概要・あらすじ
早見誠司は東北にある南条大学獣医学部獣医学科の2年生。無類の犬好きで、獣医学部のある東北の校舎に来てからすぐに大学のサークル犬部の扉をたたく。そこは学生たちが無償で迷い犬や捨て犬を保護し、里親を世話するサークルだった。早見は犬部の代表百田夏生とともに、保護した犬たちのために毎日奔走する。
学業がおろそかになりがちだが、獣医になる夢と犬たちを救う活動の両方を諦めずに日々を過ごして行く。
登場人物・キャラクター
早見 誠司 (はやみ せいじ)
東北にある南条大学獣医学部獣医学科の2年生の青年。ショートカットでヘアバンドをしている。動物病院がない地元に帰って、動物病院を開業するのが夢。アパートで愛犬ルリと暮らしている。犬が大好きだが、犬部に入れ込みすぎて学業がおろそかになりがち。犬への情熱が空回りしてしまうこともある。 よく先輩の百田夏生に諭されている。
百田 夏生 (ももた なつお)
東北にある南条大学獣医学部獣医学科の5年生の青年。犬部代表。彼の自宅アパートが部室になっている。部員には「もも先輩」と呼ばれている。見捨てられた犬を放っておけず、部を立ち上げる以前から見つけ次第保護していた。犬が大好きな新入部員の早見誠司を「せーじ君」と呼び、期待し、頼りにしている。 常時資金不足の犬部のために貧乏暮らしを余儀なくされ、バイトもしている。
玉井 まゆこ (たまい まゆこ)
東北にある南条大学獣医学部獣医学科の2年の女子学生。早見誠司と同じ授業を受けている。男子学生の間では学年1番の美人とウワサされている。犬部の部室である百田夏生の自宅アパートの隣の部屋に越してきた。実家は牧場だったが、家畜の病気が蔓延し、つぶれてしまった経験を持つ。 犬部に入れ込みすぎの早見にキツい態度をとっているが、本来は動物好き。
赤木 喜一 (あかぎ きいち)
南条大学獣医学部のOBで、赤木動物病院の獣医。早見誠司より7つ年上。眼鏡をかけたスマートな雰囲気の男性。時々犬部の譲渡会に現れ、かわいい女性に声をかけている。百田夏生と犬部創設時からの知り合いで、犬部の保護犬が病気などになった場合は赤木が診察している。 病院ではセラピー犬で愛犬の「マックス」を飼っている。
高井 忠雄 (たかい ただお)
東北にある南条大学獣医学部の外科研究室の教授。威圧感がある初老の男性。動物実験に反対していた百田夏生と実験犬による外科実習をめぐり対立していた。
高城 和子 (たかしろ かずこ)
畑の中の一軒家に1人で住むおばあさん。動物溜め込み中毒者で、犬がそばにいないとたちまち情緒不安定になってしまう。25頭の多頭飼育をしていたが、ドッグフードも買えずに万引きを繰り返していた。
サチコ
『犬部!ボクらのしっぽ戦記』に登場する犬。メスの中型犬。犬部のボス犬。犬部ができる前から百田夏生とアパートで暮らしていた。よく新入りの犬を気遣い、前からいる犬たちとの関係を調整してくれる。犬部唯一の犬部員。早見誠司は彼女を尊敬し、「サチコ姐さん」と呼んでいる。
ルリ
『犬部!ボクらのしっぽ戦記』に登場する犬。長毛の中型犬。早見誠司が実家から連れてきた。現在早見のアパートに一緒に暮らしている。落ち着きがあり、優しい性格の持ち主。早見が落ち込んだ時には励ましてくれている。
集団・組織
南条大学 (なんじょうだいがく)
『犬部!ボクらのしっぽ戦記』の舞台となる大学。東北地方A県四葉市にある獣医学部のある大学。早見誠司や百田夏生が在籍している。関東にもキャンパスがあり、1年生は関東で一般教養を学ぶ。東北キャンパスは専門課程を学ぶ場所になっている。獣医学科の生徒は2年になると東北キャンパスに移り、専門課程を学ぶことになる。
犬部 (いぬぶ)
『犬部!ボクらのしっぽ戦記』に登場する南条大学のサークルの一つ。捨てられた犬たちを無償で保護する活動をしている。百田夏生の自宅アパートが部室になっている。常時十数匹の犬を保護飼育している。時々譲渡会を開いて、保護した犬たちの里親を捜している。部員数6名で専属部員は早見誠司と百田夏生の2人のみ。常に資金不足で、近所の人の差し入れや部員のカンパで活動している。
クレジット
- 原作
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片野 ゆか
- シナリオ協力
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はまなか あき