概要・あらすじ
大手広告代理店・電王堂のサラリーマン只野仁は、昼は冴えない窓際サラリーマン。しかし裏では電王堂会長の黒川から密かに下される「特命」に従ってトラブルを解決する役目を担っていた。ヤクザや麻薬などが絡むトラブルも、空手の腕前と女性を虜にするセックスで次々に解決に導いていく。
登場人物・キャラクター
只野 仁 (ただの じん)
大手広告代理店・電王堂の総務第二課係長。表向きは周囲からは「ただの ひとし」と呼ばれている窓際サラリーマン。しかし裏の顔は電王堂会長の黒川から密かに下される「特命」に従って会社の窮地を救う役目を担っている。特技は空手とセックス。高級マンションに住んでいるが、隣接するボロアパートにも部屋を借り、窓を通じて出入りしている。
黒川 (くろかわ)
禿げあがった頭に鋭い目、口髭を生やした人物。大手広告代理店・電王堂の会長。電王堂が戦後に躍進した立役者で、電王堂社内には絶妙のバランスの人事体制を敷きドンとして長きに渡り居座り続ける。表沙汰にはできないトラブルの解決を只野仁に「特命」として指示する。マスコミ業界や銀行など、取引のある会社から相談を受けたトラブルの解決も「特命」として指示することがある。
坪内 紀子 (つぼうち のりこ)
黒髪のロングヘアーの女性。大手広告代理店・電王堂の会長秘書。夜道でチンピラに絡まれていたところを逞しい男性に助けられるが、それが社内の只野仁とは気づかなぬまま再会を待ちわびて悶々としている。
野村 (のむら)
大手広告代理店・電王堂第二営業課の課長。親は電王堂のクライアントである大手家電メーカーの社長。只野仁とは同期入社。傲慢な態度で、女好きで社内には泣かされたOLも多い。美人局に逢い、脅されていたが、その後も懲りずに社内の女にアプローチし続ける。特に会長秘書の坪内紀子には執着しているが、ものにできていない。
山吹 一恵 (やまぶき かずえ)
ボブヘアーの女性。登場時は20歳。大手広告代理店・電王堂の総務第二課に勤務する新人OL。無能なのにクビにならない只野仁に興味を持ち、普段の冴えない様子とは違う表情を度々発見し、更に目が離せなくなっている。
佐川 (さがわ)
頭頂部が禿げた男性。大手広告代理店・電王堂の総務第二課課長で只野仁の上司。普段は只野仁を怒鳴り散らしている。サラリーマンの悲しさを味わい続け、只野仁に悩みを打ち明けることもある。
藤井 (ふじい)
大手広告代理店・電王堂の専務。会長の黒川に目をかけられ出世していたが、組合の影のボス浦木と組んで黒川の追い落としを謀る。
山地 (やまち)
大手広告代理店・電王堂の専務。制作会社ABCプロダクションの実質的なオーナーで、同社に仕事を回し利益を懐に入れている。
石黒 恵 (いしぐろ めぐみ)
染めた長い髪の女性。1年前バーで只野仁と出会って以来、肉体関係を続けている。只野仁の素性は知らない。職業はスチュワーデス。
新水 真由子 (しんみず まゆこ)
ウェーブのかかった長い髪の肉感的な女性。登場時は24歳。朝売テレビの局アナ。女子アナの中でも一番と噂されるフェロモン女。ストーカー被害に逢い、只野仁がボディーガード役になる。只野仁の正体を知らないまま恋い焦がれる。
細川 隆一郎 (ほそかわ りゅういちろう)
右目に大きな傷跡のある鋭い目の男性。登場時33歳。総会屋R会の総帥河井義介の手下。「カミソリ竜」と呼ばれる切れ者。坪内紀子に近付く。
河井 義介 (かわい ぎすけ)
口髭・顎髭を生やした老人。総会屋R会の総帥。大手広告代理店・電王堂の会長黒川とは浅からぬ因縁があり、黒川を陥れようとしている。
林 一雄 (はやし かずお)
登場時は33歳。暴力団XX組の幹部。B銀行頭取の娘八角江美と付き合っている。只野仁は2人を別れさせようと近づくが、彼の一本気な性格に心が揺らぐ。
深田 昌子 (ふかだ しょうこ)
朝売テレビの局アナで新水真由子の後輩。ストーカー被害に逢い、新水真由子から依頼されて只野仁は彼女のボディーガードをつとめる。