概要・あらすじ
麺と落語をこよなく愛するサラリーマン池田免太郎が働く集英商事では、しばしば麺がらみのもめごとが起こっている。そんな問題に対し、そばは高尚なうんちくを傾けるよりも落語を聞きながら気軽に立ち食いで食べるもの、ラーメンだって通ぶって食べるより庶民的な店で食べる方がおいしく食べられる、といった具合に、免太郎は麺に関する知識やうんちくを使って、数々の問題を解決へと導いていく。
登場人物・キャラクター
池田 免太郎 (いけだ めんたろう)
集英商事営業部に勤める28歳のサラリーマン。無類の麺好きで、落語マニアでもある。営業マンとして格別に有能なわけではなく、また人並み以上の料理の技能などを持っているわけでもないが、麺と落語については造詣が深く、語らせると話しが長くなる。社内では名前をもじって「イケメン」と呼ばれている。
水嶋 奈々子 (みずしま ななこ)
集英商事総務課に勤める入社2年目のOL。池田免太郎の友人で、付き合っているわけではないが時々食事をともにする程度の仲。総務部長が蕎麦作りに凝り始めたせいで、まずい蕎麦を付き合いで食べさせられるのに辟易し、日本蕎麦を見るのも嫌になっている。
総務部長 (そうむぶちょう)
集英商事の総務部長を務める壮年男性。趣味は蕎麦打ちで、自宅に部下や近隣住民などを招いて蕎麦パーティーをしばしば開いている。ちなみに技量は下手の横好きレベルであり、水嶋奈々子など招かれる人々はうんざりしている。
神谷 (かみや)
集英商事の営業3課に勤める若いサラリーマンで、ラーメンマニア。食べ物の話から営業トークに繋げるのがうまく、それなりに有能な営業マン。だがある日、営業先であるインスタントラーメンメーカーの重役相手にラーメンのうんちくを披露。その流れでインスタントラーメンを侮辱するという大失態を犯し、左遷されてしまう。
塚本会長 (つかもとかいちょう)
ツカモト電気という大企業の会長職にある老爺。ビジネスの世界では雲上人だが、池田免太郎の高校時代の友人の祖父ということもあり、今でも免太郎と個人的な交流がある。集英商事の幹部たちが皆、自分の郷里のうどんが一番うまいと主張して譲らなかった際に、自分にとっての一番のうどんは、まだ貧しかった頃に母親が作ってくれたものだったという話をして、皆を納得させた。