概要・あらすじ
虎沢大河は、猫好きであることを隠して生きてきた26歳のサラリーマン。ある日の夜、仕事に煮詰まって会社の外に出たところ、何者かに話しかけられる。声の主は、塀の上の猫だった。モフモフのハチワレ猫は、異世界から転移してきた最凶の魔神・ゴルナゴだと名乗る。そして自分と契約するなら、何でも一つ願いを叶えてやるという。「猫が話すわけがない。仕事のストレスからくる幻聴なのだ」と、大河は自分にそう言い聞かせた。「そんなことより、今日中にあと1件契約が取れないと、今月の目標が達成できない」。そうつぶやきながら大河はその場を離れようとした。それを聞いたゴルナゴは「その願いを叶えてやる」と、なにやら邪悪な気を放つ。すると大河のスマホに顧客から着信があり「先日は断ったがやはり契約する」という連絡が入る。こうして大河の願いは叶い、ゴルナゴとの契約が成立。ゴルナゴが魔力を取り戻せる日まで、大河は彼のお世話をすることになったのだ。
登場人物・キャラクター
虎沢 大河 (とらさわ たいが)
26歳のサラリーマン。茶髪のツンツンヘアーが特徴。「猫にデレデレしている奴らはダサい」と見栄を張っているが、本当は猫好き。ある日、異世界から転移してきた猫・ゴルナゴと出会い、彼のしもべにされてしまう。口では嫌がっているが、ゴルナゴのかわいさやモフモフ具合に心を奪われている。
ゴルナゴ
白黒のハチワレ猫。元は異世界最凶の魔神。勇者に王座を奪われ、この世界に猫として転移。魔力のほとんどを時空移動に費やしたため、魔力が回復するまで人間の協力者を探していた。虎沢大河と出会い、しもべとすることに成功。一緒に暮らすことになる。一人称は「我(われ)」で態度もでかいが、魔力を失っているため、ただの猫。本能のままに、すりすりしたり猫じゃらしを追いかけたりする。
桃田 美緒 (ももた みお)
虎沢大河の隣に住む若い女性。異常な猫好きで猫にはとことん尽くすタイプ。子供の頃は家の事情で猫が飼えず、妄想の世界で「ミル」という猫を飼っていた変わり者。ある事情でゴルナゴを預かったことから、しもべ2号となる。
金田 (かねだ)
獣医でガタイの良い男性。日焼けした肌、モヒカン、傷だらけの顔という外見だが、大の動物好きで優しい性格。赤ちゃん言葉で動物に接する。ゴルナゴが苦手とする人物。
伊藤 昌彦 (いとう まさひこ)
虎沢大河が住むマンションの大家で66歳の男性。バーコード頭とメガネが特徴。趣味はカメラ。娘一家が飼っている秋田犬・こまちとゴルナゴをモデルに、フォトコンテストの賞を狙う。
こまち
伊藤昌彦の娘一家に飼われる白い秋田犬。ゴルナゴのことが大好きで、ベロベロなめたり腹をハフハフしたりする。ゴルナゴを背中に乗せて疾走した写真がSNSでバズり、世間の注目を集めた。
書誌情報
猫のしもべにされまして 4巻 小学館〈裏少年サンデーコミックス〉
第1巻
(2021-12-17発行、 978-4098508280)
第2巻
(2022-04-12発行、 978-4098510764)
第3巻
(2022-09-16発行、 978-4098512928)
第4巻
(2022-11-17発行、 978-4098514151)