概要・あらすじ
登場人物・キャラクター
伊良 拓斗 (いら たくと)
4X系戦略級シミュレーションゲーム「Eternal Nations」でランキング一位に君臨していた青年。プレイヤー名は「イラ=タクト」。闘病生活の果てに18歳の若さで死亡するも、ゲームのシステムが適用される異世界に邪神として転生し、ゲームで愛用していたキャラクター・汚泥のアトゥと出会って建国を志す。ほどなく故郷を追われたダークエルフたちを受け入れ、邪悪国家マイノグーラを建国した。穏やかな平和主義者で、基本的には内政や外交を駆使して国力増強に励んでいる。しかし、平穏の維持には恐れられることが大事という哲学から、敵対する者には容赦がない。配下にも「舐められたら終わり」「逸脱が平穏を生む」と教育しており、敵は疎か重臣からも畏怖されている。フレンドリーな王を目指しているが、生前の経験不足から会話が苦手で、アトゥからは「多弁を嫌う強者のロールプレイ」をするように提言されている。国内の事象を把握する権能に加えて、ゲーム由来のシステムを利用できる。たとえば、内政コマンド「緊急生産」を使えば、魔力と引き換えに配下や食糧を生み出せる。元の世界にしか存在しないものを生産することも可能で、戦争の在り方を根本から覆す可能性を秘めている。なお、多くの場面で柔和な雰囲気の青年の姿で描かれているが、周囲からは闇が人の形をしたような存在として認識されており、まれに後者の姿で描かれることがある。
汚泥のアトゥ (おでいのあとぅ)
伊良拓斗の腹心。銀髪で目が赤く、耳の尖った可憐な少女だが、背中から大木を薙ぎ倒せるほど強靭な触手を生やし、自在にあやつることができる。元々は4X系戦略級シミュレーションゲーム「Eternal Nations」に登場する「英雄ユニット」で、英雄の基本能力として時間経過によって強くなる性質が備わっている。また、固有能力として撃破したユニットの能力を一定確率で得る「スキル奪取」がある。世界の頂点に立つことも可能な固有能力を持つことからチートと評される一方で、育成は難しく、邪悪国家マイノグーラでゲームを始めた場合の難易度を高める要因にもなっていた。異世界に転生した拓斗の前に記憶を持った状態で現れて建国を提案し、拓斗の股肱(ここう)として励むようになった。王に侍る腹心ながら、攻勢の英雄としても重宝され、強敵との戦いを任される場面も多い。身内におちゃめな姿を見せることもあるが、その実態は拓斗至上主義者で、他人の評価を気にしていない。戦争を野蛮と否定する自称・平和主義者だが、「舐められたら終わり」と教育されており、見せしめとしての殺戮にも躊躇がない。
クレジット
- 原作
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鹿角 フェフ
- キャラクター原案
-
じゅん
書誌情報
異世界黙示録マイノグーラ ~破滅の文明で始める世界征服~ 6巻 KADOKAWA〈電撃コミックスNEXT〉
第1巻
(2020-09-26発行、 978-4049134148)
第4巻
(2023-02-25発行、 978-4049149067)
第5巻
(2023-11-27発行、 978-4049153989)
第6巻
(2024-12-26発行、 978-4049161663)