あらすじ
第1巻
平凡なサラリーマン、野原ひろしは、「その日の体調と財布に相談して自分が何を食べるべきか素早く判断し、初めての土地で店を見つけなければならない」という、独自の「昼メシの流儀」を持っていた。そんなひろしは今朝、妻の野原みさえと喧嘩をしたこともあり、朝飯抜きで昼を迎えていた。腹ペコ状態の中、ひろしはガッツリとカツ丼を食べようと決めて、カツ丼の食品サンプルが飾られていた、通りすがりの蕎麦屋「旨杉屋」に入店。ひろしはそこでカツ丼とミニざるそばのセットを注文するが、ミニざるそばの量が予想外に多く、面食らう。すでにカツ丼でお腹いっぱいになっていたものの、出されたものはすべて食べる主義のひろしは、苦しみながらも完食を目指して箸を伸ばす。(第1話「カツ丼の流儀」)
結婚して以降、ひろしが家で食べるカレーは、子供の舌に合わせたものばかりとなっていた。だが、かつては雑誌で調べた有名店のカレーを食べ歩きするほどのカレー好きだったひろしは、ある日、突然その情熱を蘇らせる。昼飯にカレーを食べようと決意したひろしは、入念に調査したうえで、本格的なカレーを出すと評判の店「CURRY AMANO」へと赴く。そこの店は辛さが4段階で選べるスタイルであり、店にいたほかのOLグループが「辛さに強い男の人は素敵」という話をしているのを耳にしたひろしは、とっさに一番辛い「ベリーホット」を注文してしまう。それはひろしの想像を絶する超激辛仕様だったが、ひろしはOLグループに自分のカッコよさを見せつけるべく、あの手この手で完食を目指す。(第2話「カレーの流儀」)
自宅近くの営業先で仕事をしていたひろしは、すっかり商談が長引き、時刻が午後2時になっていた。そこでひろしは、家族とも何度か行った事のある回転寿司屋「くるりん寿司」に入店。最初は普通のネタを頼んでいたひろしだったが、そのうち息子の野原しんのすけがよく食べていたハンバーグに興味を惹かれる。寿司屋で変化球ともいえるネタを食べるというのはどうなのか、とひろしは自問自答するが、興味本位からついにハンバーグに手を出してしまう。しかも、食べてみたら思ったよりも美味しいので感動。こうしてひろしは、普段は頼まないものをどんどん頼んでみようと考える。豚カルビ、エビフライ、から揚げ、ラーメンやデザートに至るまで、回転寿司屋にはひろしがまだ食べた事のない、未知のメニューが沢山存在していた。(第3話「回転寿司の流儀」)
大口の取り引きに成功したひろしは、お祝いにステーキを食べる。そこで、以前から気になっていた立ち食いスタイルのステーキ屋「厚切りキング」へ入店する。ランチで1200円と、昼飯にしては少々高めだったが、その値段に見合ったボリュームのあるステーキにひろしは大満足。ステーキを切り分け、一心不乱に肉にかぶりつくひろしだったが、肉が残り少なくなったところで、ライスに一切手をつけていないというミスに気づく。ひろしは完食のため、その窮地を脱する起死回生の方法を探り始める。(第4話「ステーキの流儀」)
特に何を食べたいという希望もなかったひろしは、適当に店を決めようとしていた。そんな時、ひろしはセクシーな女性店員がいるハンバーガー屋「American Hamberger」を見つけて入店。ところが、接客を担当したのはその女性ではなく、アルバイトを始めたばかりの遥だった。ひろしが遠目からセクシーな店員さんをいやらしい目で見ていたところ、遥は自分にその視線が向けられていると勘違い。こうして、ハンバーガーを食べて満足するひろしと、自分が狙われていると勘違いする遥の無言の戦いが始まる。(第5話「ハンバーガーの流儀」)
今日のひろしの営業先は住宅街だったため、昼時にもかかわらず目ぼしい店が見つからなかった。だがそんな中、ひろしは喫茶店「サンフラワー」を発見する。ボロボロの外装と、ナポリタンにピラフという懐かしさを覚えるメニューに惹かれたひろしは、昼飯をその喫茶店でとろうと決定する。中に入ってメニューを詳しく確認したひろしは、店外に書かれていたメニューにはなかったドライカレーに目を留め、それを注文。運ばれて来たドライカレーは若い頃に食べたものにそっくりで、ひろしは当時を懐かしみ、回想を始める。(第6話「ドライカレーの流儀」)
