あらすじ
第1巻
マンガ家のぬら次郎は、同居人との二人暮らし。実家では幼い頃から猫を飼っていたぬら次郎は、ずっとそばにいてくれる自分だけの家族が欲しいと考え、保護された猫の暦を引き取る。のちに薫と蛍を引き取ったぬら次郎は、性格の異なる3匹の猫に振り回されながらも、日々楽しく暮らすのだった。
登場人物・キャラクター
ぬら次郎 (ぬらじろう)
漫画家の男性。パンダの姿をしている。年齢は24歳。ずっとそばにいてくれる自分だけの家族が欲しいと考えており、一生のパートナーとして猫を選んだ。暦、薫、蛍と3匹の猫を引き取り、楽しく暮らしている。魚や爬虫類も好きで、フラワーホーンという2匹の魚を飼っている。ひどい痔を患っていたり、大きな腫瘍ができて手術をしたりしているが、ポジティブシンキングでハイテンションな日々を送っている。実在の人物、ぬら次郎がモデル。
暦 (こよみ)
ぬら次郎が最初に引き取ってきた茶色い雌猫。醜い声で鳴く、ガリガリに痩せたうす汚い猫だったが、一目見て運命的な出会いを感じたぬら次郎に引き取られた。これからいっしょに月日を重ねていくという意味で「暦」と名づけられた。
薫 (かおる)
ぬら次郎が暦の次に引き取ってきた雄のベンガル猫。ぬら次郎が中学生の時に初めて見て以来、あこがれ続けてきたヒョウ柄の猫「ベンガル」で、2か月探してやっと見つけた。4月の花薫る季節にやってきたため、「薫」と名づけられた。「グリッター」と呼ばれる、半透明な金色の毛を持っており、日光が当たると光って見える。最初は暦のことを怖がっていたが、すぐになかよくなった。
蛍 (ほたる)
ぬら次郎が最後に引き取ってきた雄の黒猫。「ピキー!」というやたらに大きな鳴き声の元気な子猫で、ぬら次郎の家に引き取られてきた当初は、暦と薫の方が怖がって逃げ出すほど騒がしかった。正式に飼うことが決まるまでは、ぬら次郎から「消し炭コロッケ」という仮の名前で呼ばれていた。正式に飼うことが決まり、暗闇にいると小さい目だけが緑色に光って見えることから「蛍」と名づけられた。
姉 (あね)
ぬら次郎の姉。エリマキトカゲのような黄色いエリのついたカエルの姿で描かれている。ぬら次郎とは非常に仲がいい。
同居人 (どうきょにん)
ぬら次郎の同居人。灰色の大きな猫の姿で描かれている。ぬら次郎と同じく、絵を描くことにかかわる仕事をしている。薫からはぬら次郎以上に懐かれている。同居人の親戚の家を借りて、ぬら次郎といっしょに暮らしていたが、のちにぬら次郎といっしょに、別の家に引っ越す。
銀ちゃん (ぎんちゃん)
ぬら次郎の実家で飼われているサバ白猫。捨て猫だったが、警察官をしていたぬら次郎の兄のもとへ落とし物として届けられ、ぬら次郎家で飼われることになった。ぬら次郎の母親に懐いており、ぬら次郎の父親と兄のことを非常に嫌っている。