謝る。だが、その際には頭も下げず、まるで謝る気のないふてぶてしい顔をするため、相手に謝罪の意が伝わることはない。
マスター・ジョウ (ますたーじょう)
爆丸塾塾長を務める男性。元々キルトのもとで修行し、マスター・シモとともに切磋琢磨していた仲。しかし、勝利至上主義者であることを理由に、キルトから爆丸道場を任されることはなかった。自ら興した爆丸塾の塾長となった今でも、そのことを根に持っている。
マスター・オドレ (ますたーおどれ)
「爆丸賢者」を自称する男性。風を起こす力の持ち主で、その力で日ノ出春晴らをさらって修行をつけた。その真意は、のちに現れる「悪しきタヴァネル使い」を止めさせるためであった。ダンスが得意。
マスター・グリズ (ますたーぐりず)
「爆丸賢者」を自称する男性。何かをハグしていないと何故か人と上手くしゃべれないという特徴がある。自分の爆丸が相手の爆丸をハグしている時は、自分がハグしている時と同様に上手くしゃべることができる。
ミスター・アップ (みすたーあっぷ)
タヴァネルカップに行く人間の選別を暇つぶしで行っている謎の男性。黒無来智も舌を巻くほどのパワーを持つ爆丸を使用する。教えていないにも関わらず日ノ出春晴の名前を知っているなど、不審な点がある。
ニビル
タヴァネルカップの出場者の少年。黒無来智の準決勝の相手で、日ノ出春晴と来智とは昔によく遊んだ友達と自称している。しかし、実際は直接2人と遊んだことはなく、彼らが爆丸をしている姿を遠くから眺めているだけだった。その後すぐに引っ越し、2人の前から姿を消していた。
タラン
タヴァネルカップの出場者の少年。大会きっての頭脳派で、独自の分析により試合の勝ち負けやシュートの撃ち方などありとあらゆる状況の確率を割り出すことができる。3歳の時に服を着たハエを見たことがあり、それが今までで一番の驚き体験と語っている。
エレック
電波塔管理局局長にして爆丸開発局最年少局員を務める少年。タランの幼なじみで、爆丸を自分自身で作成できる爆丸の開発者。そのためメンテナンスなどの技術に優れ、一瞬で爆丸の状態を良好なものにすることができる。
集団・組織
爆盗団 (ばくとうだん)
爆丸の勝負を仕掛け、負かした相手から爆丸を奪う悪行を繰り返す不良グループ。ルールとして「爆丸バトルで勝った相手からしか爆丸を奪わない」としているが、その勝利のためには手段を選ばない。アジトは寂れた倉庫を使用しており、その周りには常に釘バットとバイクなどが置かれている。
爆丸公認競技会 (ばくがんこうにんきょうぎかい)
日本における爆丸に関するすべてを統括している団体。「爆TECH」の称号を得た日ノ出春晴と黒無来智の情報をいち早く聞きつけ、全国の「爆TECH」の称号を持つ者のリストである巻物を2人に渡した。
レア爆丸ハンター (れあばくがんはんたー)
世界各国の遺跡や洞窟に眠るレアな爆丸を収集する集団。無理矢理勝負を仕掛けて一般人から爆丸を巻き上げる「爆盗団」とは異なり、人に危害を加えずに爆丸を収集している。
場所
爆丸道場 (ばくがんどうじょう)
マスター・シモが師範を務める、爆丸のありとあらゆることを学ぶことができる道場。門下生は非常に多く、時々開催される大会には見物客も多数訪れる。日ノ出春晴と黒無来智も門下生としてここに通っている。
神殿 (しんでん)
キルトが住む場所。爆TECH全国大会に出場するにあたり、日ノ出春晴らがここで修行を行った。長所を伸ばしつつ不得意分野を克服できるよう、爆丸のトレーニング施設が充実している。
爆丸塾 (ばくがんじゅく)
マスター・ジョウが塾長を務める爆丸のありとあらゆることを学ぶことができる塾。塾は断崖絶壁の上にあり、通うだけでも修行になるようになっている。また、練習設備も充実しており普通の修行を行う修練場の他に特殊修練場というものもある。