ひろしは、取引先を怒らせて元気をなくしてしまった部下の川口を見かね、「好きなものをおごってやる」と昼飯に誘う。そんな川口が指定したのは、若い女子を中心に人気を博しているパンケーキ店「Sweet Magic」だった。スーツ姿のサラリーマンの男二人が、若い女性に混じってパンケーキを食べる姿は滑稽で、ひろしは気まずさを覚える。しかし、そこでひろしは「自分達も女の子のようになればいいのではないか」という解決方法を思いつく。唐突に女の子のようなテンションでパンケーキを褒め称え、そのテンションを川口にも強いるひろし。最初はたどたどしかった川口も、そんなひろしのテンションに引っ張られるように、徐々に笑顔が戻っていく。(第7話「パンケーキの流儀」)
営業でオフィス街を訪れていたひろしは、移動販売車の屋台で売っていた秋田県横手市のご当地グルメ、横手焼きそばを購入。だが、ベンチを見つけて早速食べようとしたところ、突然の雨に見舞われてしまう。傘を持っていなかったひろしは、自身は雨に濡れながらも、買った焼きそばだけは濡らさないようスーツの上着でガードし、東京の街をさまよい歩く。(第8話「焼きそばの流儀」)
電車に乗っている時、前に座っていた二人のサラリーマンの会話を聞いて、サバの味噌煮を食べたくなったひろしは、早速妻のみさえにメールをして、夕飯をサバの味噌煮にしてもらう。ところが、しんのすけの強いリクエストにより、夕飯は結局ハンバーグになってしまう。翌日の昼休み、サバの味噌煮がどうしても食べたいひろしは、ラーメン屋に行こうという川口の誘いを断り、サバの味噌煮を食べられる飲食店を探す。だが、いざ探してみると、サバの味噌煮を出している店はまったく見つからない。それでもひろしは強い決意のもと、店探しを続行する。(第9話「サバ味噌の流儀」)
第2巻
野原ひろしは、営業で訪れた地で見覚えのあるパン屋を見つける。それは、妻の野原みさえが食べたがっていたメープルナッツのパンが人気の店「やよいベーカリー」だった。ひろしはみさえにお土産のパンを買うついでに、ここで昼飯を買う。腹の空き具合でパンを3種類だけ買おうと決めたひろしは、悩んだ末にソーセージドーナツ、カレーパン、メロンパンを選択。そしてこの3種類のパンを存分に楽しむべく、近くの公園のベンチに腰を下ろす。(第10話「惣菜パンの流儀」)
ひろしは仕事において、成長は見込めないが従来通りの方法で無難に事を運ぶか、革新的な方法でリスクを抱えつつ大きな飛躍を求めるかという、重大な決断を迫られていた。そんな悩みを抱えつつ入った蕎麦屋「赤菊」で、「鶏つけ蕎麦」という見慣れないメニューを見つけたひろしは、それを注文。蕎麦を待つあいだ、ひろしは「鶏つけ蕎麦」とはどんなものかと、さまざまな予想を巡らせる。そんな彼の前に出てきたのは、皿に盛られた蕎麦と、メンマやからあげが入ったつけ汁だった。意外な組み合わせに驚くひろしだったが、食べてみると意外に美味しく、今までにない新感覚に感動を覚える。これを受けて、ひろしは今抱えている仕事に対し、ある決断を下す。(第11話「鶏つけ蕎麦の流儀」)
財布に500円しかなかったひろしは、おにぎりを買うためにコンビニに向かうが、そこでから揚げ定食500円という看板を出している居酒屋「より鶏酒王国」を発見。迷わず予定を変更し、ひろしはこの居酒屋で昼飯を食べようと決める。メニューを改めて確認すると、定食のから揚げは5個から10個までなら、何個でも同じ値段となっていた。朝食を抜いていたのでガッツリいきたいひろしは、悩んだ末に10個のから揚げ定食を注文。そんなひろしの前に運ばれてきたから揚げは、1個1個が非常に巨大なもので、ひろしは戦慄する。(第12話「から揚げの流儀」)
川口が大口契約を取れた事を祝い、ひろしは彼に昼飯をおごろうと、500円でマグロ丼が食べられる店「マグロ漁場」へ向かった。ひろしは二人分のマグロ丼を頼もうとしていたが、川口は勝手にマグロ丼の2倍も値が張る海鮮丼を注文してしまう。勝手に注文をしたうえに、まったく悪びれる様子のない川口に対し、ひろしは少々イラついてしまう。しかも、マグロしか入っていないひろしのマグロ丼に比べ、川口の海鮮丼はエビにウニにイクラものった豪華なものだった。ひろしはついつい自分のマグロ丼と川口の海鮮丼を比較してしまい、どんどんブルーな気分になっていく。(第13話「マグロ丼の流儀」)
