家族の絆と日常の幸せを描いたファミリードラマ
本作は、登場人物たちの温かな絆と、家族を大切にすることで得られる幸せを描いたファミリードラマ。物語はタイトルの通り、純加や友美をはじめ、純加の父親や祖父母、友美の母親、そして息子の僚太といった多様な視点から、「特別じゃない日常」が紡がれている。世代や環境の違いによる価値観の隔たりはあっても、「家族を心から愛している」という共通の思いが彼らをつなげている。日々の何気ない瞬間に小さな幸せを見出し、より豊かな日々を彩っている。
ありふれた幸せを実感する、二組の家族
純加の両親は祖父母と別居しているが、近所に住んでいるため、頻繁に行き来して近況を報告し合い、互いの幸せを分かち合っている。一方、友美は多忙な夫を支えながら、同居する母親と協力して二人の子供を育てている。子供たちとは特撮ドラマやゲーム、おしゃれを通じて賑やかに交流している。また、純加の祖母と友美の母親も交流があり、互いの家庭の話題で盛り上がるなど、家族の枠を超えた温かな絆を築いている。
スマートフォンアプリを通じた交流を描く
本作では、SNSやチャットツールといったスマートフォンアプリを通じた交流が重要なテーマの一つとなっている。たとえば、純加が母親の紗世や祖母とグループチャットで賑やかに会話する場面や、純加のアルバイト仲間である吉田がSNSをきっかけに猫への愛着を深めていく姿が描かれている。こうしたネット上でのやり取りを通じて、登場人物たちの意外な一面が次々と明らかになっていく。さらに、吉田のチャット相手として彼の兄が登場するなど、物語が進むにつれて登場人物の人柄が少しずつ浮かび上がっていく展開も見どころとなっている。
登場人物・キャラクター
渡辺 純加 (わたなべ すみか)
高校生の女子。おっとりとした性格の持ち主。コンビニ「にこにこストア」と別のデパートでアルバイトを掛け持ちするなど、勤勉な一面もある。家族との関係は良好で、特に祖母や母親の紗世とは、まるで親友のように何でも話せる仲だ。父親とも仲がよく、温和で滅多に怒らない彼がピリピリしている時には、「いつものお父さんの方がいい」と不満を漏らすかわいらしい一面もある。冗談半分で「彼氏がほしい」とこぼすこともあるが、現在は年上のアルバイト仲間、吉田が少し気になっている。
友美 (ともみ)
コンビニ「にこにこストア」でアルバイトをしている女性。夫と実母、そして二人の子供・僚太と日奈子と共に暮らしている。バイト仲間の純加や吉田とは気心が知れた仲で、育児に追われる日々を温かく見守ってくれる彼らに感謝している。幼い頃からテレビアニメが好きで、今でも子供たちといっしょに特撮ドラマやテレビアニメのごっこ遊びを楽しんだり、日奈子にせがまれてアニメキャラクターを模したヘアアレンジをしてあげている。また、おしゃれにも関心が高く、母親が京都で芸妓の衣装を着た際には、日奈子と共に羨望のまなざしで見つめていた。
書誌情報
特別じゃない日 6巻 実業之日本社〈その他〉
第1巻
(2021-11-26発行、978-4408640372)
第2巻
(2022-07-21発行、978-4408640600)
第3巻
(2023-03-16発行、978-4408640839)
第4巻
(2024-01-18発行、978-4408641225)
第5巻
(2025-01-16発行、978-4408641584)
第6巻
(2025-11-27発行、978-4408641867)