グリフ邸 (ぐりふてい)
グリフ・コウとグリフ・ショウが住む家。かなりの豪邸で、飛行機や戦闘機を作成・研究する施設も有している。爆丸のスピードを計る機械などもあり、爆丸に対する研究チームも存在している。
イベント・出来事
爆TECH全国大会 (ばくてくころっせお)
「爆TECH」の称号を持つ全国の爆丸プレーヤーが一堂に集結し、行われる全国大会。最初にさまざまなコースで爆丸プレーヤーの腕を試す予選を行い、その予選を突破した者のみが真の出場者と認められる仕組みとなっている。司会は炎もえたろーで、一部予選の審判をキルトが務めていた。
タヴァネルカップ
120年に一度だけ開催される、究極の大会。統タヴァネルを所持し6つのメタルを集めさえすれば、「爆TECH」の称号を持たない者でも参加は可能。
その他キーワード
爆TECHフレアシュート (ばくてくふれあしゅーと)
日ノ出春晴がBBとの戦いで初めて見せた必殺技。正確に中心部分を打ち抜くことで無回転シュートとなり、力がドラガオンのダイヤモンド部分一点に伝わるため、相手の爆丸を大きく弾き飛ばすことができる。
爆TECH零グラビティ・スピン (ばくてくぜろぐらびてぃすぴん)
破ムニキスのソールがあらゆる力を無効化し、スピンシュートで強烈に回転することによって強大な力を発生させ、シュートした後にフィールドの側面を走る技。これにより、フィールドに障害物があっても奥の対象に爆丸をシュートすることが可能になっている。
爆TECHグラビティ・シーソー (ばくてくぐらびてぃしーそー)
零ムニキスが咬アナコン相手に使用した必殺技。天空高く飛び上がった後に、落下する力を利用して相手の爆丸にアタックする。その威力は非常に高く、咬アナコンが場外へと吹き飛ばされてしまうほど。
シヴァクトライアングル
帝シヴァクの使用する防御技。バミューダトライアングルやピラミッドなどの、不安や死を司る不吉な三角をモチーフにした三点で支える防御方法。その鉄壁の防御は爆TECHフレアシュートをも防ぐ。
爆TECHイビルストーム (ばくてくいびるすとーむ)
帝シヴァクの使用する必殺技で、親指と人差し指で爆丸を挟む独特の構えから強烈なスピンをかけてシュートする。そのスピンにより発生する風圧は、相手の爆丸プレーヤーが「身体がちぎれてしまう」と感じるほどに強力。
爆TECHしなり撃ち (ばくてくしなりうち)
片方の手で抑え込んだ中指と人差し指の腹で反動をつけ、爆丸をシュートする技。ハロー・ドギーが超破壊を求めた末に会得したシュートで、のちにそれを見た日ノ出春晴も使用するようになる。
爆融合 (こんばーと)
「爆TECH」の称号を持つ者たちの間に古くから語りつがれている技で、本当に心を通わせた者同士のメタルの融合のこと。日ノ出春晴[を信じる心を通じ合わせた黒無来智、グリフ・コウ、グリフ・ショウの三者の爆丸がドラガオンに力を与え、「フルメタルドラガオン」へと変化させた。
メタル
爆丸に使用する強力な強化パーツ。このパーツを使用した爆丸は、扱うプレーヤーに大きな負担をかける。そのためメタルを有用に使えるのは突出した能力の持ち主だけであり、マスター・シモは「爆TECH」の称号を持つ者のみが保有するに相応しいと考えている。
SBS (えすぴーえす)
爆丸に使用する強力なメタルパーツで、スチレンとブダジエンとの共重合体合成樹脂でできた新素材のパーツ。通常のメタルとは異なり柔軟性に特化しており、曲げたりして形を変えられることが特徴。
焔ドラガオン (ふれあどらがおん)
日ノ出春晴が使用する火属性の爆丸。攻撃力に秀でた爆丸で、特にシュートされ相手の爆丸に突き刺さるダイヤモンド部分による一撃は驚異的。ステータスは攻撃力8、スタンド力5、コントロール4、占拠力4、防御力5。
煌ドラガオン (ぐれんどらがおん)