雪が降るかもしれないある日、ひろしはコートを忘れて外出してしまう。「このままだと風邪をひいてしまう」と精神的にも肉体的にも限界まで追い詰められたひろしは、見つけたそば屋「長粋屋」に飛び込む。しかも店には、冬季限定で鍋焼きうどんを出しているという貼り紙もあった。ひろしは「今回の昼飯はこれしかない」と即決。店内は暖かく、熱々のお茶と鍋焼きうどんで、冷え切っていたひろしの身体は温められていく。(第14話「鍋焼きうどんの流儀」)
取り引き先との打ち合わせ前に現場に着いたひろしは、事前に昼飯をすませようと考えていた。時間がわずかしかないので、ひろしは手早くワンプレートで済ませるオムライス屋「ふわたまランド」に入店。するとそこには、かつてハンバーガー屋でひろしと対面した遥が働いていた。ひろしは特に遥を気にしていないものの、遥の方はひろしが自分を追ってきたのだと勘違い。こうして、ひろしと遥の勘違い劇場が再び幕を開ける。(第15話「オムライスの流儀」)
仕事で横浜まで来ていたひろしは、昼飯を食べようと考えたが、中華街まではさすがに遠い。そこで、仕方なく近場にあった行列のできている「横々店」に入店する。その店では、どの客も「サンマー麺」という聞き慣れないメニューを頼んでおり、ひろしもそのメニューを注文する。ひろしはサンマー麺が来るまで、それがどんなものなのかと想像にふける。(第16話「サンマーメンの流儀」)
仕事で凡ミスをして落ち込んでいたひろしは、川口の誘いを断り、一人で昼飯を食べる。本場ナポリのピザが500円ほどで食べられる「ナポリ DE ピッツァ」を見つけたひろしは、そこでマルゲリータとホットコーヒーを頼む。しかし、仕事のミスを思いだして陰鬱な気分となってしまう。だがそんなひろしにとって、楽しそうにピザを作る店員の姿が目に飛び込んでくる。これを見たひろしは、イタリア人のように陽気になってみようと試み、マルゲリータを前に、この店内をイタリアだと思い込むようにする。(第17話「ピザの流儀」)
ひろしは昼飯を食べるため、以前ドライカレーを食べた喫茶店「サンフラワー」にやって来た。数あるメニューの中からナポリタンを注文したひろしは、かつて上京したばかりで金がない頃、一人でナポリタンを作っていたのを思い出す。(第18話「ナポリタンの流儀」)
登場人物・キャラクター
野原 ひろし (のはら ひろし)
平凡なサラリーマンの男性。主に外回り営業をしているため、外で昼を食べる事が多い。妻と二人の子供を持つ。髪型は癖のある短髪で、アゴと鼻下にはひげのそり残し跡がある。自称「昼メシのプロ」で、昼飯に対しての意識が非常に高い。その日の体調と財布に相談して、自分が何を食べるべきか素早く判断し、初めての土地で美味しい店を見つけるという、独自の「昼メシの流儀」を持っている。 また「出されたものは残さず食べる」というこだわりも持っており、食事を絶対に残さないように努めている。学生時代はカレーにハマっており、当時は雑誌で調べたカレー屋を巡っていて、周囲には「カレーといえばひろし、ひろしといえばカレー」と評されていたほどだった。食に対するこだわりがある一方、女性に対してだらしない一面がある。
野原 みさえ (のはら みさえ)
野原ひろしの妻。ひろしとは夕食のメニューについてメールのやり取りをする事が多い。昼飯が外食になる場合が多いひろしのため、夕飯は毎回手作り料理を振る舞っている。普段は優しいしっかり者だが、ひとたび怒らせると非常に恐く、ひろしと息子の野原しんのすけも、その時ばかりはおとなしくしている。
野原 しんのすけ
野原ひろしと野原みさえの息子。飲みの予定をキャンセルして早く帰って来たひろしに対し、リストラされたのではないかと考えるなど、辛辣ながらもどこかとぼけたところがある。
川口 (かわぐち)
野原ひろしの部下の男性。小太り気味な体型で、前髪を9対1ほどの割合で分けている。先輩のひろしに対しても遠慮しない、天然で物事に無頓着な性格をしている。一方で、仕事で失敗して激しく落ち込むなど、感情の浮き沈みが激しいところがある。
山口課長 (やまぐちかちょう)
