生存 ~Life~

生存 ~Life~

時効成立まで残り半年のタイミングで、娘・武田佐和子の他殺遺体が見つかったことから、ちょうどガンで余命半年を宣告されていた中年サラリーマン・武田信太郎が小さな手がかりを元に犯人捜索を行うミステリー・サスペンスもの。原作は漫画家の福本伸行。

正式名称
生存 ~Life~
ふりがな
せいぞん
原作者
福本 伸行
作画
ジャンル
推理・ミステリー
 
サスペンス
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概要・あらすじ

1999年4月26日、大手建設会社・東和建設で専務を務める武田信太郎は、病院で肝臓がんの宣告を受けた。妻の武田直美もまた同様の膵臓・肝臓がんで亡くしていた信太郎は、絶望のあまり首吊り自殺を試みる。しかし首を縄にかけようとした瞬間、14年前に失踪した娘・武田佐和子の遺体が発見されたという電話が入り、信太郎は自殺をとりやめる。

明らかに何者かに埋められた他殺死体として見つかった娘の変わり果てた姿を見て、信太郎は犯人検挙を警察に望むが、時効までは残り半年。警察が頼りにならないと思った信太郎は、自分の余命半年を犯人捜索のために使うことを決意した。

登場人物・キャラクター

武田 信太郎

中年のサラリーマン男性。大手建設会社・東和建設で専務を務め、次期社長と目されていた。肝臓がんで余命半年の宣告を受けた同日、14年前に失踪した娘・武田佐和子の遺体発見の報を受ける。余命半年を娘を殺した犯人捜索に使おうと思い立ち、会社に辞表を提出。がんで亡くした妻・武田直美が生前示唆していた娘の日記帳を取っ掛かりに、捜索を開始する。 仕事人間で、これまであまり家族を顧みていなかった。

武田 佐和子

武田信太郎の娘。14年前の1984年9月16日に失踪。16歳。当時不登校気味になっており、そのことで信太郎ともめていた。1999年4月26日に、長野県のゴルフ場駐車場工事によって遺体が発見される。海外ボランティアを志していた。絵が好きで、自分でもスケッチを描いていた。中学生画家海野たつきの絵が特に好きで、失踪の日は長野の小さな美術館で行われた企画展を見に来ていた。

武田 直美

武田信太郎の妻。膵臓・肝臓のがんで亡くなっている。生前、失踪した娘・武田佐和子の日記を何度も読み返しており、なんらかの事件性を推察していた模様。日記を夫に託す。

村井

長野県警の刑事。大柄な中年男性。今までに二人、犯人と思しき相手に有力な物証が出せず時効で逃げられてしまった過去を持つ。犯人の車と後姿の映りこんだ写真を探し出した武田信太郎の意気に感じ、本格的に捜査を行い始める。

村井の部下

長野県警の刑事で、村井の部下にあたる青年。時効残り半年で、不確かな手がかりを持ってくる武田信太郎のことを当初はバカにしていたが、武田と村井の尽力により加藤の証言が得られたことから、反省して捜査に積極的になる。

佐藤 裕太

武田信太郎の家の近所に住む、資産家のボンボン。金髪で不良めいた風体の青年。14年前、「そら豆」という名前の喫茶店で武田佐和子によく声をかけていた。

中村 さとし

大手建設会社東和建設の社員。武田信太郎の部下で、次期社長候補である武田に尽くしていた。「そら豆」という名前の喫茶店で武田佐和子に面識があった。

伊藤 ゆかり

武田佐和子の友人だった女性。よく喫茶店「トゥモロオ」で佐和子とおしゃべりをしていた。当時ふたりとも中学生画家海野たつきの絵画が好きだった。

加藤

長野県に住む年配の女性。「海外ボランティア派遣活動グリーン・ピア長野県支部」で長年働いている。14年前にここを訪れた武田佐和子に、ボランティアメンバーの会員ナンバーが入った指輪を渡した。

海野 たつき

夭折の中学生人気画家。画集に「赤い馬」がある。武田佐和子と友人の伊藤ゆかりは海野たつきのファンだった。

クレジット

原作

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