シャムとの戦いでその姿を変化させた、焔ドラガオンの進化後の姿。爆丸についているダブルリングの効果で脅威的な直進力を実現しており、使い手である日ノ出春晴のシュート力をさらに圧倒的なものとしている。また、爆丸を倒しながら回転力を増す能力を持っている。
天ドラガオン (らいずどらがおん)
道場破り「シャドウ三銃士」との戦いでその姿を変化させた、焔ドラガオンの進化後の姿。最初にシュートした際には、日ノ出春晴ですらコントロールできなかったほどの能力を秘めている。どんなに力を込めてシュートをしても壊れない、強靭な耐久力を持つ。
士ドラガオン (じげんどらがおん)
タヴァネルカップ準決勝で傷ついた天ドラガオンが、日ノ出春晴発案のアイデアによって生まれ変わった進化後の姿。攻防ともに隙のない最高レベルの爆丸となっている。また、「士リング」というアイテムをスラッシュさせることにより、羽を広げた「二次元」の姿に変わり鉄壁の防御力も得ている。
破ムニキス (ですむにきす)
黒無来智が使用する、防御力とスタンド力に優れた闇属性の爆丸。コントロールに難があるという欠点をプレーヤーの来智のテクニックで補い、他の追随を許さない最強のコンビを構築している。ステータスは攻撃力6、スタンド力8、コントロール5、占拠力5、防御力7。
零ムニキス (ぜろむにきす)
神殿での修行でその姿を変化させた、破ムニキスの進化後の姿。煌ドラガオンに数時間先駆けて進化しており、黒無来智はそのことを日ノ出春晴に強調していた。ソールが「零摩擦」となっており、どんなフィールドでも進むことができる。
幻ムニキス (ほろむにきす)
道場破り「シャドウ三銃士」との戦いでその姿を変化させた、零ムニキスの進化後の姿。最初にシュートした際には、黒無来智ですらコントロールできなかったほどの能力を秘めている。シュート後、何体もの爆丸がいるような錯覚が見える超スピードでフィールドを駆け巡ることができる。
全ムニキス (ぜーたむにきす)
タヴァネルカップ準決勝で敗北した後に、黒無来智が完成させた幻ムニキスの進化後の姿。背中にルーレットがあり、そのルーレットで出た数字に応じてパワーアップが可能な「運」を重要視するギャンブル要素の強い爆丸。
輝レオネス (きらんれねおす)
グリフ・コウが使用する光属性の爆丸。スタンド力、占拠力、防御力に優れている爆丸で、走っているバスを真正面から止めるほどの力を持つ。ステータスは攻撃力6、スタンド力7、コントロール4、占拠力8、防御力9。
護レオネス (しるどれねおす)
グリフ邸の科学力を結集して変化した、輝レオネスの進化後の姿。防御一極強化型となっており、ポップアウト後、搭載されている大きな口で相手の爆丸の回転を無効化する能力を持っている。
翔ファルコ (ゔぁんふぁるこ)
グリフ・ショウが使用する風属性の爆丸。能力バランスに優れた、コントロールしやすい爆丸。だが、プレーヤーであるショウの正確無比なコントロールで、シュートでビルにヒビを入れるほどの威力を実現している。ステータスは攻撃力5、スタンド力7、コントロール7、占拠力7、防御力5。
翼ファルコ (とらいふぁるこ)
グリフ邸の科学力を結集して変化した、翔ファルコの進化後の姿。「リトルモード」「クロスモード」「トライモード」の三段変形を可能にしており、臨機応変に変化して状況に対応できる。この三段変形はあらゆる爆丸を解析したうえで最も必要とされる三要素を含んでおり、超万能型の爆丸といえる。
冴ガロウ (うぇるがろう)
ジンザが使用する光属性の爆丸。普通よりも柔軟性のあるメタルであるSBSを使用しており、どのような攻撃も跳ね返す力を持っている。攻撃時にも、SBSの反発力を利用した強いシュートを放つことができる。
鳳ガノレーダ (じーがのれーだ)