カレー屋「CURRY AMANO」で野原ひろしが見かけた男性。辛いもの好きで、激辛店で有名な「CURRY AMANO」の最高レベルの辛さを誇る「ベリーホット」のカレーを注文した。部下のOLの前で勢いよく食べてみたものの、そのあまりの辛さに5口でギブアップし、情けない姿を晒す結果となってしまう。
遥 (はるか)
ハンバーガー屋「American Hamberger」でアルバイトをしている女性。髪型はショートボブで、前髪を下ろして眉毛の下ほどでそろえている。恥ずかしがり屋で引っ込み思案な性格を変えるために、今のアルバイトを始めた。野原ひろしが来店した時にオーダーから会計まで担当したが、その際にしきりにひろしからの視線を感じ、「狙われている」と勘違いした。 ちなみに、ひろしにはそんな気は毛頭なく、完全に遥自身の勘違いである。のちにオムライス専門店「ふわたまランド」でアルバイト中にひろしと再会するが、その時もひろしに対し、自分を追って来たのだと勘違いしていた。
場所
旨杉屋 (うますぎや)
第1話「カツ丼の流儀」で登場したそば処。野原ひろしがカツ丼が食べたいという理由で入店した。外観は古ぼけており、室内も年季が入っている。表にはメニューと食品サンプルが並んでおり、値段が確認できるようになっている。ひろしが訪問した時には、お昼時なのにもかかわらず客がいなかったが、実際は出前での注文が多いだけで、人気店である。 ご飯ものにはプラス100円でミニざるがセットでつけられる。しかし、ざる自体は小さいが、そのざるいっぱいにそばが詰められているので、「ミニ」と呼ぶには量が多い。そのため、ひろしが完食をするのに苦戦する。
CURRY AMANO (かれーあまの)
第2話「カレーの流儀」で登場したカレー屋。カレーを食べたくなった野原ひろしが入店した。雑誌でも紹介される有名激辛店だが、決してキワモノではなく、本物の味を提供しており、カレーマニアのあいだでも評価の高い店。メニューは豊富で、マトンにキーマはもちろん、ムング・ダールやチャナ・ダールなど、本格的なものまで取りそろえている。 辛さは4段階から選択可能で、辛い方から「ベリーホット」「ホット」「セミホット」「マイルド」となっている。ひろしは「ベリーホット」を選択し、ガムシロップを用いた水を飲みながらなんとか完食したが、味自体は非常に美味しい。しかし翌日、早朝に腹を下して大変な目に遭っている。
くるりん寿司 (くるりんずし)
第3話「回転寿司の流儀」で登場した回転寿司屋。土日はファミリー層が押し寄せて混んでいるが、野原ひろしが訪問した時は、平日の昼で空いており、入店できた。タッチパネル式で注文でき、メニューも豊富。メニューにはハンバーグや豚カルビやからあげやラーメンまである。また、デザートなど、普通の寿司屋ではあまり目にしないものもある。
厚切りキング (あつぎりきんぐ)
第4話「ステーキの流儀」で登場した立ち食いステーキ屋。野原ひろしが大口の取引を獲得したので、自分で自分を祝うために入店した。立ち食い形式にしているためにリーズナブルな値段設定で、上質な肉を提供する事を売りとしている。内装も立派で高級感あふれる店構えになっている。客層はひろしと同じサラリーマンが多く、ひろしは「自分と同じように何かを成し遂げた者がここにいる」と思い込んでいるが、実際のところは不明。 ひろしが頼んだのはランチメニューの「豪快ステーキ」で、1200円。
American Hamburger (あめりかんはんばーがー)
第5話「ハンバーガーの流儀」で登場したハンバーガー屋。野原ひろしが昼メシをとろうとして店を探していたところ、American Hamburgerで働いていたセクシーな女店員を目撃したので入店した。ハンバーガーは具材が何層にも重ねられて作られているため分厚く、ボリューム満点。フォークとナイフを用いて食べるスタイルとなっている。
サンフラワー
第6話「ドライカレーの流儀」で登場した喫茶店。野原ひろしが駅から離れた住宅街を歩いていた時に、やっとの思いで見つけて入店した。外観は年季が入っているが、内装は綺麗にされており、懐かしいゲーム機も置いてある。それを見たひろしは「ここだけ時間が止まっている」と評した。喫茶店は老人が経営しており、物覚えが悪いせいか、ひろしが注文したものを直ぐに聞き返してくる。 ひろしが頼んだのはドライカレーのドリンクセットで850円。ひろしが昔食べていた懐かしいドライカレーの味がそのままで、ひろしもその味に感動していた。また、第18話「ナポリタンの流儀」にも登場している。
