さよなら絶望先生

「何事もポジティブにしかとれない少女」風浦可符香が、「何事もネガティブにしかとれない」自殺未遂の教師糸色望に出会う。「出会ってはいけない」と言われるこの二人を軸に、クラスの個性的なメンツが繰り広げるオムニバス群像劇。扉絵が切り絵調で、本の表紙も和紙風と凝った作りになっており、朝日新聞や読売新聞で紹介されたことがある。

正式名称
さよなら絶望先生
作者
ジャンル
ギャグ・コメディ
レーベル
講談社コミックス(講談社)
関連商品
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あらすじ

第1巻

風浦可符香(P.N.)は学校へ登校した際、糸色望が桜の木から縄を垂らし、首吊り自殺をしようとしているところに遭遇する。風浦が強引に自殺を止めようとすると、望は自殺ではないと否定。これを聞いた風浦は、望は身長を伸ばそうとしていただけだと、ポジティブに捉える。その後、風浦が自身のクラス「2のヘ組」の席に着くと、間もなく新任教師として望が現れる。望は黒板に自分の名前を書いて字画の悪さを嘆くが、風浦は望のフルネームを横書きしようとし、望をさらに絶望させる。(第1話「さよなら絶望先生」。ほか、9エピソード収録)

第2巻

七夕の短冊を見た糸色望は「願いなんて叶わない」と断言する。しかし、風浦可符香(P.N.)にこれを否定されると、望は試しに短冊に辞職願と書いてみる。それを見て風浦は、望は退職願を懐にいつも忍ばせ、教育者として全力で仕事をしていると解釈する。2のヘ組の生徒である木村カエレ音無芽留木津千里日塔奈美も短冊に願い事や人生設計を書く。すると望は生徒達に、これはいつ叶うのかと問いかける。(第11話「今月今夜こそ月が 僕の涙で曇りますように」。ほか、9エピソード収録)

第3巻

2のヘ組では文化祭の催し物を決めようとしていたが、担任の糸色望は文化祭だからといって文化人を気取るなと言い、文化祭参加を拒否しようとする。しかし、日本国憲法により文化的な生活は保証されていると木津千里に反論され、望はしぶしぶ文化祭の参加を認めた。だがやるならば、最低限文化的な文化祭を行う事を義務づけ、演劇やバンド、漫才を次々に却下していく。最低限文化的なものの基準がわからない生徒達は、望に最低限文化的な授業をするように求める。(第23話「一人の文化人が羅生門の下で 雨宿りをしていた」。ほか、9エピソード収録)

第4巻

バレンタイン当日、糸色望は大量のチョコレートを貰うも、まったく喜んでいなかった。なぜなら望は、ホワイトデーまでの1ヶ月のあいだに心変わりし、クーリングオフされる事がわかっていたのだ。恋のクーリングオフを受ける前に死にたいと騒ぐ望のもとに、製菓会社の人間がやって来ると、2月21日をバレンタインのクーリングオフをする「ラブクーリングオフの日」に制定しようと提案する。これに対して望は、バレンタインだけではなく、あらゆる事をクーリングオフできる日にしたらどうかと意見する。そして、かねてより木津千里から夫婦の契りを結ぶよう迫られていた望は、この関係をクーリングオフしようとするが、千里に壺で頭を殴られ、天国へ召される。死ぬ事ができたと喜ぶ望だが、天国の門にいる天使に、帰れと言われてしまう。(第38話「惜しみなくチョコは返す」。ほか、9エピソード収録)

第5巻

スクールカウンセラーの新井智恵は、卒業シーズンになると自己完結パーソナリティの人間が増える事を指摘していた。女性と付き合った事すらない男子生徒・万世橋わたるは、女はもうこりごりだと言い放ち、告白もしていないのにもう終わった恋だとあきらめていた。さらには他人の意見を聞かずに自己完結を主張する生徒達が続出し、糸色望が絶望していると、自己完結を肯定する望の2番目の兄・糸色景が現れ、望に妻を紹介したいと言い出す。(第44話「注文は聞かない料理店」。ほか、9エピソード収録)