ハロー・ドギーが使用する神の爆丸。属性は火。どのような速いシュートからでもスタンド可能となる「神の王座」というシステムがあり、それは相手の爆丸にクリティカルされても微動だにしない、絶対的な防御壁ともなっている。
鯱ヴォルガ (きらーゔぉるが)
シャギが使用する水属性の爆丸。爆丸の表面が「シャチ肌」と呼ばれるツルツル状になっており、思い切りシュートすることによってフィールドを磨きあげ、「氷のフィールド」を作ることができる。
豹ジャガード (ざっくじゃがーど)
ヒョーガが使用する土属性の爆丸。爆丸の表面が「ジャガ肌」と呼ばれるギザギザ状となっており、思い切りシュートすることによってフィールドを傷つけ、「ヤスリフィールド」を作ることができる。
巨タウレス (ぎがんたうれす)
アトラが使用する光属性の爆丸。爆丸がポップアウトする際の力を利用した攻撃で、相手の爆丸を持ち上げることが得意。また、ポップアウト後は細長い形状となり、相手がシュートした爆丸にできる限り当たらないように工夫されている。さらに足の形状にも特徴があり、衝撃を外に逃がす役割を担っている。
咬アナコン (がぶりあなこん)
オロチが使用する土属性の爆丸。蛇のように細長いフォルムが特徴の爆丸で、ポップアウトする際には対象の爆丸に並べてスタンドさせることで、横への攻撃を仕掛けることが可能となっている。爆丸としての能力は非常に高く、ザクロにも「シヴァクに匹敵する力」と認められている。
閃シュルト (ぶらんしゅると)
神殿に伝わる伝説の爆丸。手にした者はもちろん、倒した者も誰一人いない爆丸で、日ノ出春晴がキルトに課せられた修行において対戦相手を務めた。下部に攻撃を受けると上部が可動してシュートの威力を受け流す力の他、電気を帯びる帯電能力も備えている。
聖アクシス (せんとあくしす)
キルトが使用する水属性の爆丸。さまざまな「型」を持ち、戦況に応じて姿を変えるその様はまるで流れる水のように変幻自在。ステータスは攻撃力6、スタンド力8、コントロール6、占拠力8、防御力7。
塞パンツァー (ぐらんぱんつぁー)
パンプキーが使用する地属性の爆丸。鉄壁の防御力に加え、6つのメタルを携えたすべての爆丸の中でも一番の重量を誇る。その重さは、地殻変動を起こしてフィールドを隆起させるほど。ステータスは攻撃力7、スタンド力6、コントロール4、占拠力5、防御力10。
帝シヴァク (じおしゔぁく)
ザクロが使用する闇属性の爆丸。見ただけで恐怖で心が支配されそうになるほどの威圧感を持つ。シュート後、中から「邪神サヴァク」がその姿を現し、爆丸の力を上昇させる能力を持つ。ステータスは攻撃力8、スタンド力6、コントロール5、占拠力6、防御力7。
骸スカルス (ぼーんすかるす)
ザクロが使用する闇属性の爆丸。相手の爆丸を取り込み、上半身の回転で投げ飛ばすことができる。パンプキンいわく、「帝シヴァクよりも強い爆丸」。ポップアウト後、細長い形状になった際の横腹が唯一の弱点となっている。
統タヴァネル (ぜくすたゔぁねる)
選ばれし者が「ゼクスタヴァネル」と唱えると現れる伝説の爆丸。6つのメタルが使用されている爆丸で、すさまじい力を秘めている。ひとたびシュートすれば暴走し、ありとあらゆるものを破壊しつくしてしまう。
覇タヴァネル (しすたゔぁねる)
破壊を意味する「覇」を名付けられた悪の爆丸。爆丸ながら意思を持っており、人間との意思疎通も可能。ザクロの人間性を気に入り、ザクロの精神を支配していた。その力は世界を崩壊させるほどのパワーを持ち、誰かが止めなければ世界が滅んでしまうとさえ言われている。
爆丸 (ばくがん)
ゲートカードに乗せることで瞬間変形する次世代のバトルホビー。アイテムそのものの名だが、転じて爆丸を使った競技のことも意味する。勝利の条件は球体になっている爆丸を指ではじいて、フィールド上にあるゲートカードに自分の爆丸をスタンドさせ、相手より先に3枚先取すること。また、爆丸ごとにより火・光・水・闇・土・風という6つの属性が存在し、相性の良し悪しがある。