Sweet Magic (すうぃーとまじっく)
第7話「パンケーキの流儀」で登場したパンケーキ屋。野原ひろしの部下である川口が行きたい場所としてあげた。若い女性に人気の店で、ひろしは川口と共に入店している。食べるものはパンケーキしかなく、人気メニューはイチゴのパンケーキ。意外とボリュームがあるため、女子は二人で分けて食べる事が多い。
やよいベーカリー
第10話「総菜パンの流儀」で登場したパン屋。テレビで紹介されるほどの人気店で、野原ひろしが妻にお土産として買うついでに、昼メシも買うために入店した。メープルナッツのパンが一番の人気だが、ほかのパンも美味しい。
赤菊 (あかぎく)
第11話「鶏つけ蕎麦の流儀」で登場したそば屋。ラー油のきいた赤いつけ汁で食べる「鶏つけ蕎麦」という独自のメニューがある。つけ汁のもととなるペーストは魚介や鶏がらで作られており、中にはトッピングでメンマが入っている。野原ひろしいわく、「新感覚の料理」。
より鶏酒王国 (よりどりざけおうこく)
第12話「からあげの流儀」で登場した居酒屋。500円しか持っていなかった野原ひろしが、より鶏酒王国名物の500円ランチに惹かれて入店した。から揚げ定食は500円で、からあげの量を5個から10個まで選ぶ事ができ、何個でも値段は変わらない。からあげは1個1個が非常に大きく、ボリュームは満点。
マグロ漁場 (まぐろぎょじょう)
第13話「マグロ丼の流儀」で登場した海鮮丼屋。部下である川口が大口の契約を獲得したお祝いに、野原ひろしが連れて行った。500円でマグロ丼が食べられるうえに、ネタが新鮮で美味しいと評判になっている。ひろしと川口はマグロ漁場のマグロが一番おいしいと評している。
長粋屋 (ながいきや)
第14話「鍋焼うどんの流儀」で登場したそば屋。野原ひろしが雪の降りしきる中で彷徨(さまよ)っていたところ、「鍋焼きうどん」の張り紙に惹かれて入店した。店内は非常に暖かく、寒い日は常連客でいっぱい。鍋焼きうどんは冬季限定で740円。
ふわたまランド
第15話「オムライスの流儀」で登場したオムライス専門店。野原ひろしが昼メシのとれる時間が限られている中、ガッツリ食べられて値段が手ごろなので入店した。ケチャップオムライスは580円と手ごろな価格で、無料で大きなサイズに変更もできる。
横々店 (おうおうてん)
第16話「サンマー麺の流儀」で登場した中華料理店。行列ができる人気店で、特にあんかけの野菜が上にのっている、ご当地ラーメン・サンマー麺が人気メニュー。スープは甘めのしょうゆがベースとなっており、優しい味が売り。
ナポリ DE ピッツァ (なぽりでぴっつぁ)
第17話「ピザの流儀」で登場したピザ屋。25センチのピザが380円から楽しめるリーズナブルなお店。本場ナポリから素材を直輸入しており、生地は薄く伸ばして縁がもりあがっているのが特徴。また、店内ではピザを生地から作っている様子を見る事もできる。
その他キーワード
三皿の構え (みさらのかまえ)
野原ひろしによる、回転寿司で寿司を快適に食べるための最強テクニック。ひろしが、回転寿司屋「くるりん寿司」で披露した。1皿目には寿司、2皿目には醤油とわさび、3皿目にはガリを乗せて、それぞれ場面に応じて使い分けるというもの。
クレジット
- キャラクター原案
ベース
関連
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アクション仮面 (あくしょんかめん)
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書誌情報
野原ひろし 昼メシの流儀 12巻 双葉社〈アクションコミックス〉
第10巻
(2022-09-12発行、 978-4575857573)
第11巻
(2023-06-12発行、 978-4575858525)
第12巻
(2024-05-10発行、 978-4575859652)