第6巻

2のヘ組の女子生徒・加賀愛は加虐妄想が強く、自分が前面に出る事で作品の人気が下がったのではないかと妄想を膨らまし、人から離れたり、コマからはみ出ようとしていた。加害妄想は伝染すると提言した糸色望の言葉を聞いた加賀は、これ以上クラスに迷惑をかけまいと、一人「加害妄想交差点」に迷い込む。そして、加賀を追いかけて来た望も加害妄想が感染し、生きていると人に迷惑をかけると言って首を吊ろうとする。(第55話「なんたる迷惑であることか!」。ほか、9エピソード収録)

第7巻

台風が接近して来た事により、2のヘ組の生徒達は、集団下校をする事になる。すると、糸色望は学生時代、クラスの女子から集団で責められ、土下座をさせられた苦い過去を思い出す。群集恐怖症になっている望は、敵一人に対して戦隊ヒーローが戦いを挑む姿や集団見合い、世の中にある集団的自衛権を発動している者達を見学するため、生徒を連れ出す。しかし、クラス委員長の臼井影郎は自身の薄毛を晒しながら、集まる事の何が悪いのかと反論を始める。(第64話「ツルムの心」。ほか、9エピソード収録)

第8巻

糸色望の甥・糸色交が七五三を迎えると、天神様の細道を一人で通るようにと言われる。自信満々に歩き出そうとする交だったが、この通過儀礼を行なっていない望は、妹・糸色倫に交と共に細道を歩く事を言い渡される。そこで望と交の前に現れたのは、税金泥棒と言われる「公務員の通過儀礼」や、原稿にコーヒーをこぼす「漫画アシスタントの通過儀礼」などであった。また、好きな子の笛を舐める「男子の通過儀礼」は済ませていない望は、笛を持った木津千里常月まとい日塔奈美小節あびるに追いかけまわされる。(第73話「七五三四郎」。ほか、9エピソード収録)

第9巻

雛祭りの季節、雛壇に飾られるお雛様達が過剰装飾だと糸色望が言うと、日塔奈美はこれに賛同する。しかし、風浦可符香(P.N.)がこれを「おしゃれ上級者」だと言うと、望達はファッションに限らず、カレーのトッピングやドアノブのカバーなど、さまざまな過剰装飾を見つけるために外へと出かけて行く。(第85話「ティファニーで装飾を」。ほか、9エピソード収録)

第10巻

風浦可符香(P.N.)は、糸色望の三番目の兄・糸色命の病院に多くの患者が訪れているところを目撃した。しかし、病院にやって来ていたのは、五月病にかかって死にたがる患者ばかりであった。縁起の悪い名前が功を奏して繁盛した状況を、望は「焼け太り」だと言い放つ。そして望と生徒達は、世の中で焼け太りしたお宅の訪問を始める。(第95話「金閣で焼けふとらねばならぬ」。ほか、9エピソード収録)

第11巻

夏休みに自分探しの旅に出ようと日塔奈美は、北海道へ旅行する計画を立てていた。これを知った糸色望は、自分探しをしようとすると、旅先で自分の本性を見ず知らずの人にさらしてしまい、結果的に「自分さらしの旅」になると断言する。妹の糸色倫は、木村カエレ木津千里風浦可符香(P.N.)、そして日塔と望をバスに乗せ、自分さらしの旅ツアーを敢行する。人の本性がどんどんさらされて、絶望する望に対し、風浦はこれを勇気あるカミングアウトだと言って、旅を続ける。(第103話「晒しが丘」。ほか、9エピソード収録)

第12巻

2のヘ組の生徒達は、紅葉狩りをするために山に入ったが、入った山が「がっ狩り」の名所だったために、紅葉狩りをする事はできなかった。また、みかん狩りをすればみかんが酸っぱく、キノコ狩りをしようとすれば小さなキノコしか採る事ができない。糸色望がこの山に入ったのには別の目的があり、それはありがたい泉「オーラの泉」を探し出す事であった。木津千里の直感によって泉を発見すると、そこには帰りたいオーラを出している女性や、面白くないオーラを出している編集者などがいた。ネガティブなオーラばかり出す「ダメオーラの泉」では、オーラ同士の闘いまで始まり、それを見ていた望も死にたいオーラを出し始めた。(第117話「がっかりの葡萄」。ほか、9エピソード収録)

