あらすじ
第1巻
地球で会社員として働いていた28歳の翔子は、電車の脱線事故によってほかの乗客と共に死亡した。だが、意識を取り戻した翔子は、目の前に現れた女神から、死亡したので地球には戻れないが、希望すれば女神が作った剣と魔法の世界に転生でき、転生後は10歳の子供となるが、願いを三つ叶えてもらえることを告げられる。元の世界に戻れないことを知った翔子は、三つの願いとして、戦わなくても生活を送れるように「癒しの魔法」「丈夫で健康な体」「自立するまで助けてくれる人」を希望。こうして翔子は、異世界に10歳の子供として転生するのだった。転生した翔子はファルコという狩人の男性に助けられ、さらに親切にしてもらったことで、ファルコが「自立するまで助けてくれる人」だと確信し、彼といっしょに暮らすことを決める。
関連作品
小説
本作『異世界でのんびり癒し手はじめます ~毒にも薬にもならないから転生したお話~』は、カヤの小説『異世界でのんびり癒し手はじめます ~毒にも薬にもならないから転生したお話~』を原作としている。原作小説は、カヤが「小説家になろう」に投稿していたもので、アリアンローズから刊行された。イラストは麻先みちが担当している。
登場人物・キャラクター
翔子 (しょうこ)
地球で電車の脱線事故に遭って死亡し、異世界に転生した女性。年齢は転生前は28歳で、転生後は10歳。周囲からは「ショウ」と呼ばれている。転生前に女神から三つの願いを叶えると言われ、「癒しの魔法」「丈夫で健康な体」「自立するまで助けてくれる人」を希望したため、傷ついた人を治す能力がある。戦いを好まない心優しい性格のため、治癒能力を使う癒し手を目指している。転生直後に倒れていたところをファルコに助けてもらい、ファルコのことを「自立するまで助けてくれる人」だと確信し、彼といっしょに生活することを決める。
ファルコ
魔物を専門に狩る男性で、年齢は50歳。異世界の平均寿命は200年のため、地球の人間の20代後半と同じくらいの外見をしている。端正な顔立ちで、住民を魔物から守っているために人気がある。狩りの最中に倒れていた翔子を発見して自宅に保護し、成人するまで育てることを決める。母親も狩人で、小さい頃、狩りへ出かける母親に置いてきぼりにされたことがトラウマとなり、翔子が自分から離れないようにと異常なまでに溺愛している。
レオン
運び屋をしている男性で、物資や人間を運んでいる。ファルコの小さい頃を知っており、ファルコのよき理解者でもある。ファルコが住む小屋にも1週間に一度の割合で物資を運んでいる。元は狩人をしていたが、ケガした左足首が完治しなかったために引退した。のちに翔子の癒しの魔法で完治し、狩人に復帰する。
セイン
町の教会に所属する男性導師。翔子の治癒適性を測定するためにレオンの馬車でファルコの小屋を訪れ、翔子に適性があるとわかると治癒の基礎的なことを教えた。翔子が町に住むようになると、ほかの子供といっしょに勉強を教えたり、治癒の訓練をしたりするなど、さまざまな面でサポートしている。
ジーナ
町で宿屋を営む女性。ファルコの小さい頃を知っており、ファルコのよき理解者でもある。面倒見がいい性格で、料理に興味を持った翔子にいろいろな料理を教えた。
クレジット
- 原作
-
カヤ
- キャラクター原案
-
麻先 みち