ソール
爆丸における着脱可能な部分のこと。主に材質がプラスチックの「ノーマル」と材質が金属製である「メタル」の2種類のソールに分かれている。このソール部分を変更することで爆丸の重心位置やポップアウト後の威力が変えられる。
アビリティカード
バトル前にフィールド外に伏せて使用できるカードのこと。双方3枚ずつ出すことができる。ゲートカードとの差違はフィールド外に伏せるので、爆丸のスタンドの対象とならないことと、カードに記載されたタイミングでそのカードの効果を得られるということ。主に、自分の爆丸のスタンドが成立した場合と相手の爆丸がスタンドした場合に効果の発動が認められるケースが多い。
ゲートカード
バトルの前にフィールドに伏せるカードのこと。双方2枚ずつ出し、先に自分の爆丸を3枚のゲートカード上にスタンドさせた者の勝利とされている。また、このゲートカード上に後攻の爆丸もスタンドし、2つの爆丸がスタンドした場合は「パワーバトル」というものが行われる。その際には設定されているパワーが上の爆丸が勝利し、その爆丸の持ち主がゲートカードを取得する権利を得られる。 しかし、その際にゲートカードに記載されている効果が発動し、特定の爆丸のパワーが上がったり下がったりする場合もあるので、一概に爆丸のパワーのみに依存するわけではない。
クリティカルK.O. (くりてぃかるけーおー)
相手の爆丸をはじき飛ばしたうえで、自分の爆丸をゲートカード上にスタンドさせる大技。ゲートカードに乗らずに相手をただ弾き飛ばしただけの場合は、「クリティカル」という。
爆TECH (ばくてく)
爆丸プレーヤーにおける最高階級の称号で、世界でもこれを持つのは一握りの人間のみ。爆丸道場においては、100戦100勝の偉大なる記録を打ち立てた黒無来智がメタルパーツとともに与えられた。
シュート
自分の爆丸を指で弾くこと。シュートの目的としては主に既にポップアウトしている相手の爆丸を弾き飛ばすためのものと、自分の爆丸をゲートカードへスタンドさせるためのものの2種類に分かれる。なお、弾く際にはどの指で弾いてもかまわない。
スタンド
自分の爆丸をゲートカード上に乗せて立たせること。スタンドさせることで初めてゲートカードの獲得が認められる。同じゲートカード上に2体の爆丸をスタンドさせることを「ダブルスタンド」と呼ぶ。
ステイ
自分のターンが回ってきた時、手持ちの爆丸がすべてスタンドしており、シュートできる場合に認められる宣言。スタンドしている自分の爆丸の中から好きなものを選んで「ステイ」と宣言すると、相手はシュートしてその「ステイ」宣言のあった爆丸をカード上から弾き飛ばさなくてはならない。これができなかった場合、「ステイ」を宣言したプレーヤーがゲートカードを取得することができる。
ポップアウト
自分の爆丸をシュートした後に、ボール型の形状からスタンドに至る形状へ変化させること。ポップアウト後の衝撃を利用して攻撃する爆丸や、ポップアウト後に別のアイテムを吐き出して自分の攻撃力を上げる爆丸などもある。ボール型の爆丸が変化する姿はバトル中の盛り上がる要素であり、ポップアウトは爆丸バトルにおける1つの華とも言える。
スラッシュ
「士リング」というアイテムを使用して、自分の爆丸にあらかじめ刺激を与えることにより変形させること。また、変形するタイミングはシュートしてゲートカード上にポップアウトした後となっている。
蛇髪天 (じゃはつてん)
オロチの特殊な頭髪のこと。見た者の平衡感覚を奪う効果があり、オロチがどうしても勝利を収めたい時に使用する奥の手となっている。普段はターバンを巻き、その髪を隠している。