第13巻

正月になり、糸色望は保健室のコタツに入ってテレビを見ていた。タスキをつなぎながらゴールを目指す駅伝を見ながら、世の中には渡されたくないタスキもあると言い始める。例えを出せば出すほど出てくるタスキをつなぐ行為は、駅伝ではなく「役伝」であると提言すると、望は世の中は渡されたくないタスキばかりだと絶望する。また、救急車で搬送されて来た重病患者の治療というタスキを救急隊員から渡された糸色命も、望と同じように絶望する。(第120話「渡しの個人主義」。ほか、9エピソード収録)

第14巻

2のヘ組は家庭訪問週間となっていた。糸色望木津千里に家までの道のりを地図に起こしてもらうと、それに従って家へと向かう。しかし望は、千里の家には入らずにそのまま帰ってしまう。翌日、千里が望の行動を問い質すと、過程を大事にする日本人らしく、「過程訪問」をしただけだと答える。望は食品の製造過程や少女の成長過程、絵柄が安定しない作者の成長過程など、あらゆる過程を大事にすべきだと提言する。(第138話「曰く、家庭の幸福は諸悪の木」。ほか、9エピソード収録)

第15巻

6月のある日曜日、日塔奈美がおろしたての白いスニーカーを履いて出かけようとしていた。しかし、あいにく雨が降っており、白い靴はすぐに汚れてしまう。木津千里がTPOをわきまえないからだと指摘すると、糸色望は、6月の花嫁もTPOをわきまえていないと言い出す。その発言こそTPOをわきまえていないと言われると、望は、世の中のTPOをわきまえたつもりが結果的にわきまえていないという事例を列挙し始める。(第141話「余は如何にして真人間となりし乎」。ほか、9エピソード収録)

第16巻

夏休み明けのある日、本能井駿という生徒が転校する事を聞くが、2のヘ組の生徒達は、彼の存在を誰一人知らなかった。これに対して糸色望は、結婚をしていた事を離婚会見を見て知ったり、逮捕されて自分の行いが犯罪であった事を知ったり、終わりから知る事なんて世の中たくさんあるから特別驚く事ではないと言いつつ、そんな世の中に絶望する。すると風浦可符香(P.N.)は、終わりから知れる素敵な事もたくさんあると言い出す。これを聞いた生徒達は、望の事をもっと知りたいと、望を仮死状態に追い込む。すると、望の妻や前妻、愛人など、彼にかかわるあらゆる人物が葬式にやって来る。(第151話「尾州鎮撫隊」。ほか、9エピソード収録)

第17巻

2月14日、臼井影郎は下駄箱にチョコレートが入っている事を期待して開けようとするが、入っていない事実を知りたくないがために、開ける事を拒否していた。すると風浦可符香(P.N)は、「シュレーディンガーの猫」と同じように、下駄箱を開けさえしなければ平行世界でチョコレートを貰えている臼井が存在する事を教える。このやりとりを見た糸色望は、世の中には真実を知ろうとしなければ、幸せな事がたくさんあると言い始める。そこに、糸色景が再婚を果たしたという朗報が舞い込み、望と生徒達は、全身段ボールで覆われた「シュレーディンガーの嫁」を紹介される。(第170話「三次のあと」。ほか、9エピソード収録)

第18巻

卒業式シーズンになり、小節あびるが「涙の卒業式」というフレーズを目にした。卒業式は泣けるが、煽り文句が多いせいで辟易していると言い始める。すると糸色望は、これらを「過多書き」と命名し、メディアによる過剰な宣伝に絶望する。(第174話「過多たたき」。ほか、9エピソード収録)

第19巻

衣替えで生徒達が冬服から夏服に変えると、糸色望も着物の袖を破り捨てて登校して来た。しかし2のヘ組の生徒達は、望に対して誰も指摘をする事はなかった。それは気づかなかったのではなく、誰かが言うだろうという「傍観者効果」が発揮されただけであった。人に評価される事を望んでも、無関心な人間達がいる事に絶望した望は、生徒達にみんなで心中しようと促す。誰かが止めるだろうと思いながら、生徒達は次々と海へと飛び込んでいく。(第182話「傍観者たち」。ほか、9エピソード収録)

第20巻

糸色交が夏休みの宿題である朝顔の観察日記をつけていると、糸色望は観察される身にもなれと言い出す。というのも、望は常月まとい日塔奈美藤吉晴美小節あびるに観察され、日記をつけられているからだった。そして、夏休みの観察日記なら創意工夫をするべきだという風浦可符香(P.N.)の言葉を聞いた三珠真夜は、望に水をかけたり、強面の男を差し向けてみたりして、望の行動を観察する。(第191話「カンサツ・シティ」。ほか、9エピソード収録)

第21巻

クリスマスに糸色交は、サンタクロースは本当にいるのかという疑問を糸色望に投げかけた。サンタクロースはいると望は言うが、これは正しい答えなのかと新井智恵は悩む。また、木津千里もサンタクロースを信じているその一人で、日塔奈美がこれを否定しようとした時、千里の姉・木津多祢は、千里の狂気性を目覚めさせないために、サンタクロースを否定する事を阻止する。(第206話「プルトップの伝説より」。ほか、9エピソード収録)

第22巻

2のヘ組の生徒達全員にテストの結果が返却された。最終問題以外を正解した日塔奈美が、最終問題しか正解していない風浦可符香(P.N.)より点数が低かったり、名前を書いただけで音無芽留は20点が加算されていたりと、判定がめちゃくちゃだった。しかし糸色望は、これはすべて作り手側のルール次第なのだと一蹴する。そして、日本にはこうしたルール変更に翻弄される事が当たり前にあると望が言うと、望のルールに対応しようとする加賀愛は、習字を始めたり、姿勢をよくするための運動を始めるのだった。(第216話「ルールとミミ」。ほか、9エピソード収録)

第23巻

茶摘みをする2のヘ組の生徒達に対し、糸色望は、茶を摘まずに犯罪の芽や病気の芽など、あらゆる芽を摘む方が優先すべきだと提言する。小節あびるがその芽の見つける方法があるのだろうかと意見を出すと、生徒達は思考を巡らせる。すると風浦可符香(P.N.)が、「罪のめばえ」という一冊の本を取り出した。(第223話「摘むや摘まざるや」。ほか、9エピソード収録)

第24巻

糸色望加賀愛は、人生で一生通らない道がある事を憂え、いつもは通らない道で下校をしようとする。すると、一生使わない力や、一生読まない本、一生降りない駅など、世の中には一生かかわらない物事がたくさんある事に気づく。逆に、非常階段や非常食など、使わない事に意味があるものもあると気づいた風浦可符香(P.N.)は、使わなければ幸せと思えるものもあると、望に提言する。(第238話「この道はいつも通らない道」。ほか、9エピソード収録)

第25巻

秋になると、一部の男子生徒はセンチメンタルな気分を味わいたいがため、恋もしていないのに失恋がしたいと言い出した。一見おかしな事のように日塔奈美は感じていたが、これは恋の飛び級であると糸色望は語る。ほかにも、デートの約束をする前に映画のチケットを買ったり、読んでないのに漫画の評価をつけたりと、日本人は過程を飛ばし、飛び級したがると望は確信する。(第243話「いろいろと飛ぶ教室」。ほか、9エピソード収録)

第26巻

卒業式、糸色望は見知らぬ少年に呼び出され、突然召喚獣として扱われる。同じように日塔奈美木津千里も召喚獣として呼び出されて望と戦う。さらに望は、力士や他国の大使館などとも戦うが、戦えば戦うほど面倒な相手が出て来て、結局逃げ回り、召喚獣をクビにされてしまう。そして少年は、風浦可符香(P.N.)が難関だと語る召喚獣の呼び出しに挑戦する。(第256話「出でよ、オツベルと象!」。ほか、9エピソード収録)

第27巻

藤吉晴美が、この作品はいつまで続くのかと問い始めると、辞めるのにはパワーがいると糸色望が答える。すると、部活を辞める時や、結婚生活を終わらせようとする時も同じだと、2のヘ組の生徒達は次々と声を上げる。そんな中、忍者を辞める事ができないと声を上げた加賀愛に対し、木津千里は忍者の里を滅ぼせばいいと解決策を提示。さらにほかの事例にも解決策を示していく。しかし、そんな千里でも終わらせられないものが現れる。それは止めると呪われると言われている、糸色家別邸の増築であった。(第261話「春は曙、やうやう難くなりゆくやめ際」。ほか、9エピソード収録)

第28巻

2のヘ組の生徒達は、3のヘ組に進級した。すると糸色望は、受験のストレスなどのプレッシャーを抱えきれないという理由で、担任を辞退すると言い出した。呆れた生徒達は、新しい担任を募集するが、誰も手を挙げようとしない。この状況に対し小節あびるは世知辛い世の中と言うが、偶然通りかかった糸色命は、これを「善きサマリア人の法」のたとえ話だと言う。(第274話「善いサマリア人ね。善いサマリア人は善いね。」。ほか、9エピソード収録)

第29巻

冬になり雪が降ると、風浦可符香(P.N.)木津千里のセリフの吹き出しが白くなり、会話がなくなる。しかし、小節あびるには文字や色が見えており、糸色望は小節が共感覚の持ち主なのではないかと考える。教室に入り、共感覚の話題で盛り上がっている最中、不意に落ちて来た賞状の額が小節の頭に当たり、移植で入れられた左目を塞いでいた包帯が取れる。すると目の前にいた生徒達が、全員風浦に見えるという不思議な現象に見舞われる。驚いた小節は早退して糸色命の病院へと駆け込むと、鏡に映る自分も風浦になっている事を知るのだった。(第290話「出席番号二十三の瞳」。ほか、9エピソード収録)

第30巻

離婚弁護士をしていた糸色望の一番上の兄・糸色縁は結婚相談所を始めていた。しかし、結婚させるのは死んだ人間同士の「冥婚」であり、縁は死んだ者をこの世と離縁させるための儀式を執り行っていた。そして縁は望に対し、生徒達の卒業証書を手渡す。間もなく行われた卒業式当日には席替えならぬ「籍替え」が行われ、木津千里小節あびる日塔奈美音無芽留など、生徒達が卒業証書と共に戒名をもらって卒業していく。しかしそこには、風浦可符香(P.N.)の姿はなかった。(第297話「(あと)五回の憂鬱」、第298話「ようこそ絶望先生」、第299話「絶望の組と幸福な少女たち」。ほか、7エピソード収録)

登場人物・キャラクター

糸色 望 (いとしき のぞむ)

2のへ組担任。大正・昭和初期の書生の格好をしている。あらゆることをネガティブに捉え「絶望した!」を口癖に、世間に難癖をつけている。自殺未遂が非常に多いが成功した試しはなく、意外とヘタレで実際に死にそうになると「死んだらどうする!」と激昂することがある。普段から自殺用の「旅立ちパック」を常備している。 あまりにも世の中の何もかもに絶望するため、非常に迷惑な事が多い。しかしそれ以上にクラスメイトがはるかに個性的なため、彼自身が最終的にツッコミに回ることが多い。ふとした瞬間に女性に好意を抱かせるような言動を取ることが多く、とくにヘ組の女子生徒からは強いアプローチを受けている。

風浦 可符香(P.N.) (ふうら かふか)

出席番号14番。糸色望の対になるヒロイン。どんなことでもポジティブに捉える少女で、彼の無茶苦茶な絶望理論を、無理な幸福理論で論破していく。そのわりに他のクラスメイトの幼少期にトラウマを植え付けていたり、セリフが辛辣だったりと黒い一面も多く、世の中の不条理を熟知している得体のしれない少女。 名前はあくまでもペンネームで、本名は別にある。

関内・マリア・太郎 (せきうちまりあたろう)

出席番号11番。アジアのどこかからコンテナにのって不法入国した難民の生徒で、戸籍を元「関内太郎」から買ったためこの名前になった。褐色の肌で、身体能力は高く、パンツと靴ははかない。自らが経験した戦争の話題をすることもある。クラスメイトの援助によって生計をまかなっている。

大草 麻菜実 (おおくさ まなみ)

出席番号15番。既婚者の高校生主婦。本人は至って優しい少女だが、夫が借金で多重債務に陥っていて、内職やアルバイトに励んで返済をしようと必死になっている。ポニーテールで、あまり目立たないが密かにスタイルがよい。

大浦 可奈子 (おおら かなこ)

出席番号16番。極めてテンポがずれている大らかでおっとりした少女。頭はよいが、スカートのチャックを閉め忘れるなど、どこかぬけていてルーズ。

音無 芽留 (おとなし める)

出席番号17番。恥ずかしがり屋で全くしゃべらない。筆記もしないため、相手とのコミュニケーション手段はすべて携帯電話のメール。メールの内容はものすごい毒舌で、あらゆる相手を傷つける発言ばかり。携帯電話が使えなくなると精神が不安定になるため、大量にバッテリーを備えている。 圏外になるとパニック状態になり、謎の言語を発する。ツインテールで、見た目は小さくおとなしめの少女。

加賀 愛 (かが あい)

出席番号18番。自分が何か人に迷惑をかけているのではないかという「加害者妄想」の持ち主で、つねに「すいません」と謝っている。自分が出ることで迷惑になる、と考え画面隅に行くほどの引っ込み思案。存在全てが迷惑になっていると考え「生まれてきてすいません」と言ったこともある。左目に泣きぼくろがある。

木津 千里 (きつ ちり)

出席番号20番。どんなものでも、自分の基準で「きっちり」していないと気がすまない、超完璧主義者。一見委員長のように見えるが、委員長ではない。自分の髪にストレートパーマをかけ、真ん中分けなのも、きっちりしていたいから。攻撃的に公平さを無理強いすることが多く、流血沙汰になることも多い。 武器はシャベル。粘着質で乱暴なため、多くの生徒に避けられている。時に猟奇的な行動を取り、マンガのオチになることがある。たまたま糸色望と添い寝したことから、きっちりと責任をとって結婚を迫っている。藤吉晴美とは幼稚園時代からの幼なじみで、二人の関係は単行本で追記されるおまけページで描かれている。

木村 カエレ (きむら かえれ)

出席番号21番。どこかわからない国からの帰国子女で、ウェーブロングの金髪をしており、抜群のスタイルを誇る。他の生徒と違い、ブレザーを着ている。口癖は「訴えてやる!」。たまに大和撫子気質の木村楓が表に出る上に、他にも数多くの人格を持っている。作中では、無理矢理なパンチラ要員として駆り出される事が多い。

小節 あびる (こぶし あびる)

出席番号22番。いつも包帯でグルグル巻になっており、眼帯をつけている。DV疑惑が絶えないが、実は動物園のバイトで、動物とじゃれあっているうちに負っている生傷。極度のしっぽマニアで、部屋には無数のしっぽと、魚拓ならぬ「しっ拓」がコレクションされている。クールな性格で、みんなからは一歩引いた冷淡なセリフを挟むことが多い。 眼帯は、外すとトラウマを思い出すためいつもつけている。糸色望の身代わりになっていた影武者のしわざで、すっかり彼に恋慕の情を寄せるようになった。

小森 霧 (こもり きり)

出席番号23番。元はひきこもりの不登校児だった。ところが糸色望と風浦可符香の行き過ぎた指導で、学校の宿直室などにひきこもる「不下校少女」になった。いつも毛布を羽織っており、ジャージを着ているが、時折着ているのかどうかわからないことも多い。髪の毛が非常に長く、前髪を伸ばして顔を隠している。 糸色望が彼女に「美人」だと言ってから、すっかり恋に落ちてしまう。糸色望の甥の糸色交と共に暮らしており、時折年上の女性としてのいたずらをすることがある。ストーカーの常月まといとはライバル関係。単行本第十七集まで、カバー下をめくると「開けないでよ」というセリフでサービスシーンを見せていた。

常月 まとい (つねつき まとい)

出席番号25番。元々一人の男性を好きになると一途になりすぎてしまう恋愛体質の持ち主。今は糸色望の「いつでも一緒に死んであげますよ」というセリフを告白だと勘違いし、激しい恋慕の情を寄せている。また彼にあわせて着物と袴をまとって登校し、教卓の下に潜んでいる。基本的にはあまりしゃべらないが、常に糸色望のそばにいるため、漫画での出番は非常に多く、彼のセリフから話しの展開を広げる役割を担っている。 そのうち慣れてきたのか、糸色望も彼女がそばにいることを気にしなくなってきている。ひきこもりで共にいる時間の長い小森霧とはライバル関係。

日塔 奈美 (ひとう なみ)

出席番号27番。極端に個性的なキャラクターに囲まれて目立たなく、「普通」であることが個性になっている。「普通」がコンプレックスになっており「普通って言うなぁ!」とすぐ怒る。短気すぎるというわけではないが、自己顕示欲が強く、目立とうとしてさらに空回りに拍車を欠けている。「普通」であるがゆえに、問題が起きた時のツッコミ役であり、物語の進行役になることが多い。 好きな食べ物はラーメン。

藤吉 晴美 (ふじよし はるみ)

出席番号28番。同人誌作成をしているオタク少女。BLカップリングを好んで描いている。大のネコミミ好き。運動能力に長けているが、オタク活動以外に全く興味が無いため、運動部には入っていない。隠れ良スタイル持ち。木津千里とは幼稚園時代からの幼なじみで、攻撃的な彼女のストッパーになることがある。 幼稚園時代の二人の関係は、単行本のおまけページで描かれている。

三珠 真夜 (みたま まよ)

出席番号31番。非常に目つきが悪く、ピンポンダッシュ、犬の肛門に棒をさす、家の爆破など、あらゆる悪事を働く。ただあまりに悪人面なため、周囲からは「悪そうな見た目で判断してはいけない」と問われないことがある。武器はバット。

糸色 倫 (いとしき りん)

出席番号32番。糸色望の妹で、へ組に途中から編入。着物姿で過ごすことが多く、お嬢様言葉を使う黒髪の麗人。糸色望を「お兄さま」と呼び、いたずらを仕掛けては楽しんでいる。その実、無数の弟子を抱える糸色流華道師範であり、剣術の達人で、糸色家と風浦可符香についての謎を知る人物の一人。

臼井 影郎 (うすい かげろう)

出席番号3番。存在感が薄いだけでなく、毛髪も薄い少年。存在感を出すためにクラス委員長になるが、今は木津千里が実質クラスを仕切っているため、さらに目立たなくなった。頭の地肌が露出した時のみ、存在感が人並みになる。エロへの興味は非常に強い。

木野 国也 (きの くにや)

出席番号8番。図書委員で久藤准とは読書仲間。ライトノベル系の本を好んでいる。久藤准には一方的にライバル意識を燃やしている。致命的に私服のセンスがひどく、悪評高い。加賀愛のことが好き。

久藤 准 (くどう じゅん)

出席番号9番。天才ストーリーテラー。図書委員で木野国也とは読書仲間。かなりの読書家で、本に対しては厳しい。同時にどんな時でも創作童話を作る能力に長けており、聞くと皆が号泣してしまう。優しく人当たりもいいため、クラスメイトからの評判はよい。

新井 智恵 (あらい ちえ)

糸色望と共に働く、学校のスクールカウンセラー。とてもスタイルが良い。糸色望が常にくだらない相談をしてくるが、本気で取り合ったことがなく、適当にあしらっている。糸色望がくだらないことで学校を休むと、彼の代わりに担任を務めることも多い。糸色家と風浦可符香の謎を知る人物の一人。

甚六 (じんろく)

糸色望と共に働く、中年の男性教師。優しそうな見た目に反して、激しい謎の多い過去と、強力な戦闘能力を持っている人物。背中には般若の刺青がある。

糸色 縁 (いとしき えにし)

糸色家の長男。糸色交の父親。弁護士を営んでいる。とある事情で、父親から絶縁されており、息子の糸色交を糸色望に預けている。

糸色 景 (いとしき けい)

糸色家の次男。作務衣を着た、長髪でひげの長い人物。独創性が強く、妄想が先走りすぎて人の話を一切聞かない。抽象的な絵画を描く事が多い。部屋のシミを妻にしたことがある。

糸色 命 (いとしき みこと)

糸色家の三男。医師を営んでおり、「糸色医院」を開業している。様々な面での医療活動を行っており、奉仕精神にも満ちている常識人。腕もすぐれているものの、名前のせいで医院が流行らないのを悩んでいる。糸色家と風浦可符香について詳しく知る人物の一人。

糸色 交 (いとしき まじる)

糸色縁の息子で、糸色望の甥。糸色縁の過程が複雑になってしまったため、糸色望のところに預けられた。学校では小森霧と暮らしており、彼女によくちょっかいを出されている。常識人で、みんなのツッコミ役であり、クラスの女子からの弄られ役。

音無芽留の父親 (おとなしめるのちちおや)

カイゼル髭と山高帽が目印の紳士。音無ミュージックという音楽会社を経営している。音無芽留を溺愛しており、「めるめる」と呼び、音無芽留に迷惑をかけるものをすべて退けていたが、あまりに鬱陶しいので音無芽留からは嫌われている。

木津 多祢 (きつ たね)

木津千里の姉で、しがらみ大学教養学部人間環境学科2年。木津千里があまりにきっちりしすぎる潔癖症なのを見るに見かねて、汚そうと心がけているうちに、彼女が居るだけで周囲が汚れるようになった。糸色望の不用意な一言で恋に落ちてしまう。

ことのん

2年へ組に在籍するネットアイドル。実際はかなり太っており、画像を加工修正することでかわいらしく見せて、ネット上で人気を博している。本名、出席番号は不明。

時田 (ときた)

糸色家に仕える初老の執事。風浦可符香が「セバスチャン」と呼んだように、カイゼル髭、片メガネなど、見るからに執事という風貌。糸色望を監視することも多い。

集団・組織

2のへ組 (にのへぐみ)

担任は糸色望、委員長は臼井影郎だが、実質木津千里が仕切っている。ネガティブすぎる糸色望がかすむほど個性的な面々がそろったクラス。いわゆるサザエさん時空で、2年から年が進んでいない。校舎はそれほど新しくなく、古びた趣のある作りになっている。教卓の下には常月まといが潜んでいる。 糸色望が休みの時は、スクールカウンセラーの新井智恵が代理で生徒をまとめている。

アニメ

【俗・】さよなら絶望先生

いかなる物事もネガティブに捉えて絶望する高校教師・絶望先生こと糸色望と、いかなる事でもポジティブに捉える女子高生・風浦可符香。そして曲者ぞろいの生徒達が集う2年へ組の学園生活は、進級することなく再び春... 関連ページ:【俗・】さよなら絶望先生

【懺・】さよなら絶望先生

いかなる物事もネガティブに捉えて絶望する高校教師・絶望先生こと糸色望と、いかなる事でもポジティブに捉える女子高生・風浦可符香。そして曲者ぞろいの生徒達が集う2年へ組の学園生活は、まだまだ続く。 後ろ向... 関連ページ:【懺・】さよなら絶望先生

さよなら絶望先生

桜の花咲く通学路を歩く風浦可符香は、そこで首吊り自殺を図る男と出会う。可符香が救おうとして逆に殺しかけてしまい、「死んだらどうするんですか!」と悪態をついたその男の名は糸色望。可符香のクラスの担任とし... 関連ページ:さよなら絶望先生

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